CS衛星劇場放送。現在チャンネルプレゼント中なので観ることができました。
「転校生 さよならあなた」は2007年作品です。
「転校生」1982年のリメイク作品。
かつて観て、がっかりした記憶があるのですが、ラストがどうなったか記憶がなくなっていました。
そこで、このブログで検索したら2008年9月14日に映画の感想が書いてありました。
で、「期待しない映画はおもしろい」のとおり、今日はおもしろく観られました。
この映画は歳取って、死が身近になってきた身には実に味わい深いものでした。
山登りしていると、いつケガをするか、命を落とすかという場面があります。
たまたま、生きて帰っても、今回みたいに3日間寝たきりになってしまいます。
言うなればこの寝たきり状態というのは、死と紙一重状態からの生還中ということになります。
「転校生」では一美が転校生で、一夫が引っ越すことになり転校生になるという設定でした。
「転校生 さよならあなた」は一夫が転校生で一美の家は地元のそば屋さんです。
一美が引っ越すことはほぼありえません。
となると、入れ替わった一夫と一美が離れ離れになるのは一美の死しかないわけです。
その設定で映画を作るとなると、ラストでいきなり一美の病気が治るわけもなく(二人は離れ離れにならなくてはならない)死ぬことになります。
テーマとして、「命を大事にしろよ」ということになったのでしょう。
一美を襲う変態大学生が、今をときめくヒロシ(斉藤健一)だったなんてすごい驚きでした。
あとは、一美役の蓮佛美沙子さんが女性過ぎるのが失敗だったんでしょう。
髪をショートカットにするとか、あるいは子供体形だったら、映画のラストも変わっていたのかもしれません。
17年もたつと映画の印象も変わるもんです。
2007年当時はまだ、家電話があって、スマホじゃなくて、二つ折り携帯で、箱型テレビで、お母さんがタバコを吸ってました。
ものすごく昔の話になってしまいました。
そして、入江若葉さんが一美のお母さん役からおばあさん役になっていたのも、軽いショックでした。