「それは、明確な目標を持つことです。」と、ヴィッセル神戸相談役(前社長)の安達貞至さん。
"羊の群れが狼を倒すにはどうすればいいか"という私の質問に対する安達さんの回答は、実に明快でした。
昨年のワールドカップが終り、関西空港で安達さんが岡田監督を出迎え、慰労の言葉を伝えると、「目標はベスト4でしたから。」と、ベスト16という結果に不満そうな監督の言葉が返ってきたそうです。監督が誰に笑われようと、目標はベスト4だと明言し、その目標に対して選手、スタッフがひとつになったからこそ、岡田ジャパンの活躍があったのでしょう。
「羊も群れをなせば狼をも倒す。」
傑出した選手や社員がいなくとも、チームがひとつになれば、弱小チーム(会社)が強豪チーム(企業)を倒すことはできるという、安達さんの信念です。
圧倒的な体力差をチームワークと運動量で跳ね返してきた"なでしこジャパン"の活躍を見ると、安達さんの言葉が真実であると確信できます。彼女達の今回の目標は"優勝"。FIFAランキング1位のアメリカを相手に、彼女たちがどんな戦いぶりを見せてくれるのか、注目したいと思います。
(7月15日/相志崇愛プロジェクトin 難波より)