TREK&RIDE

山と自転車!

唐松沢本谷/山スキー

2010-03-16 | 山スキー
2010年3月14日 唐松沢本谷

寒冷前線が通過した土曜日はコルチナスキー場でレッスン。
午前中は雨のため車で寝て過ごす。雪に変わった昼過ぎからkobaさんにみっちり指導していただく。
この降雪で唐松沢も上部はPOWDERかもしれないっすね。明日はポン君の出番でしょう。

日曜日、朝起きると山はガスで覆われていた。予報では朝のうちから回復予報、ガスが晴れることを期待しよう。
今日はkobaさんの友達も加えて4人で唐松沢を目指す。二股に車をデポしてゴンドラ、リフトで上がるが、グラートクワッドが準備中。
30分程度で運行開始の案内にレストハウスで待機したが、乗り場に戻るとこれから除雪のため開始は未定とのこと。
しばらく待つも、しびれを切らして歩き始める。すると霧も晴れて後立連峰が雲の上。



気分良くガンガン歩き始めたのは良かったが…八方池山荘でサングラスの左レンズが無いことに気づく。
ゲレンデ途中でサングラスを落とした時に度付きレンズが外れたみたいだ。
他の人には先に行ってもらい、捜索に引き返したが結局発見できなかった。痛い。仕方なくゴーグルで代用。

八方池山荘から先は、とにかく風が強かった。ボードの人は相当苦労しそうだ。
早々にポン君へワイドクランポンを初装着、なかなかしっかりと雪面に食いこんで心強い。
前方にはスキーヤーあり、後方からも続々とスキー・ボードが上がってくるのでのんびりはしてられない。
風は猛烈。時折身体を持って行かれそうになる。ポンツーンも風を受けてフワッと「浮く」。



気温が高く太陽が出ているおかげで寒くなかったのが幸い。2人が途中から下山することになったのでkobaさんと2人で唐松岳を目指す。
目標のDルンゼは新雪を纏って僕らを待っているのか…しかし不帰方面に雪崩の破断面も確認されて、エントリー地点の斜度を見るとおっかない。



2,400mを越えると先行者の姿は無くなったが雪面に3人程度のクトーの跡が確認できる。(その後2,550mあたりから唐松沢にエントリーしていた)。
2,500m以上はアイスバーンも出始めるもクトーで十分通過できる程度。
唐松山荘の手前で一旦停止。ここから先は岩とアイスでスキーでの稜線通過は厳しい。ここからエントリーするのも悪くないが…協議のすえ、とりあえず唐松山荘の先、本谷のエントリー地点まで行けるなら行ってみることに。
稜線は避け、スキーで南側の山腹を巻いて通過し唐松山荘のピーク到達。
西側に立山剱連峰が飛び込んできたので「雄たけび」を上げようとしたが…喉が潰れていて声出ません。
今日も朝から一日中咳コンコン。稜線に風邪ひきさんふたり…コンコンコンコン、よくここまで上がったと思う。



さぁ、シールをはずして本谷から滑りましょう(Dルンゼはまたこんど!)
コルのエントリー地点から谷を覗きこむが…斜度はそれほどでもないかな。いけると思う。
今日は先に滑走、ということになったのでビビりながら一段降りてから滑り始める。
締まり雪で反応が固い。これまでのようなパウダー滑りとは違う、荒れた雪面に足を取られて転倒、あやや。
数メートル転げ落ちて態勢戻してそのまま滑り続ける。ビビり滑りで不満だらけの1発。
次の滑りもまだビビり入ってたびたびストップかけてしまい不発。
斜度が緩んだところで、気を取り直して滑ってみたがやや荒れ気味の雪面は結構難しかった。
それでも初めにひとコケした後はこけずに滑れたのはポン君のおかげか…
kobaさんは今日も安定してしなやかにガンガン行ってたな。



唐松沢、谷いっぱいに春の陽光が差し込み、まさに春スキーシーズンの到来を感じさせる。
振り返ると滑ってきた斜面がドーンと見渡せ、広い斜面にはそれぞれのシュプールの落書き。
中盤から斜度がほどんど無くなってしまうのが少し残念か。
心配していた滝も出ておらず、下部に少々デブリがあったくらいで快適に下山。
渡渉地点でポン様を水中にチャポンと落としてしまい魚釣りする風景も春らしい。
対岸のガラガラ沢や各沢の無数のシュプール見ながら南股入から二股までの林道を汗だくになって滑り、最後だけ除雪された区間を歩いて無事下山。
先に下山したSさんOさんが待っていてくれた。

今シーズン目標としていた唐松沢初滑降。
時間切れ+僕の技術不足?でDルンゼはお預けになったが壮大なスケールは「これぞ山スキー」という満足感を与えてくれた。

ただね…滑りがよくありませんでした。
「今日も全開!最高の1日でしたぁ!」とは正直言えない、ちょっぴり悔しい思いを引きずる唐松沢だったのですが…
また今度、鍛えなおしたらDルンゼにも挑戦してみたい。
唐松沢は怖いながらもそんな気持ちにさせてくれる素晴らしい谷でした。