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東京優駿の法則2

2020-05-27 21:04:01 | ダービー馬を探せ!2020
■前走■

03年以降の過去17年で馬券になった51頭のうち、前走皐月賞組が【12-9-9】と圧倒的に優勢。同組の着順別では、【10-6-6】の22頭が5着以内でシェア率は73%になる。
レース不問の着順別では、前走5着以内が【15-13-13】の計41頭でシェア率は80%となる。
ダービーの馬券対象馬の足切りラインの一つは「前走掲示板」。

■人気■


<人気別成績>


<人気別グラフ>

90年以降の過去30年で、【16-5-4-5】で勝率53%、連対率70%、複勝率83%と抜群の信頼度を誇るダービー1番人気。
だが、これにはカラクリがある。90年~06年までの17年間の実績に負うところが大きく、その成績は【12-4-1-0】で、馬券率はなんと驚きの100%だ。
【人気別グラフ;90年~06年】

つまり、過去30年の1番人気の信頼度は、「鉄板級」の固さではなく、まさに「鉄板」だったかつての1番人気のおかげ。
競馬には「絶対」はないと云われるが、ことバブル崩壊後の17年間のダービーでは「絶対」は存在していたのだ。

潮目が変わったのは07年ー
ぶっちぎりの1番人気は単勝1.6倍のフサイチホウオウ。そのオウホウを馬郡に沈めたのがウオッカで、64年ぶりに牝馬でダービー制覇の偉業を成し遂げた。
【人気別グラフ:07年~19年】

ウオッカの勝利以降、1番人気は【4-1-3-5】で、勝率31%、連対率39%、複勝率62%と、信頼度はダダ下がり。
【期間別1番人気成績比較】

「牝鶏鳴けば国滅ぶ」と古来大陸の諺にあるように、07年以降のダービーでは「牝馬が勝ったので、1番人気が飛びまくる」状態が続いている。まさに女傑・ウオッカ恐るべし、である。

上位人気の中で、何故だか2番人気が不振。07年以降では【2-1-1-9】で、勝率15%、連対率23%、複勝率31%。3年に1回しか馬券にならない計算。
一方、3番人気は【4-3-1-5】。勝率31%、複勝率62%は1番人気と同率で、連対率は54%と1番人気のそれを15ポイント上回る。
馬券率が同じなら配当が高い3番人気の方が期待値が高くなるのは自明の理。自分の思い入れ、好きな馬など感情を一切無視して冷徹にデータ買いに徹するのであれば、3番人気を軸にすべきだ。

今年の3番人気は、おそらく、タニマチのキーファーズ所有のお手馬マイラプソディを袖にした武豊騎乗のサトノフラッグ。同馬は「ディープインパクト記念」の冠が付いた初の弥生賞を制した。その馬が武の手でダービーを勝てば、それはそれでドラマになるだろう。武が先約のマイラプソディに騎乗せざるを得なかった皐月賞では、ルメールが騎乗しコントレイルから1.1秒差の5着。
そのルメールは、弥生賞で2着になり皐月賞の優先出走権を手にしたにもかかわらず、皐月賞をパスしダービー一本に狙いを定めたお手馬ワーケアに騎乗。
「ダービーで騎手が乗り替わった馬は勝てない」というジンクスは有名だが、「ダービーで騎手が乗り替わった馬は、前走で騎乗していた騎手の馬には先着できない」、というのはあまり知られていない。
サトノフラッグは、ルメールから武に手が戻る形になるが、乗り替りは乗り替わり。
今年もジンクスが成立するなら、フラッグは勝てない上に、ワーケアには先着できないということになってしまう。
さらには、武に袖にされたマイラプソディの鞍上は横山典に決定。ということは、この3頭での「後先」は、ワーケア>フラッグ>マイラプになるはずだ。


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