大家族・長期村の日々奮闘記

ぶなの森自然学校の,子ども長期自然体験村の日々のできごと報告です。

冬のキャンプ その後

2017-01-17 10:44:24 | 2016冬のキャンプ

6日間の冬長期が終わり、みなさんどう過ごしているでしょうか‥

ぶな森では除雪やコケッツのお世話などの「朝仕事」をして、学校や事務室でお仕事をし、夕方にまりこさんのご飯を食べるという生活をしています。長期村とそう変わりはありませんね。

 

今回の年末・年始の冬の長期村では、「賑やかであった」という印象が残りました。

参加者同士でコミュニケーションを取り、楽しんで過ごしていた事があったからでしょうか。ぶな森の先輩や上級生が、初めての子や小さい子をサポートしていたのもよく覚えています。

施設やプログラムは準備されていますが、やはり集う人々によって長期村が作り出されているのだという事を感じます。

今回の参加者・ボランティア・スタッフは恐らく今回こっきりです。全ての回、すべての日を大事にしていきたいですね。

 

さて、「満喫!冬のぶな森生活」において地域交流の一つとしてお宅訪問を行い、後日感謝状の作成とお届けをみんなにしてもらいました。その際一軒がお留守で感謝状をお渡しできませんでしたので、昨日MJが行ってきて、お渡ししてきました。

大変喜んでおられ、早速飾られました。どこにどう飾られているかは‥‥みなさん、また来て直接確認しましょう。

 

トラとシロも私の訪問などどこ吹く風。ひたすら寝ていました。

 

さて、次の長期村は春休み。

3月最終週の頃になるでしょう。またチラシやこちらブログで告知・広報していきますのでよろしくお願いいたします!

 

MJたつみ


満喫!冬のぶな森生活 最終日6日目

2017-01-12 22:18:03 | 2016冬のキャンプ

最終日の朝。

昨晩は室内側の扉にも霜が…

夜中にストーブが消えて寒くなるか…と予想して毛布を多めに用意していたようですが、スタッフたつみが薪をくべてくれていたようです。

今朝は薪ストーブの暖かさに包まれたぶなハウスで起床しました。

室内は暖かいので割とすぐに寝袋から出て片づけはじめていました。

今日は朝仕事はお休みで、朝の時間はぶなハウスの荷物撤収と掃除。

運んでくるときは大変だったようですが、持って帰るときはなぜからくちん・・・?

明るくなるころには綺麗に撤収完了しました。

最後の朝ごはんはホットサンドとあったかいシチュー!

3分トークはMJの予定でしたが、JETTが横取りしてお話を…

先日の祝日は”成人の日”でした。10年前ぶな森に来ていた子どもたちが成人の晴れやかな姿の写真をSNSに投稿していたようです。

あの頃の子どもたちがいつの間にかお酒が一緒に飲めるようになってる…感慨深いものです。

今一緒に長期村を過ごしているみんなと、ぜひ大人になってもう一度再会したいです。

今日は片づけDAY!まずは自分の荷物を片づけ、宿泊部屋を清掃します。

そこまで終わったら一旦みんなの部屋に集まり掃除会議。

体育館やトイレ、廊下など、みんなで使った場所も分担してキレイにしてくれました!

 

閉村式の前に4日目にお宅訪問させていただいたお宅へ感謝状を届けにいきました。

今日帰ることを伝えると、少しさみしそうに、でもまたおいで!と、おばあちゃん手作りの飾り物もお土産にいただき見送ってくださいました。

もう1軒のお宅は外出中のため会えませんでした。後日スタッフが届けにいき、またご報告いたします。

 

みんなが集中して掃除を終わらせてくれたため、閉村式の前に少々自由時間もできました。

昨晩盛り上がったウノの再戦や、連絡先交換をしあって過ごしたようです。

 

 

閉村式のはじまり。まずはこの一週間何をしたか、1日ずつ思い出しながら挙げていきます

6日間で盛りだくさんやったんだなぁ。一週間前に6日間の流れを説明したのがつい昨日のようです。

続いて校長JETTから修了証の授与。

今回はキャンプに慣れている子たちが多かったですが、風邪などウイルスの流行る季節でもあり。

途中体調を崩してしまう時もあり、悔しい想いもしました。

それでも休む時はしっかり体を休め、遊ぶときは全開で遊びきったみんなに拍手!

