この前、BSプレミアムを見たら竹内浩三という人の特集を放送していました。
そこで彼の本を図書館で借りてみました。
竹内さんという人はどういう人かというと若くしてフィリピンで戦死した詩人です。
彼が残した詩は死の予感を持って作られています。
不器用な彼は戦争に行ったら死んでしまうことがわかっていたのかもしれません。
といって、その時代の日本人のように、反戦を唱えることもなく粛々と国に従って生きています。
テレビを見ていて、私の子どもの頃を思い出しました。
子どもの頃、戦争に行きたくないとずっと思っていました。
運動神経が鈍い私は絶対に戦争に行ったら死ぬと思っていました。
戦争に行かないためにどうするか?早く歳を取って軍隊に招集されなくなればいいと思っていました。
そうして、そんな歳になってしまいました。
戦争に行くこともなかったし、核戦争も怒りませんでした。
ありがたいしあわせなことでした。