茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

アナレンマ

2009年12月22日 | Weblog
今日は冬至です
これから陽が増していきます
太陽は1年を通じて
8の字を描いているのだそうです
画像は「惑星テラ見聞録」さんから
拝借いたしました
1年間、毎日、同時刻に
太陽の位置を記録すると
このような8の字があらわれて
それを
アナレンマ(analemma)というそうです
今日の太陽は
8の字の下辺に位置しています
他にも素敵な太陽の画像が
たくさんありました

部屋に入る日をおいかけても
この8の字はわかるそうです。
一年中毎日同じ時間に
何か固定された物の影を点で追っていけば
この8の字が描かれるのです。
何気なくこの8の字を発見したら
ちょっとときめいてしまいますね。

利休さんは
陽の動きを意識して
茶室の床を北に向けました。
茶事を通して、
一日の光のうつろいが
四畳半に居ながら感じられるように、
初座は陰であるように、そして、
後座の席入りをした時には
日がさして陽が際立つように。

山居とは
こういうことでしょうか。
時計ない時代の人は
私たちよりよっぽど天を意識していたでしょうが、
もっとかかわりを感じようとか、
もっと「ここ」を鳥瞰しようとか、
そんな「彼方」と通じる仕掛けも込められていたかもです。
仏教もキリスト教も、
そして道教も
茶室の中にはあるのかもしれません。