春天の総括。
大方のプロの予想家によれば、春天の最大のキモは「3200mを走れるスタミナに加え、切れる脚(上がり34秒台)を使える馬」ということだった。
その中から代表として、血統ビーム・亀谷氏の戦前見解を再掲↓
春天の法則5
☆春天~他力本願シリーズその4☆
netkeiba.com~亀谷敬正 血統ビーム的・傾向と対策より引用
「天皇賞春=スタミナ?
ここ3年の天皇賞春は、連対馬の上がりタイムが34秒台。となっている。
それを象徴するのが05年の本レースに出走したオーストラリアの名牝マカイビーディーヴァだろう。
同馬はオーストラリアの3200m競走メルボルンCを3連覇した名牝だが、天皇賞春では瞬発力不足で7着に敗れた。しかし、同馬に先着した馬をメルボルンCに出しても、ほとんどの馬は先着できないだろう。
そのメルボルンCに、06年はデルタブルースとポップロックが出走して1、2着した。デルタブルースは天皇賞春10着に敗れた2走後にメルボルンCを勝ったように、求められる「スピードの質」が違うのだろう。
つまり、天皇賞春は一般的に「スタミナ血統」と言われる、ヨーロッパでの主流血脈ダンチヒ系やネヴァーベンド系が特別な強調材料にはならない。今年はポップロックが天皇賞春に出走するが、オーストラリアの3200mで実績を残したからといって、天皇賞春では強調材料にはならないと言えないか。
過去3年の当レースで馬券になった馬の血統を見ると、すべて父か母父がターントゥ系か、リファール系。天皇賞春では、直線でもある程度のスピードを発揮できる能力が最低限必要のようだ。
そうはいっても、ほとんどの馬がこの血は持っている。ポイントになるのはプラスアルファの血であろう。昨年の当レースで11人気で2着に走ったエリモエクスパイアは、父がミスプロ系のスキャターザゴールド。05年に13人気で1着のスズカマンボ、14人気で2着のビッグゴールドはともに母父がミスタープロスペクター系だった。
2桁人気で馬券になったのはこの3頭のみだから、天皇賞春の大穴は欧州的なスタミナの血ではなく、ミスタープロスペクター系に代表される「米国的な血」がカギになる。
ミスタープロスペクター系はダートの主流血統だから「ダートGI勝ち馬も出している父か母父で、なおかつ、父か母父がターントゥ系かリファール系の馬」というアプローチも成りたちそうだ。
今年でいえば、トウカイトリックはすでに3着に走っているので、フレンチデピュティ産駒のアドマイヤジュピタ、フジキセキ産駒のドリームパスポートがこれに該当する。とはいえ、
アドマイヤジュピタが欧州的な考え方の距離不安説で人気を落とす楽しみは、前走の阪神大賞典で終わってしまったのだが。」
おみごと!
そして、新たなる法則が誕生した。
☆史上最強の春天の法則☆
『菊花賞出走馬の春天1番人気は3着以内鉄板!』by須田鷹雄
こちら↓
春天の法則6
☆春天~他力本願シリーズその5☆
netkeiba.com~須田鷹雄 回収率向上大作戦より引用
「今年の一番人気は誰に?
いきなり読者に尋ねるのもなんだが、今年の天皇賞・春、1番人気はどの馬だろうか?
大阪杯で6着と敗れた以上、メイショウサムソンの線はなくなったように思う。
アサクサキングスか、阪神大賞典を評価してアドマイヤジュピタか、同2着と「京都のサッカーボーイ産駒+昨年1番人気」でアイポッパーか。
これは大きな分かれ目である。天皇賞・春の1番人気馬において、最も強いパターンと最も弱いパターンの両極端に当たるからだ。
まずアサクサキングスが1番人気になった場合。菊花賞馬が1番人気になったケースは、グレード制導入(84年)以降で9回ある。
その結果は、
・ホリスキー(5歳時)3着
・シンボリルドルフ(4歳時)1着
・ミホシンザン(5歳時)1着
・スーパークリーク(5歳時)1着
・メジロマックイーン(4歳時)1着
・メジロマックイーン(6歳時)2着
・ビワハヤヒデ(4歳時)1着
・ナリタブライアン(5歳時)2着
・ナリタトップロード(6歳時)3着
・ディープインパクト(4歳時)1着
よく「前年の菊花賞馬が強い」というが、全馬が馬券に絡んでいる。なにしろ1番人気だからうまみはないが、このパターンが発生したら穴党でも無視はできないということになる。
(省略)」
今年はアサクサキングスが何とか3着に踏ん張ったのでOKですばい!
