じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

猫かぶっていられないかも。

2005-08-09 08:17:23 | ブラックたまの毒吐き
今日あたり、主治医から
ばあたんのための、紹介状をいただくことになるだろう。

精神科病院への入院のための。

じいたんは説得した。
というか、納得するまで追い込んだ。
(鬼だな)

それでも、この人の我侭についていくのには
限界がある。
ばあたんが入院した後、
わたしはこの人と、かかわっていけるのだろうか。
自信がない。


だって、わたしはこの人の妻じゃない。
妻の役割までは背負いきれない。
演じることだってぞっとする。

夫であるひとのためならば、
いくらでも我慢ができるものだが、
あるいは「仕事」であるならば、
いくらでも耐えてもみるのだが。

(なぜならそれが契約であり
 責任を負うということだから。)

猫になりきるのだって、あやういというのに

このままでは
猫を脱ぎ捨ててしまわなければならなくなる。


でもやっぱり猫でいるしかないのだけど。

猫でいられなくなったら、広がるのは
天と地のはざま

ある
あまねく修羅だ。