裏にはスタッフたちからのメッセージも。1年後5年後に見て、あの時こんなことしたんだな、こんな感情を持ってたな、と思い出してくれたら嬉しいです。

改めてスライドショーで1週間を振り返り、楽しかったことやもう終わってしまうさみしさがわいてきたようです。

最後にぶな森の校歌(冬ver)を歌って閉村式はおしまい。

 

 

最後の最後のキッチンまりこのご飯を食べて、いよいよさよなら。

先に札幌組が出発。残った3人は車が見えなくなるまで追いかけていました。

札幌解散組と新千歳解散組も長い道のりを経てそれぞれ到着。

とはいえ無事に家に帰るまでがキャンプ。続々と到着したと連絡を受け、一安心です。

 

基本的にはすべてのキャンプ・長期村は一期一会の出会いだと思っています。

今まで何度も出会いと別れを繰り返していますが、もう二度と同じメンバーでは会えないだろう…そう思うと未だにとてもさみしい気持ちになります。

ですが、同時に、もう二度とないであろうこの一期一会はいつかの美しい想い出になるのです。

これからの人生たくさんの出会いと別れを経験し、一瞬一瞬が大切だと感じる日々になっていくのでしょう。

ばいばい、また会う日まで!

2017/1/7~12 満喫!冬のぶな森生活

(くま)

 


満喫!冬のぶな森生活 5日目

2017-01-11 23:22:31 | 2016冬のキャンプ

早くも5日目の朝がやってきました。

いつも7時からの朝仕事を少し遅らせ、7時20分から開始と昨晩アナウンスしていました。

が、寒さと暗さで中々布団から出られず…時間ギリギリの集合でした。

 

しかし、外の冷気に触れれば一気に目もさめる!

今日も動物たちのお世話と、除雪をがんばってくれました。

 

*

今日1日のテーマは”やりたいことをやる日”ということで、前日までに子どもたちから出た意見や要望を元にプログラムを組んでいます。

 

第1段は、意外にも今日までやらなかった「雪合戦」!!

フィールドは、雪のシーズンになってから殆ど足を踏み入れていない学校の裏庭に決定。

踏み入れてない場所は歩きにくいですが、やはりまっさらな雪はテンション上がります。

2チームに分かれて雪合戦開始!

ぶな森ルールは相手チームのぬいぐるみをタッチしたらポイント獲得、途中で相手の雪玉に当たったら一旦自陣まで戻らなくてはいけません。

攻めに守りに、雪上を走り回って白熱の戦いでした。

 

ある程度雪合戦をしたら少々休憩。…のつもりが、どんどん次の遊びを生み出して初めています。

お散歩中のグラッチェも交じって遊んだり、屋根下に溜まった雪の山で射的(?)や、雪山に隠れての攻防も。

屋根下に関しては、遊びながら除雪されており大変ありがたいです。

 

私はというと雪山での攻防中、顔面に雪玉が直撃し…後ほど鏡を見たら氷の粒で少し切れていました…

雪玉は割と当たると痛いというのを実感。肌が直接出ている面には要注意ですね。

 

近くを流れる川まで探検に行ったところ、川が凍っていて、氷の上に立つことができました。

実際に川の氷上に立つのは初めてのようで、大発見!!!!と喜んでいました。

 

ホッとひといきお茶休憩の後はプログラム第2弾!

スタッフたつみ指導のアイスクリーム作り!

材料を入れたペットボトルと雪を袋に詰め、その袋でキャッチボール等をして振っていると固まってアイスになる…!という寸法です。

通常だと雪は―3度程度なので、しっかりと固まるように雪に”塩化ナトリウム”を混ぜます。

するとあら不思議、みるみるうちに―20度近くに下がりました!

凍傷になる温度なので素手で触ったら少々危ないです。

でも”塩化ナトリウム”はちょっとならなめても大丈夫だよ。と言ってもみんなビビった顔つき…

ペロッと一口なめてみると・・・・・・・・・・・塩じゃん。

と、してやられたーーーという顔をしてました。

 

袋にペットボトルと雪を詰め終わったら、後はひたすら振るべし!

ラグビーのように奪い合いをしたり、円になって名前を呼びながらキャッチボールしたりと、楽しめました。

しかし、体育館でのボール遊びとは違い、雪上での活動なので足場も悪く結構疲れる…

 

と思いきや、少し休憩するとまだまだ元気!

除雪してある道をアイスを持ちながらダッシュしてタイムを競うなどしていました。

そんなこんなしているうちにアイスもできただろうということで、一旦冷凍庫にしまっておきます。

昼食が楽しみです!

 

このあたりからちらほら雪も降ってきましたが、一旦火がついたらそんなのお構いなしに遊びます!

