ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

映画「母と暮らせば」

2015年12月14日 | 映画•映像
今日は表題の映画「母と暮らせば」を観た。

のっけから横道だが、いつも松竹の映画を観て思うことだが、あの商標の富士山、私は広島の山の中で育ったので富士山というものを18才になるまで知らなかった。新幹線に乗って、はじめて本物の富士山を見た時、「あれえ、松竹の絵と同じだあ」と思ったものだ。最近の松竹映画には、以前のような絵画的なものから、綺麗でもただの写真となっており、それが何となくイマイチな感じがする。
というのもこの山田洋次監督の映画、松竹の記念碑的な力作らしいのである。しかし私たちといえば、カトリック中央会が後援しているとか、婚約者役の<黒木華(はる)>がひいきなので、それらがどうなっているのかが楽しみだった。逆に気がかりな点は、息子といえども死者の亡霊のようなものが生者に関わってどうのこうの・・・・は聖書的にはあり得ないもので、それがどう取り扱われるのか、という点だった。

結論から言うと、カトリックの祈りとか礼拝は忠実に映していたが、息子の霊と会話し、最後は息子に連れられて(カトリック信徒なので)天国に行くシーンは噴飯ものだった。カトリック、そのキリスト教の霊とか死後の世界観がわかっていない、むしろ仏教的理解に属するものだった。今の日本で、松竹が興行的にある程度成功するためには、こんなを出すしかないのだろう、そう私は思うしかなかった。
余計だが、黒木華は天性のものだろうか、やはりよかった。 ケパ



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