東京で暮らし始めて4年が経った。あまりにも住む所が狭いので、
妻は鍋釜一つ程度(笑)を持って生活を始めたが、唯一大きな荷物、車だけは持ってきた。都会であっても車はそれなりに便利なのだが、露天の駐車場を借りて気づくことがある。同じ露天でも田舎の時より洗車の回数がやたら多いのだ。せっかく洗車しても、春は三日と持たない。
都会は田舎よりほこり(塵芥)が相当多いようだ。考えてみれば塵芥をとどめ、土にする水田や森など、地面がないのだ。アスファルトジャングルの中、塵芥は落ち着く所なく、風に再び舞い上がり、そのかさを増すばかり。何度も洗車しなければいけないわけだ。
最近メトロ(東京の地下鉄)に乗っていても、やたらとマスク姿が目につく。昨日の帰りの電車では、周囲の乗客ほとんどがマスクをつけていた。中には帽子を深めにかぶってサングラスまでかける人もいて、なんだか爆発物か不審物かのようで、どうもこちらは落ち着かない。不気味な雰囲気でもある。これも都会には塵芥同様、花粉が多い証拠なのだと思う。田舎ではこうまでマスク人間はいない。
都会は自転車とメトロの街なのだが、もう一つ・・・・・・マスクの街と付け加えておこう。
蛇足だが外国でマスクをつけると・・・・・・
◯エジプトはカイロに行った時のこと。エジプトは砂漠の国なので、砂埃がやたら多い国である。ちょうど訪問時わたしはのどを痛めていた。それでマスクをつけていたのだが、それを見たエジプト人の観光ガイドがわたしに「Like a dog!」と不快感をあらわに「外せ」と迫ってきたことがある。たとえお客に対してでも、マスクは我慢ができないようである。
◯ニューヨークで暮らしていた知り合いの話。マスクして歩いていると、向こうから来る人がみな、マスクマンを気味悪がって大きく迂回されてしまった、そうだ。
日本は不思議な国と思われるのも仕方ないかァ・・・・
※写真はユニ・チャームのCMから (ケパ)