ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

はじめての横須賀

2019年08月14日 | 随想
月曜日に、私ははじめて横須賀を訪れた。船橋からは湾岸をぐるーっと一直線である。ただし、ちょっとだけ、横浜は保土ヶ谷に寄らなければならなかったが。



さて、三浦半島の最南端にある横須賀に着いてみると、ここが昔からの海軍基地であることが嫌でもわかる。私は広島県人なので戦艦大和で有名な呉を知っている。呉はすり鉢の底にあるような港だが、ここは半島の突端地形をうまく利用しての少し広めの港だった。

お目当ての横須賀J gospelフェスは三笠公園で行われていた。公園に入ってすぐ目立つのは、日本海海戦でロシアのパルチック艦隊に圧勝した旗艦戦艦「三笠」だ。ここまで来て、これを観ないという手はない
日本海軍の輝かしい歴史が艦内に満ちていたが、それは日本がまだ欧米列強に対し謙虚な時代のことであった。わずか35年後の太平洋戦争時でのあの傲慢さ、ずさんさとまったく無縁なもので、これがどうして良き伝統とならなかったのか不思議であり残念である。



余計な話だが、私の父は帝国海軍軍人であった。下士官時代は兵と共にハンモックで寝ていたと語っていてくれたが、三笠の中でそれを見て、父のハンモックに「良いなあ、あんなユラユラと寝れて」とうらやんでいたことを思い出した。もちろん事実は逆で、寝るためのスペース節約でしかなかったのだが。(三笠の主砲室で、ここにも15人ぐらいがハンモックで寝ていた)



さて、見学もそこそこに、Jゴスフェスを聴くに行く。そこはまるで海に向かって歌うようなロケーションで、私たちは芝生の上に持参した椅子を広げて陣取った。
場所もあるが、賛美の雰囲気が何より開放的で即興的で、次から次へと流れていく賛美の曲、この時間を思いっきり楽しんだ。




ところで曲に集中して聴いている時には、大きめの音量も気にならないが、ふと何か違うことを考えたり関係ないことをし出すと、この音量が途端に苦痛になってしまうことに気がついた。耳の選択的視聴は知られているが、どんなに集中していても脳の働きにブレーキをかける音量があることは発見だった。



横須賀の楽しみはご存知「海軍カレー」。呉でも同様な海軍カレーごあるが、この味の良さは、潜水艦という閉鎖的で極力火を使わないスロー料理の由来らしい。なるほど、私には本場インドカレーと共に、これは絶品だと思わさせられた。
狭い艦内での楽しみは、美味しいカレーを食べることしかないではないか。



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