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カプチーノノート cappuccino note

日々更新。ネタ探しの毎日。今日もいいことありますよ。

「死にとうない-仙厓和尚伝」

2016-11-17 | 本を読む

和久著 新人物往来社 1990。

仙厓という人物を知るために、てっとりばやく図書館にあった本を読みました。

小説なので、どこまで事実で、どこまで創作なのかわかりません。

ただ、おもしろくて2日で読んでしまいました。

そのあと高ぶったせいか、なかなか寝付けず、睡眠時間を減らしてカゼを悪化させたかもしれません。

仙厓さんは若いころ、放浪の旅に出て、何度も死にそうになったり、自ら死のうとしたりしてようやく若き日のぎらぎらを落ち着かせることができます。

そのあたりが、読んでいて共感するというか、身につまされるところです。

さて、仙厓さんって誰かに似ています。

それは「男はつらいよ」の寅さんです。

寅さんもいいおじさんになるまで故郷には帰りませんでしたが、仙厓さんもこだわりがあって故郷にも、元いたお寺にも帰れません。

しかし、あるとき悟るものがあり、ようやく元いた場所に素直に帰ることができたのです。寅さんもそうだったんでしょうね。

女性に強く惹かれてしまうところとか、仙厓さんの若いころと寅さんは似ています。

仙厓さんはついに福岡の偉いお坊さんになりますが、寅さんはフーテンのままなのが違うところと言いたいところですが、実は寅さんはテキヤ世界では仙厓さん並に偉い人になっているので実はやっぱり似ているのです。

コメント
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