茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

秦野

2011年01月13日 | Weblog
秦野市の
天空の茶畑です。
神奈川県が誇る茶農家さんと
静岡県の茶農家の方々との交流会に
混ぜていただきました。

雪の残る庭で
大きなテーブルを囲み、
「山の息吹」や「香駿」といった品種のお茶を
いただきました。
お茶請けは沢庵でした。
車で山をまわり畑を見学しました。
やさしい時間が流れていきました。

何に「やさしい」と感じたかというと、
神奈川の名人の口から度々出るお言葉だと思います。
静岡の茶農家の皆さんを、
「大先輩」と称され、
ご自分は、まだまだ全く足元にも及ばないと
何度も首を振っておられました。

名人の畑のお茶は、
葉が濃いというか深いというか、
とにかく命が太い!という印象を受けました。
これが園相がよい、ということなのだと思いました。
根を太く深く張らせるためには
収穫を急がないことだとおっしゃいます。
もう6年も大事に大事に育てられているお茶達からは、
よーし!この春はいよいよお茶になるぞ~
みたいな気合いが感じられました。

霜にも夏の暑さにも
あの人達は、決して気を抜かない、手を抜かない、
本当に立派なんだと話して下さいました。
尊敬できる人がいて、
その人を意識しながら仕事をすることが
これほどの名人を謙虚にしているのですね。

青茶や紅茶などは作らないのか伺うと、
緑茶もろくにできてないのに、
発酵の領域に手などだせないと
一喝されました。
名刺交換しちゃったけど、
私のブログ、読まないで~。
畑のいろはも知らないくせに、
あれやりたいこれやりたいばかりで・・・
あほかと思われちゃう~。