TREK&RIDE

山と自転車!

蓮華岳大沢右俣/山スキー

2009-04-20 | 山スキー
2009年4月19日 蓮華岳大沢右俣

昨年のGWの雪倉朝日ツアーをご一緒させていただいたKさんから、蓮華岳のお誘いをいただき、日曜日は蓮華岳へ。
蓮華大沢右俣は未経験。なんだか恐ろしそうなイメージなのですが…

前夜20時過ぎ扇沢入り。駐車場はほぼ満車で面食らう。そういえばアルペンルートが開通してました。
四ッ岳から下山して花粉症が酷いので晩酌は中止して寝る。

朝6時過ぎ、Kさん夫妻も扇沢に到着。1年ぶりの再会です。

6時40分頃。スタート。
今シーズンの山行の状況や、各地の山スキー情報など、いろいろ教えていただきながら歩く。

最初の5分ほどを担げば、あとはシールで可能。堰堤を越えてゆくと針ノ木雪渓に出る。


今日滑る蓮華大沢右俣が右手に見える。おっかねぇ。

針ノ木雪渓は所々にデブリランド。今週雨が降った時のものだろうか。


デブリの脇を進む。

デブリ帯を抜けると、上部は快適そうな斜面が広がっていた。
うーん、こっち滑っても楽しそうですが今日の目的地とは違います。

マヤクボ沢との出合で休憩。今日は針ノ木峠が近く見えるような気がした。

ここから針ノ木峠まで、ちょっと力上げて直登。
終盤ジグを切るが、再び直登。一気に汗が噴出した。

針ノ木峠には先行の方が1名。後続のお仲間と蓮華岳とのこと。
今日は快晴だったが、霞がかかっており、針ノ木峠からも遠望はあまり効かない。辛うじて槍ヶ岳が見える程度。
それでも周辺の山々や針ノ木、スバリ岳などの眺望は圧巻。やっぱ北アのスケールはスゴイです。

峠から蓮華岳方面へはアイゼンを装着して担ぎで歩き出す。



稜線に出てからも、所々雪が消えているためツボ足アイゼンで進む。
雪庇が発達しており踏み抜かないように注意が必要。たまにズボッと行くのは実は結構アブナイのかもしれません。

12時25分蓮華岳山頂。
針ノ木峠でお会いしたパーティーもご一緒。松本の方でこのあたりのコースの達人のようです。
滑走は同じく蓮華大沢右俣のようで心強いです。

記念撮影をしたら、いざ滑り出し。
ちょっと針ノ木峠側に戻ってからのエントリー。


スケールがちゃいます。


デカイです。

2人に続いて僕もエントリー。
おどろおどろしいイメージだった蓮華大沢ですが、上部は広大で緩い斜面。
快適この上ない世界です。雪もグーでした。


3人パーティーさんは更に上部からエントリー。
めちゃめちゃスキーがお上手です。
確かテレマーク板の筈なのに…激上手アルペン滑りで2度びっくり。


斜度はそこそこありますが、それほど怖さはありません。
それより、痛快斜面に興奮気味に。

心配していた「ノド」の部分も、特に狭いわけでもなく問題なかったと思います。
(1回転倒しましたけど…またか)





下部はデブデブデブリ。午後の時間帯で気持ち悪い。
デブリ帯を抜けると、ようやく落ち着いて滑ることが出来る。
ただ、雪が緩んでブレーキもかかって上手くは滑れません。


針ノ木雪渓との出合が近づくと、緊張感から開放されてゆく。

ここで腰を下ろして休憩。
3人パーティさんも滑り下りてこられました。
我々は遠方のため、一足先に下山させていただくとあいさつを交わしてお別れする。
エキスパートの方としばしご一緒させていただいて、楽しく、そしてとても心強かったです。
ありがとうございました。

ターミナルの近くまで雪が残ってたおかげで、さほど苦も無く駐車地点に到着。

蓮華大沢と聞いてちょっと怯みちょっとドキドキのチャレンジでしたが、今日もとても痛快で楽しい山スキーでした。
Kさん、松本の3人パーティさん、ありがとうございました。

