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ヒメクマツヅラ

 東京は市街地の緑地、森や里山、川や海など多様な自然環境に恵まれており様々な野生の生物が暮らしている。東京都環境局自然環境課では生物多様性保全のための基礎情報として野生生物のリストを整理した『東京いきもの台帳』の取りまとめを進めている。そのうち植物に関しては東京都立大学牧野標本館が事務局になり、標本や文献の整理、専門家による調査、都民からの情報収集などのプロジェクトが進行中だ。事務局はこのプロジェクトに
☆標本や生態写真、文献などの資料を一元的・恒久的に保存・管理・活用
☆地域の自然への理解を深める研究を推進
☆地域の“大事なもの(=価値)”への気付き
などを期待しており、将来的には地域と自然と資料を未来につなぐ“都立自然史博物館”設立という壮大な夢の実現を目指している。先日、牧野標本館で事務局からの説明会があり40~50名が参加してが私も案内を頂いたので参加してきた。東京都環境局自然環境課や牧野標本館事務局は今後この活動に多くの都民に参加してもらうように様々な施策を実施していくようだ。
 写真は東京都立大学キャンパス内牧野標本館の近くに生えている「ヒメクマツヅラ(姫熊葛)」。クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草で北アメリカ原産。戦後に沖縄で帰化が確認され今は関東地方以西に拡がっている。草丈は80~100センチで夏から秋に掛けて茎の上部に長さ3センチほどの穂状の花序を多数出し直径3ミリほどの淡紅色を疎らに咲かせる。私は4年前に堀之内東山そらみの森緑地で初めて見つけて「ハマクマツヅラ(浜熊葛)」としていたが、今はヒメクマツヅラの名前で認識されているようだ。
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虫・29~ジャコウアゲハ成虫

 長沼公園“野猿の尾根道”のオトコエシで吸蜜している「ジャコウアゲハ(麝香揚羽)」。アゲハチョウ科ジャコウアゲハ属の蝶で東アジアに分布し日本では秋田県以南で見られる。写真はオスの成虫で翅を開くと10センチほど。メスの翅色は明るい褐色になる幼虫はウマノスズクサ類を好んで食べる
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