そして、数々の春天データを提供してくれた↓
春天の法則10
☆春天~他力本願シリーズその7☆
☆史上最強の法則-海外支局☆がお届けする「競馬最強の法則5月号」を徹底利用した春天攻略法!
ソース:
競馬最強の法則5月号~「大穴必中大作戦」
春天の出走表↓
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■見出し:「血統の常識の大転換!春天の穴はミスプロ系」
父ミスプロ系:トウカイトリック⇒7着
母父ミスプロ系:アドマイヤメイン⇒どべ!
全馬共通完全消去データ(03年以降)
【三連単&三連複対応消去データ】
■前走、非重賞戦で4番人気以下かつ未連対馬
サンバレンティン、ドリームパートナー
■前走、4着以下敗退の7歳以上馬
トウカイエリート
■GI馬や3走前勝利馬を除き、前2走ともGII以下戦で5着以下敗退馬
アドマイヤメイン
■3000m以上のGI馬を除き、前3走すべて4着以下敗退馬
ドリームパスポート
■重賞未連対馬
ホクトスルタン
■8歳以上馬
アイポッパー
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おみごと!
【馬連対応消去データ】↓
■GI2勝以上馬や4歳馬を除き、前走が2ヶ月半以上の休養明け初戦で未連対馬
ポップロック
■3000m以上のGI勝利馬を除き、前走で大阪杯敗退馬
アドマイヤメイン、ドリームパスポート
■前走勝利馬を除く、6歳以上馬(前走、1~2番人気馬注意)
×=サンバレンティン、アドマイヤモナーク、トウカイエリート、ドリームパートナー、トウカイトリック、アイポッパー
△=アドマイヤフジ
結果はこちら↓
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拍手!

【買う馬】1~3番人気馬(03年以降)
【三連単&三連複のアタマ!】
◎GI2勝以上の、前走で1番人気かつ0.1秒以上勝利馬の4歳馬【2-0-0-0】
⇒該当馬ナシ。
【三連単&三連複のアタマ!】
☆斤量2kg以上増馬や6歳以上馬を除く、阪神大賞典優勝馬【1-0-1-0】
⇒アドマイヤジュピタ
またまた拍手!


●穴馬(03年以降)
▲3000m以上の重賞経験馬
GI以外の3000m以上戦で5着以下のない馬:
アドマイヤモナーク、アドマイヤメイン、ドリームパスポート、ポップロック、トウカイトリック、アドマイヤジュピタ
3000m以上の重賞連対馬:
アドマイヤモナーク、ドリームパスポート、メイショウサムソン、ポップロック、トウカイトリック、アイポッパー、アサクサキングス、アドマイヤジュピタ
▲4~5歳馬
▲父か母父がミスプロ系
△前走、3着以内馬:モナーク、スルタン、ポップ、アイポ、アサクサ、ジュピタ
★注目馬
「阪神大賞典組では、1着のアドマイヤジュピタがやはり最有力。
日経賞組では、上がり1~3位で4着以内、かつ0.5秒以内だった馬を狙いたい。」
⇒日経賞組は該当馬ナシなので、自動的にジュピタ一頭になる。
おみごと!
【傾向を読む!】↓
「(前略)
過去5年で見ると、4勝2着2回の4歳馬が馬券の中心であり、前年の菊花賞の勝ち馬やそこで0.7秒以内の競馬をしていた馬が候補になります。」
⇒07年菊花賞馬アサクサキングス
⇒0.7秒以内馬はホクトスルタン
【サイン発見!すず丸のイチ押し】
■馬名が「メ」から始まる馬の入った枠に注意
メイショウサムソン⇒5枠
おおおっ!簡単すぎるじゃねえか…
■馬名が「ア」から始まる馬の2つ隣馬番か3つ隣馬番
面倒なので検証しません。が、あてはまってるんじゃないのか?
知りたい方はご自分でどうぞ。あしからず。
【リンク発見!】
●阪神大賞典と天皇賞・春の枠番リンク
00年阪大1-3
04年春天3-8
01年阪大3-8
05年春天5-8
02年阪大4-8
06年春天4-6
03年阪大3-5
07年春天3-8
04年阪大5-6
08年春天5枠か6枠⇒5-8!
完璧!