お昼までの間はお宅訪問の感謝状を書く予定でしたが、まだまだ遊び足りないようなので自由時間にすることに。

こんもり高くなっているところからソリで滑る。長くはないですが角度が急なので結構スリルあり楽しいです。

ソリを盾にしながら雪玉当てなども。

 

お昼の鐘がなり、楽しみにしていたお昼ご飯!

メニューは焼きうどん♪ 昨日の昼に引き続き、麺類は人気のようでモリモリ食が進みます。

食後のデザートには先ほど作ったアイス!あま~いミルク味とほろ苦ココア味が絶妙です。うまい。

 

午後一は午前中できなかった、お宅訪問先への感謝状をつくりました。

さすが高学年、感謝状作りまーすと言っただけで、グループで何をどのように書くか話し合っており感心しました。

折り紙や色ペンを使って賑やかに…印象に残ったことや楽しかったことを思い思いコメントに書き、手作りの暖かい感謝状が完成しました。

今日はこの一週間で最も寒く、窓ガラスには霜の結晶で綺麗な模様ができていました!

 

本日のプログラム第3弾は、いつもと違う場所で寝たい!ということで「ぶなハウスで寝よう!」

ぶなハウスは、自然学校の裏庭に建っている小屋で、電気はありますが水道ガストイレ等は一切なく、暖房は薪ストーブのみ。

夕食づくり~明日の朝までぶなハウスで過ごすために、快適に過ごせる工夫をします。

まずはみんなでぶなハウス内の下見をし、快適に過ごすためには何が必要かをチェック。

薪や水のペットボトル、雑巾などもあったら何かといいよね…などみんなで話し合い、用意する道具を決めます。

一通り案が出たら荷物を運びます。雪道を何度も往復するのは大変なので、大ゾリを持ってきて一気に運びます。こちらも子どもたちの案で出てきました。

 

6年生の子を中心に、荷物運び、ストーブをつけ、テキパキと動きます。

薪ストーブでは昨日午後の選択プログラム たき火チームが活躍。

ご飯を食べるために机を動かしたり、冷たい床には銀マットをひいたりと、みんなで話し合って工夫を凝らします。

 

ぶなハウスでの作業がひと段落したら、次は夕食づくりです。

一旦校舎に戻り、食材の準備をします。今日のメニューは中華丼!

実際に調理するのは、先ほど火をつけた薪ストーブの上。

火力もほどよく強くなっており、準備万端!

火が通る間に手遊びしたりも…

みんなの協力と、薪ストーブの火力も合わさりあっという間に完成!!

ごはんも上手に炊けました。

たき火で、自分たちで作ったごはんはやはり美味しい!

どんどんご飯が進みます!最後の晩餐も美味しい楽しいひとときでした。

 

片づけも分担して手際よく終わらせます。

この頃気温は-8℃…冷えた身体を温めに温泉へGO!

温かさが芯まで伝わって、気持ちよかった~

帰り道は薪ストーブの火がつきていないか心配していました。部屋が寒かったらやだなぁ…。

 

帰ってから一息ついてぶなハウスへ行くと、ウノを楽しむみんなの姿が。

部屋も暖かく、どうやら火も無事に残っていたようです。

 

最後の夜はみんなでお泊り&カードゲームで盛り上がりました!修学旅行のような気分です。

もう一戦したい…!といったところなのですが、そろそろ就寝時間。

寝袋を敷いて、おやすみなさい。最後の晩もぐっすり眠れますように。

 

1週間は短し長し。明日は荷物の片づけや掃除をしたら、いよいよ閉村式です。

今回のキャンプは少人数なだけあって、お互い仲良くなり、穏やかでアットホームな雰囲気でした。

何度もキャンプを終えて旅立つ子どもたちを見送っていますが、やはり別れは慣れずさみしいもの。

明日も最後の瞬間までみんなでたくさん笑ってすごしたいものです。

(くま)


満喫!冬のぶな森生活4日目

2017-01-11 07:18:14 | 2016冬のキャンプ

4日目の朝ゆっくり寝て疲れを取ろうという事で、普段の7時の朝仕事は自由参加に、全体の寝る時間をちょっとのばしました。

全員寝ていて、朝仕事はスタッフでやることになるかな?と思いましたが、動物のお世話などもお手伝いしてくれました。

皆さんのご協力、感謝です。

 

さて本日は一日選択プログラムの日でありますが、その前に、昨日行えなかったお宅訪問を行いました。

それぞれの方のお家での交流ですから、自然学校で行った交流会とは違う交流の形になるかと思います。

せっかくなので「好きな食べ物は?」などとではなく、「黒松内町作開地区、おじいちゃんおばあちゃんならではの質問などをしてね」と言って送り出しました。

 

帰ってからの共有の場で聞いた内容ですが、こちらのお宅では、戦時中のお話を聞いたようです。

みんなと同じような年の頃から工場へ働きに行ったり、畑や田んぼ、酪農を手がけてきた、という事でした。

変える前にはおばあちゃんの手芸のアクセサリーを頂いたりと、のんびり過ごしたようです。

  

 

もう一軒の方では、ご先祖様が地域に入植した話、四季の仕事など、かなりたくさん質問したようです。

一方でけん玉で遊んだり、コレクションの切手を見せていただいたりと、とこちらは結構アクティブだった模様。

お迎えのときの賑やかさから、楽しかった様子が伺えました。

    

 

 

さて、これから午前・午後・夜と選択プログラムが続いてきます。

午前の選択プログラムは「カモウォッチング」と「伐倒」の2つ。

 

カモウォッチング組は校長Jett高木のもと、双眼鏡と図鑑を片手に出発しました。

まずは自然学校にて双眼鏡の取扱を。学校内から室外の対象物をしっかり見られるか確認します。

練習の後は朱太川、寿都湾と回り、観察をしました。報告では様々なカモの他、オジロワシ、その他猛禽類なども見つけられたようで、興奮した様子で教えてくれました。

天気の良い中のツアーだったので、きっと気持ちよかったことでしょう。

   

 

伐倒組はまず、使うノコギリ、木を倒す方法、方向などについて室内レクチャー。

 

理解とイメージをした後は、実際に伐倒!

細い1本を練習に、もう少し太い2本を対象に頑張りました。

  

1本目は鋸岳で、2本めはロープを巻いて引っ張り、しっかり倒すことが出来ました!

 

倒した木は3人並んでも届かないほどの高い木。帰ってきたカモウォッチング組と一緒に刻んでソリに乗せ、運んだ所で終了でした!

  

 

昼食はスパゲッティ。

今回のみんなはそうたくさんご飯を食べませんが、これに関しては違った様子。まりこさんにもう少し追加で作ってもらうほど、人気でした。

 

さて、午後の選択プログラムは「雪中たき火」と「台湾料理作り」

雪中たき火組は、午前中倒した木から枝を折り、更に細かく刻み、ナタで薪を作っていきます。

立ち枯れなので乾いており、作業も捗ります。

    

 

燃やす物を確保した後は、実際に火を付けていきます。

ある程度最初に、MJのほうから火付けの確認を行いましたが、実際に参加する3人に相談して進めてもらいました。

    

丁寧に準備したこともあり、一発で成功!しっかり火がつきました。

回りの雪を囲んで風防を作ったり、座椅子スペースを確保したりと、過ごしやすく工夫もしてくれました。

また、せっかくなので、鍋を吊るしてお茶を。

 

レモンティーが初めての子もいましたが、温かく美味しいと好評でした。

たき火で作るとやっぱり何か違う気がしますね。

   

 

さて、一方の台湾料理組はキッチンでエプロンバンダナ着用と、かなり違う雰囲気。

 

台湾料理のは数ありますが、「ズーシーリョーピン」という物を作ります。

が小麦の生地で刻まれたお肉や野菜を包み、焼くというもの。まんじゅう状の餃子といったところでしょうか。

まずは説明から‥‥

 

最初に小麦粉、水などを量り、生地を作ります。

なお、ここで利用するは黒松内産の小麦粉。ここから車で10分程の所の佐藤農場が作っています。

ちょっと前から道の駅などで販売し始めています。地産地消は良いことです。

 

  

イエティくらぶのパン作りでも、夏長期のピザ作りでもそうでしたが、生地をこねるというのはやはりなんだか楽しいものです。

そして生地を寝かす間に中に入れる餡を作ります。今回はニラのものとキャベツのものの2種を。

  

 

酵母の発酵ではないので寝かす時間は短く、刻み終わりからもう包み始めちゃいます。

棒状に一度のばして包丁でカット、綿棒と手のひらでのばして皮を広げ、包んでいきます。上手くできたでしょうか?

 

 

今回作ったものは夕食に食べます。

‥が、やはりここは作りたて・できたてを食べたいもの。ちょっと焼いて食べてみました。

 

その時の味はどうだったでしょうか‥聞くのを忘れていたのでわかりませんが、きっと美味しかったことでしょう。

 

さて、寒い所で過ごしたり、体や頭を動かしました。温泉です!

寿都温泉ゆべつのゆは広くて大変過ごしやすい所。みんな早速好きになっていたようです。

お風呂上がりのオヤツも最高!

