第4104話 燕は戻ってこない

2024年06月20日 08時00分00秒 | Weblog

妊娠期間中、胎児に影響を及ぼす

食 や 言葉遣い すべてに

とことん関与したくなるから

私のようなタイプは 代理出産、

代理母にゆだねることは無理だろう

桐野夏生著「燕は戻ってこない」

 

どの立場で 感情移入するか

で変わってくるであろう感想。

私は どちらかというと、

自身で「契約」したのであれば、

それは遵守すべきもの なので

主人公・リキ(大石理紀)に対して

厳しめ(視点)。

 

そうなると、物語の中で

まだ29歳、若いから仕方がない

と言われて許されること? も、

介護職が嫌で 離職したことも、

寝る間も惜しんで その貧困から

脱出する努力描写がないことにも

すべてに置いて 厳しめに ww

(でも、そういうところが リキらしく、

リアリティがあるとも言える)

人はどのタイミングで大人になるのか・・・

 

(以降、ネタバレと妄想)

リキが共に生きようと連れ去った

愛磨(命名・えま、リキの呼び名・ぐら)が

草桶基(バレエダンサー)の遺伝子を

引き継いでいる娘(実子)で

悠人(命名・ゆうじん、リキの、ぐり)が

他の男性の息子である場合、

とんでもない報復行為だな・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする