「サンシル、お前、泣いてるのか?でも、本当、意外だな、血も涙もない冷血なお前も、人を心配して泣くんだな。どうだ、おれが死んだと思ったろ!」
「チャン・チョルス、死んじまえ!」サンシルの頭突きがさく裂します。
この頭突きがいいんです。
「ごめんね」「ありがとう」が言えて、チョルスのために泣くようになったサンシル。
人間らしくなりました。
「チャン・チョルス、こいつのために泣いたのね、わるいやつ!」
寝込んでいるチョルスを、サンシルは自分なりに看病しようとします。
熱いタオルをチョルスに乗せたり、氷水をぶっかけたりします。
チョルスが目覚めるとサンシルはいません。
「シップが万能薬だと思ってやがる」チョルスの腕にはシップがたくさん貼ってありました。
テーブルの上にはふたをしたお椀がありました。
「おかゆかな?」ふたをとるとジャージャーラーメンが作ってありました。
「これしか作れないもんな。のびきっている。この前よりましか」
チョルスにはサンシルの優しさがわかるのです。
チョルスに会いにきたユギョンに遠慮して、サンシルは家に戻りません。
サンシルを迎えにきたチョルス。
サンシルはユギョンが、鍵がかかった部屋に寝ていたチョルスに会えなかったことを知って喜びます。
サンシルは村のおばさんたちと、ビリーのリゾートのスパに行きます。
あわてるビリーとコン室長でしたが、リゾートの社員はだれもサンシルのことをアンナとは気づきませんでした。
カンジャはビリーのヴィラに忍び込んで、アンナとビリーの結婚写真を持ち出してしまいます。
サンシルは、こどもたちの読んでいた外国案内の学習まんがを見て何かを思い出します。
サンシルがフランスの連想でマリー・アントワネット、スイスの連想でハイジのコスプレをするところが、ここまでよくやるなと感心します。
このハイジ姿がとってもかわいく見えるのはわたしだけでしょうか?
ついに、アメリカの記憶が甦ったサンシルはいきなり、英語をしゃべります。
テレビで放送していたタイタニックを見せると「この人、知ってる」とサンシルはレオナルド・ディカプリオを指さします。
「どうせ、レオナルド・ディカプリオのファンなんだろ」とチョルスが言うと、場面が変わり、ディカプリオから電話がかかってきたビリーのシーンになり、本当にアンナとディカブリオが友だちだったというオチでした。
もっとアメリカ映画を見ようとチョルスとサンシルは映画館に行きます。
しかし、映画館の周りの客の態度が気になって、サンシルは集中できません。
二人は個室ビデオの店に行きます。
二人きりになって、寝てしまったチョルスのとなりで、サンシルはなぜか、胸がドキドキします。
「どうして、胸がドキドキするの?」映画館で怒るのをがまんしたからだとサンシルは外に出て、文句を言いまくります。
「サンシル、何でそんなに荒れているんだ?」後を追いかけてきたチョルスを見て、また胸がドキドキしてきたサンシルは言います。
「何もかも、あんたのせいよ。どう考えても、あんたのせいよ」
サンシルは胸を押さえて言います。
「チャン・チョルス、とにかくここの記憶は戻ったみたい」