  

 

夕食はもちろん作ったズーシーリョーピン! と、まりこさんからの麻婆豆腐や中華風スープなど、中華で統一!

エスニックな夕食となりました。

 

 

最後の選択プロ、夜のコマは「マナスル講習」と「消しゴムはんこ作り」です。

 

ぶな森では野外活動にて「マナスル」というキャンピングコンロを使用しています。

ボランティアのちーちゃんは過去のぶな森キャンプの参加者であり、長い間このマナスルを使ってきました。

今回はそのちーちゃんからみんなへのプログラム提供です。

まずはマナスルそのものと、使い方について全体説明、それからみんな挑戦していきます。

 

    

 

結果全ての子が付けることが出来、まずは練習を無事終えることが出来ました。

 

 

そして次は火をつけるだけではなく、各自お湯を沸かし、お茶を作ります。

今度は基本的に自分だけでやります。さっきやったばかりではありますが、キャンプコンロを一からつけるのはなかなか難しいもの。苦労した子もいましたが、みんなお茶を飲めたようです。

  

 

さて、最後のプログラムの紹介、「消しゴムはんこ」です。

消しゴムはんこが特技・趣味である、スタッフのくまからの提供でした。

自分の名前の入ったものや、動物の物を作るということで、1時間程の挑戦です。

トレーシングペーパーで写し、また画用紙に押して確認しながらの作業。

動物などはさほど問題ありませんが、文字は鏡像になるため普段と見慣れない形です。細かい作業に加えてこういった所が難しかったようです。

しかし出来たものはお気に入りの様子。事務室のMJにも見せてくれました。

 

 

これで5人のスタッフ、6コマ全てのプログラムが提供されました。

野外に、工作に、講習に、様々な活動でした。主催者それぞれの特徴が出ていたように思います。

提供側も早い人は1月程前から準備を進めていましたし、改めてプログラムを構成する良い機会でした。

お宅訪問も楽しんでいた様子ですし、満足な一日であったように思います。

 

MJたつみ


満喫!冬のぶな森生活3日目

2017-01-09 22:48:00 | 2016冬のキャンプ

長期村3日目。

昨日はスノーシューで雪の森を探検し、ソリ滑りや木登りなどめいっぱい雪を楽しんだ1日でした。

日の出が遅い事もあり、6時を過ぎてもみんなぐっすり気持ちよさそうに寝ていました。

眠いけれど、働かざる者食うべからず!

今日の朝のお仕事は「動物のお世話」と、地域交流会の会場になる「体育館の掃除」でした。

鶏のコケッツたちは今日も食欲旺盛!犬のグラッチェも楽しいお散歩にうきうき飛び跳ねていました。

お掃除チームは、地域のおじいちゃんおばあちゃんを気持ちよくお出迎えするために、体育館や玄関をきれいにしてくれました!

一仕事したあとは、体を温めるためにキッチンまりこの美味しいご飯。

朝の3分間トークはジェットが担当。昔冬に山登りをしていた時に、吹雪で凍傷になってしまった…凍傷の予防方法やなってしまったときの対策を教えてくれました。

今が寒い冬なだけあって、まさに身の震えるような話。ご飯を食べる手を止めて、聞き入っていました。

10時からの地域交流会に向けて、机を出したり飾り付けをします。

司会やゲームの説明もあるので、楽しみ半分ドキドキ緊張しているようです。

10時近くなり、地域のおじいちゃんおばあちゃんたちが来ました。

さっきまでは走り回って騒いでいたのに、急に恥ずかしがって小声になる姿が微笑ましいです。

 

交流会がはじまり、地区会の会長や教育委員長からご挨拶をいただき、みんなの自己紹介タイムへ。

子どもたちが札幌や帯広から来た事を言うと、遠いところからよく来たねぇと暖かい笑顔を向けてくれました。

地域の方々の自己紹介からは、昭和〇年にこの学校(作開小学校)を卒業した、とか、校章のマークは自分たちが作った、とか、驚くような話が出てきました。

 

続いて、昨晩みんなで準備したゲームをやります。

一つ目は「聖徳太子ゲーム」!

あるお題の言葉を代表者4人が一文字づつ、同時に発声し、重なってた音を並び替えると何の言葉になるか、というゲームです。

地域の方々にも発声のお手伝いをいただき、聞き手もなにが聞こえたか協力しながらお題を当てるのを楽しみました。

2つ目のゲームは「本当はどっち?」

代表者2人の足元を隠し、本当にくすぐられてるのはどっち?を当てるゲームです。

くすぐられてない人もなかなかの演技で、見事みんなを騙していました。

他にも塩水を飲んだのはどっち?雪の入ったバケツに足をいれてるのはどっち?など様々なリアクションで皆を楽しませてくれました。

さて、もち米がふかされたところで、いよいよもちつきの時間です!

男性陣を中心に、コツを教えてもらいながらぺったんぺったん・・・

何度かやったことあると言っていただけあって、子どもたちも結構上手です。

もちつきの合間でおばあちゃんたちに教わりながら、お雑煮の準備や出来上がったもちを丸めました。

手際のよいおばあちゃんたちの真似をしながら、お雑煮やあんこ・きなこもちができました!

差し入れに漬物やみかんもいただき、みんなそろっていただきまーす!

みんなで作った美味しいお昼ご飯。箸もすすみ、笑顔もこぼれます。

子ども~80代まで、老若男女まじった幅広い交流会となりました。

子どもたちの笑顔に、地域の方々も嬉しそうな笑みを浮かべていました。

先輩方々からは知恵をもらい、子どもたちからは元気をもらう。

このような暖かいコミュニティ空間を続けていきたいなと思います。

お見送りをした後は会場の片づけや食器洗いをし、しばしお昼寝の時間。

普段と違う場所での活動は楽しさもたくさんありますが、想像以上に大変なこともあります。

「子どもは大いに遊ばなければならぬ」のおきてにのっとって、しっかりと体を休めることも大切にしています。

お昼寝後はみんなのへやに集まり、昨晩みんなで案を出したゲームの残りをやりました。

・〇×クイズ(スタッフ巽の考えた問題、中々難しかった…)

・私は何でしょう?(複数のキーワードから対象のものを当てる。かける、つぶす、過去にも未来にもある…答えは時間!)

・文字探し(お題の言葉を新聞から探し出す。お題の単語そのまま見つかった時はテンション上がります。)

・お絵かきですよ(代表者がお題を絵で表現し、何を表しているか当てる。)

1時間程度で終わる予定が…白熱しすぎて夕食の直前までやっていました。

捻られた問題もあり、頭も使ったゲームの時間でした。

夕食後は、なにがあるのかワクワクしていた明日の選択プログラムの発表!

バードウォッチングや雪上たき火等々、午前・午後・夜の3枠にそれぞれ2つずつの選択プログラムが発表されました。

どっちがいいか悩みながらも、やりたいものを選択しました!

ここまでの天気は比較的暖かく晴れていましたが、明日からは雪模様。

明日の1日を楽しみにしながら、今日もおやすみなさーい。

(くま)


満喫!冬のぶな森生活 2日目

2017-01-08 23:34:01 | 2016冬のキャンプ

長期村2日目が始まりました。

さて、ぶな森のおきて「誰かの役に立つこともやらなければならぬ」にもある通り、朝起きてから朝ごはんまでの時間には「朝のお仕事」の時間があります。

本日は2種類、体育館前の「除雪」と、「動物のお世話」から、始まりました。

除雪では、体育館までの道を作ったり氷を割ったりしました。雪国の毎日必要な作業の一つです。なおこちらの道は明後日の交流会で使う予定です。果てしない除雪もちょっと先を見据えるとやる気が出るものです。

動物のお世話では、コケッツ(鶏)やグラッチェ(犬)の餌やりや散歩です。コケッツは給食の生ゴミや残飯などを食べてタマゴを産んでくれるありがたい存在‥‥ですが、只今冬なので産まないです。春までしっかり育っていただきましょう。グラッチェも大きくて一見怖いですが、かなり人懐こい可愛い黒ラブラドールです。

  

 

朝のお仕事をやり、朝食を食べた後は、雪遊びです!

本日2日目は天気予報において、1週間の中で最も良い日。みんなで近くの峠のミズナラの巨木まで会いに行き、遊ぼう!という案です。

早速お昼ごはんで食べるオニギリを各自作ります。

2つ、という縛りはありますが、形や大きさにはさほど指定がありません。みんなの腕が光ります。

     

 

作った後にはオニギリ以外の持ち物、格好などの説明を受けて、

 

出発です!

 

自然学校から車を20分ほど走らせたところで降車。

ミズナラの巨木のところまで歩きますが、1m以上雪が積もっている場所ですので普通に歩くのが困難です。そこで冬の散策必須アイテム、スノーシューが登場!

自然学校出発前に軽く説明やサイズ合わせを行いましたが、改めて雪の上ですから調整は困難。

付けて、再度歩き方などの説明を受けます。

  

 

それでは改めて出発です!

  

 

道中ではユキウサギ、キツネ、シカの足跡を見つけて観察したり、

 

  

 

コケたり‥

 

休憩したりしながら進みました。

普段履き慣れないスノーシューかつ、一歩ごとに足が沈む場所。たった100m歩くだけでもちょっと息が切れ、汗が滲みます。

 

 

そうこう、300m程歩いたところで目的地のミズナラに到着!

みんなに対してとても大きいのがわかるでしょうか?

 

樹齢は600年ほどでしょうか?ご神木に近いミズナラにご挨拶。

そしてここをフィールドとして自由遊びです!

 

 

木登りチームは、ひたすら木登り!

「登りやすい木」というのはそもそもたくさんあるわけではありません。登る前に見極めることも重要です。「これはどうかな?」などと言いながら、チャレンジできそうな木に挑戦していきます。

また、木登りは登るのが楽しくても降りるのは怖いもの。しかし今は冬、足元は雪です。帰りは(よほど高くない限り)ジャンプで帰ってこられます。冬の木登りの気楽さ、楽しさはこういうところにも、あります。

    

 

 

「雪像を作ろう!」と頑張る人たちは、まずは地固めから。踏んで踏んで踏んで、大きなスペースを作ります。

洗面器やバケツで雪のブロックから壁を、そして雪のテーブルも作りお昼に備えてくれるそうですが、さぁ、どうなるでしょうか?

   

 

こちらは避難所?作り。

出発前から作成を決めており、準備物なども大人へお願いされていました。

屋根は三角、下も掘ってある程度かためてあるので、今回の全員はちょっと難しいですが、5人程度だとゆうに入れるスペースが作られました。見事です。

 

  

 

人気はやはり、ソリ滑り!おとなもこどももおねーさんも、みんな熱中です。

最初はフカフカ過ぎて全く進みませんでしたが、数回通ればもう立派なコース。どんどん駆け抜けていきます。

     

 

到着して1時間程までは雲から青空が見える、といった感じでしたが、お昼ころからはほぼ全てが青空で雲が消えました。

寒くなく、きれいな青空で最高!

  

 

 

さて、お昼ごはんの会場ですが、座る場所とテーブルが出来て一応ものにはなりました。

壁が雪レンガ1段分しか無いので全く壁でないのはご愛嬌‥

各自のオニギリ、水筒からの温かいお茶やスープを飲んで体を休め・温めました。

   

 

昼食後も自由遊びは続き、その後2時間程滞在しました。

雪玉投げ、たき火への挑戦などありましたが、結局ソリ滑りに回帰し、午前中より更にダイナミックにソリ滑りを楽しんでいました。

作った屋根の下では持参したおやつを食べ、寒さをものともせず遊びきった雪活動でした。

   

 

帰ってきた後は、しっかり濡れたものを乾燥。

遊んだ後ほったらかしにすると、次に使うときになっても困りますね。

 

そして温泉、寿都温泉ゆべつのゆに行きました。

16時頃とちょっと早目の時間でしたが、3連休、新年サービス期間ということで既に結構な賑わい。

大きな温泉でのんびりと、久しぶりのテレビを眺めたりと、と1日遊んだ体を休めました。

 

夕ご飯を食べた後の夜の時間では、明日の「地域交流会」の説明と準備。

みんなで話し合った結果、2つのゲームの出し物をすることとなりました。また、全体の司会もどうかな?とお願いした所、たくさん手が上がりました。自主性の高さ、素晴らしいです。

その後ゲームごとに担当を決め、説明するルールや実際に必要な準備などを進めて行きました。

説明を受けることには慣れていても、自分で言葉を組み立てて説明するのは結構難しいものです。明日うまくいくように、練習あるのみです。

   

 

 

天候に恵まれ、

みんなが「子どもは大いに遊ばなければならぬ」のもと遊びきり、

「誰かの役に立つこともやらねばならぬ」のもと準備をしてくれた、そんな2日目でした。

 

MJたつみ


満喫!冬のぶな森生活 1日目

2017-01-07 23:20:26 | 2016冬のキャンプ

皆様新年明けましておめでとうございます。

黒松内ぶなの森自然学校は今年も、様々な体験活動、地域支援などを行ってまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、本日1月7日より、ぶな森冬の長期村、『満喫!冬のぶな森生活』が始まりました。

このタイトルで開催しているのは昨年度に続き2回目。「冬の黒松内での地域生活」をキーワードに設計しています。

 

さて、長期村の初日。普段はお昼頃にぶな森に集合するところですが、今回はちょっぴり遅く15時~16時。

今回は黒松内周辺や札幌のみならず、遠い道央や本州からの参加もありますから、移動が大変です!

