「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」帚木蓬生著 朝日新聞出版 2017
「ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability 負の能力もしくは陰性能力)とは、「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」をさします。
あるいは、「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」を意味します。」
冒頭のこの文章がこの本のすべてです。
ネガティブ・ケイパビリティを知ることが人生をよく生きるために必要なのです。
いつ出るかわからない答えをただ待つという生き方のノウハウがあることを知ることで、人生の悩みがなくならなくても、減ります。
ネガティブ・ケイパビリティを知れば、株式投資にとても有効だというのが私の考えです。
何をいつ買い、いつ売るかって正解なんてありません、ただ待つしかないのです。
いつかその時が来るというのが答えです。
ポジティブ・ケイパビリティしか知らないと待つことができません。
なので最悪の場合、破滅してしまいます。
さて、待っているばかりで答えが出なかったらどうなるのって聞きたい方もいるかもしれません。
大丈夫です。
最終的に人生はいつか終わり、その悩みも風の中に消えていくのですから。