文屋

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■「浄夜」というが、うつうつだ。オーネット的に速く破裂したいよ。

2007年09月11日 19時44分13秒 | 音楽


昨晩、ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮の
シェーベルクの「浄夜」を聴いてから、事務所の外に出ると
ちょっと、涼しい夜風が、、、、。
なんだか、薄情な空気が充満して、ソリッドに
パッケージされ、それが戸外で一気に破裂した快感を
浴びた。
家へ帰って、ラサールSQの弦楽六重奏版。
朝からは、事務所で、
ブーレーズの弦楽六重奏版と弦楽合奏版。
それから、シノーポリ指揮のものと
「浄夜」5連発。
うつうつうつ、、、、。ソリッドに充満したのは、
古くさい、ロマンかもしれないし、破裂寸前の
何かかもしれない。鈍重だあ。

で、昼ごはん食べて、確実に飽きた、嫌になった。

オーネット・コールマンの「ロンリー・ウーマン」を聴く。
なにが違うって、速度が違う、とにかく突き抜けて
それは、「かっこいい!!」。
シェーンベルク兄
オーネット兄、
どちらがかっこいいかといえば、、、、、。
この昼飯後の時間では、オーネットが破裂して群を抜いていた。

「浄夜」1899年
「ロンリー・ウーマン」1959年 作

たった、60年の差。

で、ついでにオーネットがジェリー・ガルシアのギターと
共演した作品も聴く。これは、1988年。
これまた、速さが違う。「かっこいい!!」

一昨日聴いたブーレーズ指揮の「フランク・ザッパ集」
(そんなんあるんよ)では、
鬱積、屈曲なのに、鈍重が感じられて
破裂もなにも、突破不可能だった。



秋ももうすぐそこで、秋咲きの朝顔もやっと
開花しそうだし(自宅の朝顔は、6月から今までずっと
毎日開花している)

この騒々として、音楽の気配、ほんと嫌。

この嫌さを、一編の詩に昇華できたらなあ、
と思いながら、蒸し暑い事務所で、シューマンを聴いている。