    

移動時間の長さから、ぶな森に着いた頃にはヘロヘロかな?と思いましたが、元気元気!

むしろ道中にアイスブレイクを済ましたようで、結構仲良くなっていました。

現地集合と送迎組を合わせて参加者は6名。これに大人が合わさり、全部で15名程。今回は「冬は初めて」「長い泊数は初めて」の人はいるけれど、「全く初めて」の人はあまりおらず、既にこなれている様子。こういうのも良いですね。

 

さて、全員到着、名札を作成した後は『開村式』です。

便宜上「キャンプ」といった言葉をよく使いますが、ぶな森の長い宿泊体験は全て「長期村」という活動です。世界各地から老若男女が集い、コミュニティをなす。まさに村と言えるでしょう。お互いを知り、認め合う関係性を作り上げて欲しい、そう考えています。

 

開村式ではスタッフの紹介、1週間のスケジュールの他、ぶな森の2つのおきてが紹介されます。

『子どもは大いに遊ばなければならぬ』 『誰かの役に立つこともやらねばならぬ』

「スリッパを揃えよう」「挨拶をしよう」「廊下は走らない」‥‥‥などと細かい注意はいちいちしません。この2つを守ればだいたい大丈夫です!

 

さて、最初の自己紹介や開村式は大事ですが、これにばかり時間を使ってしまうと、おきての『こどもは大いに遊ばなければならぬ』に反してしまいます

早速体を動かして遊びましょう!ということで体育館アイスブレイク!

 

スタッフくまの指導の元、

「後出しジャンケン」で頭を使い、

「ガッチャンコ」で(頭も使いながら)走り回り、

「ペアで手叩き」で頭を使い‥

「大玉ドッヂ」で思い切り勝負!

1時間に満たない時間でしたが、声を出し、体を動かし、体も心も十分にほぐされたようでした。

その後夕食まで自由時間が少しありましたが、みんな引き続き体育館で遊び続け、バドミントン、体操、バスケなどに興じていました。

 

     

 

さて、ぶな森の名物の一つはキッチンまりこのご飯です。

世界広しと言えど、朝漁師さんから直接購入したお魚が夜出て来る自然学校はそう多くないでしょう。本日もカレイのお刺身やタラのフライなどが並びました。初日の最初の食事ということで、普段無いジュースも一杯。嬉しいです。

 

  

 

各々自分の食器を洗ったところで、夜のプログラムの時間。自由時間になることもありますが、今回はせっかくなので、みんなで遊びたい。

夜プログラムの案をいくつか提示した所、「夜のかくれんぼ」をしよう!とのことに。

 

ぶな森 夜のかくれんぼのルールは、比較的簡単です。

2チームに別れ、制限時間内に「探す組」が「隠れる組」を何人見つけられるか。1ゲーム後に交代し、多く見つけられたチームの勝利です。

しかし特筆べきは、「館内全ての電気を消灯」し、「隠れる組も探す組もライトを使わない」という、最初から最後まで真っ暗の中で行われるということ。この間だけは非常灯なども隠すため、本気です。月明かり、雪あかり以外の光源は一切ありません。

初めてやる子も多かったですが、1度やると雰囲気を掴んだ様子。

一方は夜目を凝らし、物陰に潜む何者かを探します。一方は息を潜め、徹底して物に扮します。相手が目の前に来たが、無事見つからない、というのは本能的な喜びがある、私はそう思います。

みんなもゲームの合間ごとに、「何人も見つけた!」「隠れきった!」と興奮して報告しあっていました。

なおこちら夜のかくれんぼですが、大変楽しい活動ではありますが、フラッシュを焚けないため写真はありません‥‥

 

 

そして夜のプログラム終了間際に現れた怪物。これは怖い。

 

 

そしてしばらくすると増えてる。これも怖い。

 

そして夜のプログラムも終了。寝る時間となりました。

布団を敷き、トイレに行き、歯を磨きます。明日から元気に活動するためには寝ることも重要です。

9時半完全消灯、おやすみなさいとなりました。

 

 

さて大人のミーティングを済ませ、最初の見回りに行った所、見事にみんな寝入っていました。

初日夜というのは大抵不安や興奮で寝られないもの。

思いっきり遊んで体を使ったというのもあるかもしれませんが、今回のみんなは安心し、長期村を楽しめる素地があるということでしょう。とても良いことだと思います。

 

明日はこの長期村で一番良い天気になる予報です。

ピクニック感を持って雪原へ遊びに行きたいと思います。

 

MJたつみ