TREK&RIDE

山と自転車!

焼山/山スキー(その2)

2009-04-17 | 山スキー
4月12日(日)焼山北面(標高2,000mから滑降)

Tさん、Sさんと合流して今日は3人で焼山。
Tさんとはちょうど1年前、焼山を目指して糸魚川までやってきたものの雨のため四ッ岳転進となった。

6時50分。スタート。
昨日よりも雲が多い。暑すぎなくていいのかも。

8時52分。アマナ平。
ここからは火打山と焼山の展望がよい。
雪原に腰を下ろして大休止とする。

9時50分。北面台地末端。
今日も素晴らしい大展望。天気はすっかり良くなって青空に焼山が映える。
前方に先行テレマーカーさんが一人。
他には人の気配がない。
目を凝らして見ると火打山の斜面に二人パーティと単独行さん。
5時半頃に笹倉温泉をスタートしたパーティがいたのでおそらくその方。めちゃくちゃ速いね。

11時15分。大曲。
枯れ木のゲートにテントがひと張。登山の方。
上部から山スキーの方も滑ってきた。こちらはアマナ平にテントを張った方。
好天の2日間。北面台地でのテント泊は最高でしょう。(月明かりの焼山なんて素敵だ)

さて、大休止してたら時間がやばくなってきた。
この時間から山頂は難しいだろうか。とにかく標高2,000m地点まで上がってから様子を見て考えよう。
斜面の雪は今日もグサグサ。これは滑ってもあまり楽しくないかも。

12時29分。標高2,000m地点。
やはりここが焼山アタックへの関門となる。
ここから山頂まで更に1時間半程度。気温も高いし無理はしない方がよいみたい。
今日はここまでと決めたら、斜面に腰を下ろしてたおやかな北面台地の斜面を見下ろす。
気持ちが良くなって、まぶたがとろーんと落ちてきた。。。

13時27分 滑降開始
トラバースして北面台地正面のバーンを滑走。
ズブズブの雪に板が滑らないけど、思いっきり斜面を楽しもう。

13時48分 北面台地末端
下るの速いです。
見返って、焼山火打のパノラマを名残惜しむ。

14時41分 駐車地点に無事到着
お疲れさまでした。出来れば3人で山頂に立ちたかったですが、それはまたこんど、よろしくお願いします。

焼山温泉に浸かって、糸魚川のきときとで鮨をいただいてから北陸道に乗る。
眠気とのたたかい。
城端でKO、ひるがのでKOを喰らってすっかり遅くなってしまったので津まで高速。
やっぱ高速は速いですけど…名古屋高速による割引分断、なんとかならないかしらん。

焼山/山スキー(その1)

2009-04-17 | 山スキー
4月11日(土)焼山東面滑降

4月に入って益々時間に追われる毎日にヘトヘト。週末だけは頭を切り替えよう。
金曜21時になって目的地焼山に向けて出撃する。この時間からの400km走はかなりキツイ。
ひるがので既に深夜1時を回っていたので、諦めて平湯止まりも考えたが、やはり気持ちは焼山北面に向かっている。
飛騨河合で1時間半の仮眠を取り北陸道に入ったが流杉PAで撃沈。目を覚ました時には時計は5時を回っていた…
糸魚川で高速を降りて笹倉温泉に到着したのが6時30分。
寝不足で身体が重いのに、今日は焼山山頂に立てるのかしらん。

7時15分。朝食をとって漸く出発。
橋の先から雪が残り、シールで歩くことができる。
とにかく眠くて…歩きながら寝るような、寝ながら歩くような調子でつづら折れの林道を行く。

数日続いた好天のおかげか、北面台地に向かうトレースが多数、しっかり残っている。今日も車数台分の入山者あり。

9時25分。北面台地末端。
気温高く、汗だくで到着。眼前の景色は相変わらず「日本離れ」の大絶景だ。
前方に2名の先行者。1名は火打方面へ、もう1名は焼山に向かっている。

北面台地をだいぶ進んだところで先行者に追いつく。とても足の速いその方と挨拶を交わすと、「50年ぶりの焼山」なんだとか!50年前の山スキーなんて想像もつかないけれど、今日このすばらしい好天の下、半世紀ぶりに焼山を再訪されたことに、なんだか僕も嬉しい気持ちになった。

10時18分。大曲でしゃりバテ気味。
どかっと腰を下ろして納豆巻1パックをパクつく。

焼山への斜面にとりかかるが気温がどんどん上がって足下の雪もグサグサになってきた。
まだまだ山頂まで標高差700m。ここからが正念場だ。

11時21分。標高2000mに到達。上部から単独スキーヤーが一人滑降してきた。
先の状況を伺うと、この先も雪は緩く、ツボ足のステップがしっかりできているとのこと。
僕もここでスキーを脱いでツボ足歩行とした。
少し緊張しながらルンゼを抜けたところで、もう一人単独さんが滑り降りてきた。

ルンゼを抜けると外輪ピークまでの緩い雪の斜面。そこから一旦火口を下ってから、最後は山頂まで土の露出した道をぜぇぜぇ喘いで辛抱の登り。

12時34分。焼山山頂。
やったというより、やっとこさ着いたって感じ。
山頂から東斜面に一本のシュプールを見て、なんとなくそそられるが、東面は結構な急斜面だったと思うので、またの機会として今日は往路を引き返そう。そんなことを考えながら山頂で休憩していると、東側から単独のテレマーカーさんがひょっこり上がってこられた。

笹ヶ峰からの日帰りと聞いて驚く。何でもないように話される雰囲気がただ者ではない雰囲気。東斜面の状況を伺うと「大した斜面じゃない、滑れますよ」とおっしゃるので、それじゃぁ、と僕は東斜面を滑ってみることに。氏は南斜面を華麗なテレマークターンで滑って行かれた。別れ際に見たアトミックの板に「あっ!」と思ったその方は、やはりMLでよく拝見する大先達であった。

13時06分。滑降開始。
東斜面の滑り出しは緩斜面。次第に斜度はきつくなってゆくが、この日の高温と太陽光により、雪はグッサグサの状態。
急斜面でターンをするとデロデロの雪が背中から追っかけてきて気色悪い。
スラフやロールケーキに足をすくわれないように大回りで逃げるように滑り降りた。

胴抜切戸から谷間を滑って火打ルートと合流。鳥もちのようなベタベタな雪に苦労しながら賽の河原を横断した。

14時03分。北面台地末端。

滑り終えて、ここに戻ってくると、朝見た山容が、また一段と格好良く見えてくるから不思議。
ほっと一息つきたくなって雪原にザックを投げてその上に腹ばいになって暫くぼーーーっと山を眺めてみた。

静かなひと時を楽しんだら、あとは下山口まで滑らない斜面を最後の一踏ん張り。
新しい板のおかげで今までよりはスキーが走ってくれて随分楽な感じがした。

14時49分。駐車地点に無事到着。

到着の3分ほど前にメールがあったみたい。Tさんから。
「明日は山スキー行くの?」って?
早速電話をかけてみると明日は「焼山」の予定なのだとか!!
一足お先に抜け駆けした訳じゃぁございませんが…

焼山温泉に浸かって汗を流したら、明日どこか滑るアテのある僕じゃありません。せっかくなのでもう1泊することに…
糸魚川に出で、「すし」でも行こうかしらと思ったものの予算オーバーのため、適当な食堂でたら汁をいただいて登山口に戻る。

20時過ぎ。発泡酒一缶飲んだら眠くなってきた。今夜はとにかく寝まくってやる!