淡々とチョ・グァンジョの半生を見てきました。
最終回、チョ・グァンジョの賜死シーンとなって、急に盛り上がって、さっと終わって、その切れのよさにちょっと感動しました。
見ていて、このドラマのテーマを思いつきました。
「弱いは強い、強いは弱い」
弱い中宗に、強いチョ・グァンジョだったのに、死に直面すると強い中宗、弱いチョ・グァンジョになってしまいました。
あっさりと死を受け入れるチョ・グァンジョと王妃を追放してでも生き残る中宗でした。
歴史にどう残るかを考え過ぎるのが、チョ・グァンジョの弱さの原因なんでしょうね。
とにかく、この事件のせいで後世の李舜臣も反逆者の子孫の汚名を着せられるんですから、いい迷惑です。
このドラマの廃妃が「龍の涙」のトクシル(孝嬪)で「風の国」のミユ夫人と知った時はびっくりしました。
別人に見えていました。
チョ・グァンジョ「私は王様をよく存じておる。王様は子供のように純粋で単純なお方なのだ。私はそんな王様が好きだ」
弟子「子供のように純粋で単純なのは…、先生です」
大妃の尚宮「王様は、もう二度と、大司憲様のような忠臣は得られないでしょう」
⇒このセリフが、このドラマのすべてですね。
ナム・ゴン「(チョ・グァンジョを殺すわけにはいかない。なぜなら、私が)チョ・グァンジョを殺したという汚名を歴史に残すわけにはいかん」
⇒この屈折した劣等感。このセリフもいい味出していました。