虹色仮面 通信

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大幅に遅れそう

2024-05-10 05:22:10 | 乗り物
時事通信より。

北海道新幹線の整備を担う鉄道建設・運輸施設整備支援機構は8日、予定していた2030年度末の札幌延伸が困難になったと発表した。

トンネル工事の難航が主な要因で、数年程度延期される見通し。
今後、国土交通省が有識者会議で工程を精査した上で、具体的な開業時期の目標を検討する。

機構の藤田耕三理事長は同日、国交省に斉藤鉄夫国交相を訪ね、現状を報告した。
その後、記者団の取材に対し「具体的に次の開業時期の目標を示すことは技術的に困難だが、数年単位の遅れとなる」と述べた。
国交相は「開業を待ち望む地元の大きな期待を踏まえ、一日も早い開業を目指してほしい」と求めたという。

北海道新幹線は、新青森~新函館北斗間(約149㎞)が16年3月に開業した。
新函館北斗~札幌間(約212㎞)の延伸区間では約8割を占めるトンネルで工事が難航。
機構によると、巨大な岩の塊が見つかったり、地質不良への対応が必要になったりして、一部で3~4年遅れている。
これに加え、今年度から建設業の時間外労働に上限規制が適用された点も踏まえ、延期の判断に至った。 <了>

こんなことは当初から想定できたことだ。
ただ札幌冬季五輪開催の話があったから、2030年くらいまでの(開催に間に合わせる)延伸という話が出てきたに過ぎない。

五輪開催の可能性がほぼなくなったので、無理する必要がなくなったのだ。
それより優先すべきことがあると思いますが…。

まずは経営的に厳しいJR北海道の主力である道央圏の充実が急務である。
ここで稼がないと先が見えてこない。
でなくても人口減少が止まらず、利用者減も確実な状況である。
可能性があるとすれば、エスコンF(北広島市)へのアクセスを充実させることだろう。

それと新幹線の札幌延伸が延期されれば、在来線の存廃問題もどうするのだろうか?
特に函館本線の「山線」をどうするのか?
何とも宙ぶらりんな話になりそうで、沿線地域の人たちは気の毒だよね。

そもそも論を言ってしまえば、新幹線の札幌延伸を2030年代にするって計画に無理があると思います。
やはり人口の観点やJR北海道の企業体力の面からみて、2000年代が限度ではなかったか?
今更言っても仕方がないけど「遅きに失して」という気がしますね。

まぁ札幌延伸となるのは早くて2035年だろう。
個人的な考えとしては、2038年以降だろうと予測する。

その頃には、札幌の人口も減少に転じているのは確実です。
札幌駅周辺部の再開発計画も、大幅な見直しが迫られるのではなかろうか?
新幹線に依存しない自立した街づくりが求められますね。
さぁどうなるのでしょう?