今夜から、ばあたんに紙おむつを試してもらうことにした。
今までは、何とか普通のショーツのみで過ごしてきた。
なるべく紙おむつを使いたくなかったのと、
どちらかというと便のコントロールで悩んできたからだ。
便は、とりあえず洗えば済むし、おしゃれにも響かないし、
…実のところ、便のみの失禁の場合、
紙おむつだと却って不経済で、かつ手間が増えたりするからだ。
だが。
「トイレを認知できなくて尿失禁を起こす」
そういう段階に来た以上、
紙おむつを一切使わないで過ごすのは、かなりむつかしくなる。
日中はともかく、
夜間から明け方にかけて、つまり、私のいない時間は。
----------------
紙おむつを着用し、上からパジャマのズボンをはかせると、
「なんだか、もこもこするのよ」と、ばあたん。
中に手を突っ込んでみたり、脇から手をにょきっと出してみたり、
びよーんと引っ張ってみたりしている。
しっかり尿を吸い取れるだけのパッドがついているせいだろう。
確かに、股のところが大きめで、見た目にも違和感がある。
でも、金曜の朝に起こったこと
もしも、あれが夜中に起こっていたら。
それに正直なところ、
治りかけの首で、毎日、カーペットの始末に追われるのは辛い。
パジャマが小さすぎるのかもしれない。
ズボンをLサイズに変えてみる。
それで、ちょっとばあたんも落ち着いてくれた。
そこですかさず、言ってみた。
「ばあたん、これはね、生理用品と一緒でね、
おしっこを、吸ってくれるように出来た下着なの。
明け方とかね、トイレがなくなっちゃうことがあるでしょう。
そういう時、ばあたん、困る場合もあると思うから、
頑張って慣れようね」
どうだろう。嫌がるだろうか。
ばあたんは、すんなり
「そうなの。じゃあ、おしっこ垂れちゃっても大丈夫なのね。
おばあちゃん、これ、履かせていただくわ。ありがとう」
笑顔で言った。
そして、私の手を取り、言葉を続けた。
「…たまちゃん、おばあちゃんのために
これを買いに行ってくれた時、恥ずかしい思いをしなかったかしら?
本当にごめんね。ありがとう」
…自分のことを、とても恥ずかしく思った。
ばあたん、ごめんね。ありがとう。
今までは、何とか普通のショーツのみで過ごしてきた。
なるべく紙おむつを使いたくなかったのと、
どちらかというと便のコントロールで悩んできたからだ。
便は、とりあえず洗えば済むし、おしゃれにも響かないし、
…実のところ、便のみの失禁の場合、
紙おむつだと却って不経済で、かつ手間が増えたりするからだ。
だが。
「トイレを認知できなくて尿失禁を起こす」
そういう段階に来た以上、
紙おむつを一切使わないで過ごすのは、かなりむつかしくなる。
日中はともかく、
夜間から明け方にかけて、つまり、私のいない時間は。
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紙おむつを着用し、上からパジャマのズボンをはかせると、
「なんだか、もこもこするのよ」と、ばあたん。
中に手を突っ込んでみたり、脇から手をにょきっと出してみたり、
びよーんと引っ張ってみたりしている。
しっかり尿を吸い取れるだけのパッドがついているせいだろう。
確かに、股のところが大きめで、見た目にも違和感がある。
でも、金曜の朝に起こったこと
もしも、あれが夜中に起こっていたら。
それに正直なところ、
治りかけの首で、毎日、カーペットの始末に追われるのは辛い。
パジャマが小さすぎるのかもしれない。
ズボンをLサイズに変えてみる。
それで、ちょっとばあたんも落ち着いてくれた。
そこですかさず、言ってみた。
「ばあたん、これはね、生理用品と一緒でね、
おしっこを、吸ってくれるように出来た下着なの。
明け方とかね、トイレがなくなっちゃうことがあるでしょう。
そういう時、ばあたん、困る場合もあると思うから、
頑張って慣れようね」
どうだろう。嫌がるだろうか。
ばあたんは、すんなり
「そうなの。じゃあ、おしっこ垂れちゃっても大丈夫なのね。
おばあちゃん、これ、履かせていただくわ。ありがとう」
笑顔で言った。
そして、私の手を取り、言葉を続けた。
「…たまちゃん、おばあちゃんのために
これを買いに行ってくれた時、恥ずかしい思いをしなかったかしら?
本当にごめんね。ありがとう」
…自分のことを、とても恥ずかしく思った。
ばあたん、ごめんね。ありがとう。