それにしても、今日は一眼持ってかんかったのが悔やまれる…また行きたいス。

四ッ岳/山スキー

2009-04-20 | 山スキー
2009年4月18日 四ッ岳

3月15日の四ッ岳で大滝川渡渉地点に残置してきたTRABの板。
あの時は新しい板を購入するきっかけを山が与えてくれたのだけれど、そのまま板を放置することは、四ッ岳に対してもTRAB君にも申し訳がたたない。
といいつつ、先週は焼山に浮気をしてしまったのだが、あまり時期が遅くなると四ッ岳も藪山と化して回収が困難になることから、今週はTRAB君回収作戦を実行することにした。

前夜21時30分出発するが、長良川SAで早くも撃沈。何とか復活するも白鳥除雪エリアで再度沈…平湯に到着したのは7時を回っていた。
あ~この時間からじゃ、今日もグサグサ雪にやられてしまう。

7時40分。平湯キャンプ場出発。
雪はすっかり消えており、板を担いで歩き出す。
キャンプ場の先、1段目の急坂の取り付きに立ち、愕然。


雪がまったく、無い。

笹が密生する間を漕ぎながら1段目を登りきる。
台地に上がれば雪が現れたが、雪は汚くてこの先の積雪量も不明なためそのままツボ足。
融雪が進んでそこらじゅうに潜む落とし穴に見事にはまりながら前進。
2段目への急坂を苦労して上がる。2段目の台地で雪が落ち着いてきたのでシール歩行開始。


2段目の台地にはそこらじゅうに熊さんの足あと。

ホイッスルを吹いたり、森の熊さんを唄いながら前進。

そして渡渉地点に到着する。いつもより沢の水音が大きく聞こえるのは気のせい。
大滝川まで滑り下りるが…


スノープリッジが無い…

水量は多くないので、なんとかなりそう。でも意外と雪の壁が高くて足がかりが無い。
なるべく濡れない徒渉ポイントを探してみると、1箇所だけ石がステップになって雪壁を乗り越えられるところがあるので、そこから這い上がる。
そこにはカモシカの足跡もついていた。やっぱ動物さんはポイントをよく知っているねと感心する。

右岸沿い埋没地点に進むと、TRAB君は板が外れた斜面から数メートル下の通り道に全身を露にしてお行儀よく横たわっていた。


TRAB君に再会するの図。誰かが斜面に置いてくださったのだろうか。

とりあえず回収はできそうだ。
さて、まだ時間は十分。TRAB君にはもう暫くここで横になっていてもらって、僕は新しい相棒とちょっと山頂まで行ってきます、ごめん。

四ッ岳、数度目にして始めて自分でコース取り…
前回ようやくルートが頭に入ったので、なんとか迷うことなく樹林帯を越えた。

上部の斜面に出ると、そこには素晴らしいザラメ斜面が。
表面1~2センチが緩んでその下は完全フラットの1枚バーン。
う~ん、先に滑るべきか、頂上を踏んだ後にごちそうになるか迷うところだが、とりあえず山頂を目指す。

12時10分。四ッ岳山頂。


誰もいない山頂。今日も北アルプスがきれいです。

昼食を摂って下山開始。
フラット斜面の極上ザラメに昇天しそうな快適クルーズです。


いつもはカリカリの斜面も極旨。


ここが一番気持ちよかったところ。

あまりに気持ちがいいのでシールを貼って登り返す。
2本目は斜面右手(上部から見て)の樹林帯へトラバースしてから滑走。


こっちは下部に行くにしたがって、雪が重くなってきた。

樹林帯に入ると雪面が荒れ、木の枝葉がいっぱい落ちているためあまり快適に滑ることができない。
何度か迷いそうになるのをGPSで修正しながら大滝川まで下る。

大滝川でTRAB君と再会。お待ちどうさんです。
ザックにアトミックとTRABの3本をくくりつけて渡渉。

雪が汚いので新板で滑るのは嫌だなぁ、と思って暫く担ぎで歩いたが、足元の落とし穴に落ちるの連続で、下手すると捻挫してしまうので板を履いて1段目台地末端まで滑走。


雪が切れたところで笹藪帯に突入。

スキーブーツが笹の枝に滑って滑って何度も転ぶ。
汗と土でドロドロになりながらキャンプ場に降り立ってようやくひと息。

駐車場に到着したら、とりあえず荷物を車にほり込んで、ひらゆの森に直行ざぶん。

お風呂に浸かって、飯を食って、ちょっと仮眠したら、次の目的地扇沢に向けて移動開始。
明日は1年ぶりにKさんと再会、蓮華大沢右俣に初チャレンジだ。