次は競馬ラボ↓
「競馬ラボ~研究員の喫茶室」をまとめてみた↓
☆春天~他力本願シリーズその8☆
*データは全て過去10年
「
マラソンレースに必要なモノ
■春天の本質
長距離を走った上で、上がり34秒台を要求されるレース。かなりの過酷さ。
後方一気の脚質はほぼ全滅。
「4角で出走頭数の2/3頭より後ろにいた馬」の成績:0-0-1-44。
去年の場合、16頭立てだったので「出走頭数の3分の2」は約11頭。
つまり、4角を12番目以降で回った馬が対象になる。
1番人気で負けたアイポッパーなんかもこのパターン。
脚質的には先行~好位で上がり34秒台を使える馬。
1着アドマイヤジュピタ 4角6番手 上り3F 34.7
2着メイショウサムソン 4角4番手 上り3F 34.9
上がり3Fで34秒台はこの2頭のみ。
■連対馬20頭中、菊花賞出走馬は14頭
根拠1:長距離を使った経験が大きい。
根拠2:菊花賞に出る馬は成長曲線が緩やかで、春のクラシックよりは3歳秋~古馬というところでピークに来る馬。そういう馬はステイヤーであることが多い。
<該当馬>
アドマイヤフジ:05年6着(2.3) ⇒5着
ドリームパスポート:06年2着(0.3)⇒9着
アドマイヤメイン:06年3着(0.3)⇒どべ!
メイショウサムソン:06年4着(0.7)⇒2着
アサクサキングス:07年1着(-)⇒3着
ホクトスルタン:07年6着(0.6)⇒4着
■4歳馬
最多の8勝を挙げていて現在3連勝中。
2着馬も5頭。
連対率25.5%
「成長曲線」の考え方からすると、菊花賞を前年に経験している馬の曲線が一番ピッタリくる。
<該当馬>
アサクサキングス・ホクトスルタン
■前走が準オープンだった馬:0-0-0-5
但し、過去に準オープンからの挑戦で負けた馬は菊花賞不出走馬。
⇒ホクトスルタンは菊花賞出走馬だが、4着に敗退。
■7歳以上の馬:0-1-0-24
<該当馬>
7歳馬:サンバレンティン(10着)・アドマイヤモナーク(6着)・ポップロック(12着)
8歳馬:トウカイエリート(8着)・ドリームパートナー(13着)・アイポッパー(11着)
■前走6着以下だった馬:2-2-0-29
勝った2頭はヒシミラクルとマンハッタンカフェ。ともに菊花賞馬。
2着に入った2頭も2500m以上の芝長距離重賞で連対した経験があった馬。
長距離適性がハッキリしている馬でないと巻き返しは厳しい。
去年のエリモエクスパイアも日経賞10着からの臨戦だったが、ダイヤモンドS2着っていう実績があった。
<該当馬>
前走6着以下はアドマイヤフジ、アドマイヤメイン、メイショウサムソン、ドリームパートナーがいるが、その中で芝2500mm以上の長距離重賞で実績があるのは、サムソンだけ。
消去結果↓
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■前走産経大阪杯組:3-0-0-17
サムソン⇒2着、ドリパス⇒9着、アサクサ⇒3着
勝つかどこにもいないはずだったのに。
まあ、これはご愛嬌ということで。
しかし、さすがプロだなあ。


最後に参考までに春天のラップ↓
今年は05年以来の準パーフェクトラップ(最初の1Fを除いて、すべて13秒台がない)でした。
05年春天13.3-12.1-12.3-12.6-12.5-12.6-11.7-12.9-12.5-12.3-12.4-12.3-12.1-11.6-11.4-11.9
06年春天13.0 -11.7-11.5-11.9-12.2-12.2-12.0-13.2-12.6-12.7-12.9-12.7-11.3-11.0-11.2-11.3
07年春天13.2-11.9-11.8-11.6-11.8-11.6-11.8-13.0-12.9-12.4-13.0-12.5-11.8-11.2-11.3-12.3
08年春天13.3-12.1-11.4-12.2-12.1-12.2-11.8-12.8-12.6-12.5-12.7-12.3-11.8-11.3-11.5-12.5
ちなみに成駿によれば、最初の1Fを除いて1000m毎に区切れば、菊花賞3000mとの比較も容易になるとのこと。
分析は各自にお任せします。
結論。
シロウトは予想などせずにプロの予想に丸乗りするのが一番いい。
でも、消去法に違和感を覚えるのは私だけ?
来ない馬の傾向よりも、連対馬の傾向を探った方が手っ取り早いし、競馬は勝ち馬を当てる賭け事なんだから、そっちの方が理に適ってる気がする、春天祭りのあと―。
=おしまい=