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matta

街の散歩…ひとりあるき

桂離宮 月波楼(げっぱろう)

2016年12月20日 | 歴史
Leica SL/24-90Vario Elmarit SL Asph.


古書院のとなりに位置する月波楼(げっぱろう)。
寄棟造りは共通ながら
この桂離宮の御茶屋で唯一のこけら葺。
その寄棟の裏側が冒頭の写真だ。
こけら材をのせている下地がこの葦簀(よしず)野地。
竹の垂木に竹の木舞。
棟木を支えるのは曲がった小屋束一本のみ。
絵馬はほとんど消えかかっているが「渡海朱印船」だ。

天井のある一の間以外は
中の間、口(くち)の間、土間が
この吹き抜け屋根の下におさめられている。


土間には膳組の板間に炉やカマド
左端に下地窓が設けられている。


唯一 天井のある一の間から
紅葉の馬場が望まれる。

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桂離宮 笑意軒(しょういけん)

2016年12月19日 | 歴史
Leica SL/24-90Vario Elmarit SL Asph.

園林堂まえの土橋をわたり
直進ののち
左へ折れて笑意軒に至る。

写真は苑路から見た笑意軒だ。
茅葺き寄棟、三方の廂はこけら葺。
中央の階段をおりると船着き場だ。
船着き場左端に石燈籠がひっそり。
箱形の火袋に○と三日月、側面が□。
□が星群で○は太陽、三日月は月だ。


深い廂の下
「口(くち)の間」小壁の吊り束に
『笑意軒』の扁額
そして六つの円い下地窓。


その「口の間」の奧の「中の間」を見る。
襖の引き手が舟の櫂形。
ひじ掛け窓の腰壁に金箔が
大胆にはられている。


こちらは「口の間」東側の杉戸。
引き手が矢形になっている。
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桂離宮 園林堂(おんりんどう)

2016年12月18日 | 歴史
Leica SL/24-90Vario Elmarit SL Asph.

賞花亭からの坂道をおり
少し行くと御殿への土橋がある。
が、その土橋を渡らずまっすぐいく。
御殿群も近くに見える。


と、園林堂(おんりんどう)がある。
起(むく)りの宝形造り、本瓦葺きの仏堂。
法隆寺夢殿のような宝形造。
夢殿は八枚の屋根で組んだ「八注宝形造」。


そして本瓦葺きは桂離宮でここ園林堂だけ。
仏教寺院はみな瓦葺き
神社や御所は檜皮(ひわだ)葺
桂離宮など公家の別邸はこけら葺だ。

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桂離宮 賞花亭

2016年12月17日 | 歴史
Leica SL/24-90Vario Elmarit SL Asph.

松琴亭からの飛び石をたどり
土橋のある右手にまがり
峠道といった風情の道をのぼり
賞花亭に至る。
茅葺き、切り妻
畳四枚をコの字に配し
中央の二畳分が土間。
「賞花亭」の額は智仁親王の子
曼殊院良尚法親王の筆。

手前に炉をすえ奧に水屋。
正面に連子(れんじ)窓
下方には下地窓が見える。


まんまるの上部のみカットした
重そうな鉄鉢形の手水鉢。

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桂離宮 古書院 中書院 楽器の間

2016年12月16日 | 歴史
Leica SL/24-90Vario Elmarit SL Asph.

御茶屋:松琴亭まえから古書院
それから雁行する中書院 楽器の間をわずかに見る。
寄せ棟造りこけら葺の妻破風。
屋根はわずかに起(むく)り。
屋根勾配もゆるやかだ。
柱や横架材と白壁、明障子が印象的だ。


池のこちら側から
木々にはばまれたり くっきり見えたり。
松琴亭の手前からの眺望。
生け垣にかこまれた月波楼も見える。
月波楼のむこうに見える瓦屋根の建物は家臣控所、


こちらは
松琴亭を出てからの眺望。


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