葡萄酒な日々 avec les Grands Terroirs d'HOKKAIDO

札幌・円山「葡萄酒倉庫」のワイン・日本酒・食材・生産者情報。

ゆめワイン

2008-03-02 06:19:12 | ワイン&日本酒
今日は早い時間に食事のお客様が集中し、お料理をお待たせするなど
またまたご迷惑をかけてしまいました。きっと「遅いぞ!!」と思いながらも
ワインを飲みながら気長に待って下さるやさしいお客様に助けられております。

さて、餃子に毒が入れられたり、原油は史上最高値だったり、
小麦粉が3割もUPしたりと現実は大変なことがいっぱいですね。って、
ちょっと他人事のように言ってますけど、ワタシのような自営業者にとっては
死活問題だったりもします。
でも大丈夫、こういうときこそワインのチカラを借りるのです。
別に大酒飲んで憂さ晴らしって言うんじゃなくて、、、
浮世離れした高級ワインを眺めるのです。けっして飲んではいけません。
ただ、眺めるのです。飲んでしまったらなくなってしまいます。

写真はロマネコンティ社の「モンラッシェ’97」。
フランスはブルゴーニュ地方、コートドゥボーヌ地区のピュリニー村と
シャサーニュ村にまたがる面積たった7.7haの特級畑、
うちロマネコンティ社の所有面積は0.7ha。この年ロマネコンティ社は
この白ワインを2700本弱しか生産していません。そのうちの一本が縁あって
家のセラーに眠っているのです。白ワインですがそーとー長い熟成が必要で、
若いうちに飲んでもあまり感動がありません。それこそ高いだけ。
売る気はないし、売れるとも思ってませんが当店では¥735000-と
ワインリストに書いています。2700本のうち何本くらいがベストな状態で
飲まれるのでしょうか?我が家のモンラッシェはいつ私の口に入るのでしょうか?
アレクサンドル デュマは「脱帽し、ひざまづいて飲むべし」って言ってるけど、
やっぱりレストランのテーブルでくつろいで飲みたいな。みたいな。

高級ワインを眺めながらいろいろ妄想していると
つかの間、厳しい現実を忘れさせてくれます。
やっぱりびょーきでしょうか?