CSTBSチャンネル1放送。
金田一耕助シリーズはTBSチャンネルでも放送していました。
「トランプ台上の首」は原作が「黒猫亭事件」「トランプ台上の首」となっています。
「黒猫停事件」はすでに1978年に太地喜和子主演でドラマ化されており、YouTubeで見ることができます。
このドラマは2000年制作です。
主演は古手川祐子さん。
太地さんのように悪女にはできなかったのか、古手川さん演じる紅マヤはあくまでも良い人で悪い人間によって犯罪を犯さざるをえなかったように描かれています。
でも、どう考えても悪い人なんだから、実は悪女だったという設定の方がドラマに深みが出てよかったように思います。
この頃の金田一耕助の古谷さんはもう晩年の寅さんのように、ドラマに出ていてくれるだけでありがたいような存在になっています。
というか、もう「男はつらいよ」にしか見えないような世界感が背景にあるような気がしてきます。
ファミリー劇場放送。
最近、金田一ものはキーワード録画していて、自動で録画されます。
「仮面劇場」全4話が録画されていて、ドラマでは金田一が出てきますが、ネットで調べると原作は金田一ものではないらしいのです。
そこでまず原作を読んでみました。
横溝作品の初期の探偵、由利先生が出てくる話でした。
海に浮かんだガラス張りの棺を乗せた小舟。
棺に横たわる謎の美少年虹之助、彼は盲聾唖でした。なんて横溝ワールドど真ん中なんでしょう。
虹之助を引き取ったのは彼を発見した富豪未亡人大道寺綾子。
しかし、虹之助を引き取ったことから、綾子は連続殺人事件に巻き込まれていきます。
この作品も次々に怪しい人が死んでいくので、結局犯人はこの人しかいないというラストでした。
結局、大道寺綾子さんが余計なことをしたために、連続殺人事件が起こってしまったのでした。
彼女は捜査を混乱させる発言までしています。こんな自己中心的人物の方が犯人よりたちが悪いと感じます。
で、ドラマを見ました。
大道寺綾子は司葉子さん。なので原作より設定年齢が上がっています。
でも、原作がすぐよめるほどの量なのに全4話なのはなぜ?と思っていたら、原作より殺される人が多くなっていました。
死ななくてもよさそうな人(お手伝いさん、運転手さん)も殺されています。
原作では大道寺綾子のうそだった人物が、ドラマではちゃんと出てきたのにはびっくりしました。
この犯人の呪われた出生の秘密を読み解くには、確かに由利先生より金田一先生の方が似合いそうです。
金田一耕助事件ファイル16。
これも「悪魔の寵児」のような都会もの。
警視庁等々力警部とスタッフが出てきます。
金田一耕助はそんなに活躍せず、働きすぎのストレスに悩まされています。
事件は2時間ドラマのような内容でした。
血も因縁も出てきません。
でも、ついつい読み進めてしまうのはなぜなのだろう。
いままでの流れで読んでいるからでしょうね。
金田一ものとしてこれを最初に読んだら、続けてシリーズを読もうとはしなかったでしょう。
金田一耕助事件ファイル15。
どこかでみたような…。
事件を追う新聞記者。生き人形師。没落華族から妻をもらい受ける精力的な実業家。
連続殺人事件はエログロ。
「連続殺人事件の犯人は生き残っている人物である」ということです。
これは金田一ものの鉄則ではないでしょうか。
だから、金田一耕助は犯人候補が殺されて減るのを待っているのでしょう。
この小説でも、殺されていてもおかしくないのに生き残った人物が犯人でした。
この頃は精液の血液型までは判別できていたようです。
今だったらDNA鑑定で犯人はすぐ捕まってしまいます。
結局、捨てられた子供が親を恨み、親の財産を狙ってというよくある動機だったというオチでした。
この話も犯人に同情の余地なし、思い入れも生じないということで、残念。
金田一耕助事件ファイル14。
短編集です。「七つの仮面」「猫館」「雌蛭」「日時計の中の女」「猟奇の始末書」「蝙蝠男」「薔薇の別荘」が収録されています。
「七つの仮面」は聖女と呼ばれた美沙の独白として書かれています。
彼女をモデルとした七つの顔の胸像が彼女の一生を暗示していたという話です。
「三つ首塔」を読んだ直後だったので美沙=音禰として読むと「三つ首塔」の謎が解けそうな気がしましたが考えすぎですね。
さて、その他の作品は金田一が出てくるだけで、普通の推理小説でした。
CSファミリー劇場放送。
「悪魔が来りて笛を吹く」1977年版は現在放送中なのに気づきました。
8:30放送なので録画して見ています。
YouTubeで見るより、テレビで見ると当然ながら見やすいです。
また、テレビだとちゃんとエンディングテーマ曲も放送されて、なつかしさいっぱいです。
このキャストの豪華なこと。
古谷さんも若いし、元気いっぱいです。
「三つ首塔」もYouTubeで1977年版の古谷金田一ドラマがアップされていました。
宮本音禰が真野響子さんでした。
いやー真野さんがびっくりするほど美しい。まさに原作どおりの美しさ。
