ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

昭和天皇への個人的な謝罪

2016年02月24日 | 示されたこと
本日、気になっていた今月号の文藝春秋に載った渡辺和子「2・26事件 娘の八十年」を読んだ。
昨年の映画「日本で一番長い日」、一昨年では「終戦のエンペラー」と映画で大いに自分の過ちを思い知らされたが、またしても・・・である。

第二次世界大戦の終結が1945年の8・20なら、1936年の2・26事件はその幕開けようなものであろう。陸軍将校の一部が率いる1558名の兵士らが、政府の主要な大臣たちをテロによって、抹殺しようとしたのである。渡辺和子さんの父も当時の教育総監で、自宅にいる和子さんの眼前で射殺されている。時に七歳であった。

後に戦時にも関わらず洗礼を受け、シスターとなり、数々の著作で有名なこの渡辺和子さんも、昭和天皇に対して尊敬の念を隠さない。それは2・26事件に同情的な軍部に対し、業を煮やした昭和天皇が直々に断固鎮圧を命じたからである。これで一転、決起した彼らは憂国の士から謀反人となり、反乱は鎮圧され処刑され、遺族の名誉は回復された。しかし、結局のところこの事件で一層の拍車がかかってしまった軍部は、無謀な戦いをひた走ることになってしまった。

この昭和天皇を若かった私は、何百万人も死んだ先の大戦における最大の戦争犯罪人だとみなしていた。知らないというのは、げに恐るべきことである。広い目で言えば同じキリスト教徒の渡辺さんの目からも、昭和天皇は正しいお方であった。天皇を神格化するのは大反対だが、今私は、過去の自分の誤った見方をお詫びし、悔いたい。この方が居たから、戦争を終わらせることができたのだ。日本を救いこの国が残ったのだと。 ケパ



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