元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
ヤブデマリ・4~中尾根
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/22/b5bc6ef49fb02e4fa770b166c1f80204.jpg)
長沼公園“中尾根”の急坂を駆け登っていて見つけた「ヤブデマリ(藪手毬)」。写真を撮るのが良い休憩になった。ヤブデマリはいつも長池公園や東京薬科大学で見ているが、ここ長沼公園にも生育していた。ヤブデマリの花序は直径10センチほどで、中央の両性花の周りに純白の装飾花が付く。
さて以前のエングラー分類体系ではヤブデマリはスイカズラ科に分類されていたが、APG体系でレンプクソウ科にまとめられた。しかし最近、また変わってガマズミ科になったようだ。そのあたりのことを当地の植物専門家に伺うと、旧スイカズラ科ガマズミ属をはじめ、多くの分類群がレンプクソウ科に加わることとなり、レンプクソウ科は一転して200近い種を含有する大型の分類群となった。しかしガマズミ科の学名が1820年、レンプクソウ科の学名が1839年にそれぞれ発表されており、ガマズミ科のほうが古く名称の優先権があるのでガマズミ科を用いるべきであることが提起された。そして2017年7月の国際植物学会議で正式に“ガマズミ科”の採用が決定した。ということで現在は、ヤブデマリはガマズミ科(←レンプクソウ科←スイカズラ科)ガマズミ属であり、レンプクソウは科名が無くなりガマズミ科レンプクソウ属になった。
さて以前のエングラー分類体系ではヤブデマリはスイカズラ科に分類されていたが、APG体系でレンプクソウ科にまとめられた。しかし最近、また変わってガマズミ科になったようだ。そのあたりのことを当地の植物専門家に伺うと、旧スイカズラ科ガマズミ属をはじめ、多くの分類群がレンプクソウ科に加わることとなり、レンプクソウ科は一転して200近い種を含有する大型の分類群となった。しかしガマズミ科の学名が1820年、レンプクソウ科の学名が1839年にそれぞれ発表されており、ガマズミ科のほうが古く名称の優先権があるのでガマズミ科を用いるべきであることが提起された。そして2017年7月の国際植物学会議で正式に“ガマズミ科”の採用が決定した。ということで現在は、ヤブデマリはガマズミ科(←レンプクソウ科←スイカズラ科)ガマズミ属であり、レンプクソウは科名が無くなりガマズミ科レンプクソウ属になった。
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )
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レンプクソウあの特異な姿から1科1種で納得していたのに
ガマズミなどが大挙入り込んで大所帯になりすぎましたね。
ガマズミとレンプクソウが同じ科というのもスッキリしないけど
まだガマズミ科の方が納得できますね。
「レンプクソウは科名が無くなりガマズミ科レンプクソウ属になった」と、これがしっかり憶えておくべきこと、ですね。
ヤブデマリ、見たことはありません。ぱっと見た目はガクウツギと紛らわしい感じ。装飾花に囲まれた中央の部分が違うようですね。
ガマズミ科の方が、馴染みやすい感じがします。
ヤブデマリの花も咲いていましたか。
今年は見に行けるかわかりません。
藪でまりは最初はアジサイと思っていました。時々見かけますが、上品さがありますね。
小生の場合は、40年以上前に牧野先生の「新日本植物図鑑」を購入して、その分類で長く親しんで来ました。
その後に、科学の進歩で、画期的な分類方法が出てきたわけですが、小生はそれに追随することを怠り、進化を遂げず、すっかり”化石”となってしまいました。
つまり古き良き時代に拘り、その結果、現代のチコボレになってしまいました。
しかし、こちらに来て、新しい話を折々に聞かせていただき、脳味噌の片隅に少しずつ蓄積されているようです。
レンプクソウ「科」は、「科」として一国のお城を待たせてもらうには力不足だったのでしょうか。
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