その真野さんがレイプされたり、仮装パーティーのマスクをつけたり、網タイツをはいたり、ベッドシーンを演じたり大活躍、もうたまりません
相手役は黒沢年男さん。この頃は悪っぽいいい男役をしていました。
出てくる俳優さんがもう感動ものです。小松方正、小池朝雄、米倉斉加年。
こういうアクの強い俳優さんいなくなりましたねー。
そして、金田一ものの常連佐分利信さん。しぶい。
ドラマ化にあたって、レイプシーンはないだろうと思っていたら、それは平成30年、今のドラマの考え方でした。
昭和のドラマはいい子ちゃんではなかったのでした。
金粉銀粉ショーやらSMショーやらなんでも出てきます。
さて、真野さんの清々しい美しさも感動ものでしたが、もう一人美しい女性が出ていました。
佐竹由香利役の大関優子さん、佳那晃子さんの当時の芸名だそうでこの名前はまったく知りませんでした。
この佳那さんがまたいいのです。ドラマに登場した時は暗いうつむいたかわいそうなお姉さん。ぞくっとします。
ところがこのお姉さん、ヌードショーに出演していて、さらにSMショーではMからSに豹変します。
ベッドシーンではしっかり胸を見せてくれます(真野さんは当然ですが胸を隠しています)。
当時のドラマはこんなにおもしろかったんだもの、子どもの私がテレビに夢中になるのも無理ないわと変に納得しました。
ということで、二人のタイプの違う美女が見られたお得なドラマでした。
金田一耕助事件ファイル13。
かぞえ年24歳の美しいお嬢様、宮本音禰(みやもとおとね)の手記という形式で書かれています。
曾祖父の弟の遺産100億円の相続人となった音禰が遺産をめぐる連続殺人事件に巻き込まれて、犯人と疑われ、ついに逃避行をするというストーリーです。
いきなり、音禰は高頭五郎と名乗る知らない男にレイプされてしまうというびっくりの展開です。
だんだんその男に惹きこまれていく音禰。
男はどこにあるかわからない三つ首塔を探しています。
金田一耕助は音禰にとっては追いかけてくる敵になります。
また、遺産相続人として現れる親族たちの濃いキャラクターがすごいです。
美しい音禰はいろんな男から狙われてしまいます。
でも、高頭五郎がいつも助けてくれます。
ついに三つ首塔を探し出した音禰と五郎でしたが、三つ首塔は炎上してしまいます。
しかし、金田一耕助によって真犯人が明かされ、二人は幸せになります。
いやー、おもしろかった。まさに少女漫画の世界っぽいです。
いきなり、レイプはきつかったけれど。
でも、まてよ。音禰のハンカチやら髪飾りはどうして殺人現場にあったのだろう?それは真犯人がもっていくはずもないのに…。
髪飾りは殺された男が拾ったとして、ハンカチは音禰が落としたハンカチでなく、家にあったハンカチを間違って犯人が持っていたとでも言うのかな?
さて、こんな作品、以前も読んだなと気づきました。
そうです。「三つ首塔」は女性版「八つ墓村」だったのです。
「三つ首塔」の事件のきっかけの遺産相続話は「八つ墓村」と同じです。
そして男性主人公は洞窟(女性の象徴)を探検し、女性主人公は三つ首塔(男性の象徴)を探すのです。
こんな見方をするとおもしろいかもしれません。
金田一耕助事件ファイル11。
短編集です。収録作品は「生ける死仮面」「花園の悪魔」「蝋美人」「首」です。
金田一っぽいのは岡山のひなびた温泉が舞台の「首」です。あとは都会のお話です。
「首」はドラマ化されていて「獄門岩の首」というタイトルで、AXNミステリーで見ました。
ドラマを見たときは温泉旅館の婿養子がなぜ殺されたのかよくわかりませんだしたが、原作を読んでなんとなくわかりました。
そしてこの短編を2時間ドラマにするにはいろいろ話をふくらませる必要があったんだなーと納得しました。
「生ける死仮面」は同性愛と性転換、「花園の悪魔」は首絞めプレイ、「蝋美人」は屍姦がモチーフになっています。
「首」は三百年前の農民一揆の首謀者の首が切られて岩の上に置かれていたという因縁話が伏線になっています。
金田一耕助事件ファイルも後半に入りました。
まだ読んでいないのは「三つ首塔」「七つの仮面」「悪魔の寵児」「悪魔の百唇譜」「仮面舞踏会」「白と黒」です。
楽しんで読んでいきます。
金田一耕助事件ファイル10。
等々力警部と金田一耕助は出てくるけれど、別に金田一でなくてもよいような事件です。
いきなり「佐川幽霊男」ってなんじゃそりゃ。
ヌードモデル仲介業「共栄美術倶楽部」を舞台に起こる連続ヌードモデル殺人事件。
ただの異常な人間の起こす殺人事件としか思えないので、というか、冒頭に出てくる「猟奇クラブ」の三幹部が結局全員犯人みたいなものだったのでなんじゃこりゃで終わったのでした。
小説の途中から唐突にマダムXという怪しい人物も出てきて、そりゃルール違反だよという気もしました。
ウィキによるとこの小説は1954年に映画化されただけのようです。これはさすがに古谷金田一でドラマ化されないだろうなー。