郷に入ってはマートンを見習え。

「神様と監督、コーチ、チームメート、裏方のスタッフ、そして日本全国の多くのタイガースファンを含めた『阪神タイガース』に感謝します。」

イチロー超えを果たし、深々とお辞儀をしたマートン選手。その姿は、礼儀正しく、謙虚で、感謝の心を忘れなかった、かつての日本人そのものでした。

出身はジョージア州立大学という大統領もノーベル賞受賞者も輩出している名門大学。ドラフト1位指名でメジャーリーグ入り、シカゴカブスでフルシーズン活躍した事もあります。

しかし、そんな過去はおくびにも出さず、ただただ日本野球に順応することだけに専念し、試合中もメモを取りまくり相手投手を研究、日本人コーチのアドバイスにも素直に耳を傾ける・・・。そんな地道な努力が実を結んだのだと思います。

敬虔なクリスチャンで、試合前には奥さんと長電話しているらしいといううわさもある愛妻家。

自らのアイデンティティを堅持しながらも、郷に入っては郷に従ったマートン選手。転職や転勤で新天地に足を踏み入れた方は、彼の姿勢を見習うべきかもしれません。

阪神のマートン、球史に名を刻む
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201010/2010100500833&rel=y&g=spo