ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

人がひとりでいるのは良くない

2012年09月18日 | 随想

 わたしたちの結婚式の介添えまでしてくださったご夫婦だったが、その後ほどなく奥さんが心不全で突然召天された。その方が再婚される。ずっと再婚されることを祈っていたので、心から祝福を送りたい。Wedding_25
 わたしもドルカスも、そしてこのご夫婦も、みな伴侶を天へ送っているカップルだ。これはそういう道をたどってきたわたし自身の気持ちであり実感なのだが、「結婚して本当に良かった」とつくづく思っている。伴侶を召されてできた空虚さは、再度与えられることでしかカバーできないほど大きなものなのだ。それは子が居てもとても代わりになるものではない。
 しかしそう思うのはわたしの実感であって、すごく幸せな結婚をしていて、二度と結婚などを考えられない方か、あるいはよほど辛くて二度とこりごりという方なら、まったく異なるとは思うのだが。

 ドルカスと結婚して驚いたのは、「二人でよく喋る」ことだった。自分ではまったく気付かなかったが、いつの間にかわたしは言葉を失っていたようだ。次に驚いたのは「激しくけんか」をすることだった。それは最近の雨のように、すぐに止んで文字通り「雨降って地固まる」のが不思議だった。何よりも一番うれしかったのは、二人で生きるという喜びだ。人は一人で生きて行くようには造られていない。
「人が、ひとりでいるのは良くない。わたしは彼のために、彼にふさわしい助け手を造ろう(創世記2:18)。」とは天地万物を創造された神のことばである。神は「良くない」と言われた。わたしはアーメン(然り、その通り)と心から思う。だから再婚、おめでとう。   ケパ

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