長沼公園“ひよどり沢”で見つけた「マツカゼソウ(松風草)」。ミカン科マツカゼソウ属の多年草で、ミカン科では唯一の草本になる。花弁は4枚で花径は5ミリほど。雄蕊は7~8本ある。葉に強い臭いがあるようだが、嗅ぐのを忘れていた。秋の果実を撮る時にでも嗅いでみよう。
“よこやまの道”の道端に生えている「オオニシキソウ(大錦草)」。トウダイグサ科ニシキソウ属の一年草で北アメリカ原産。日本では明治時代に生育が確認された。草丈は40~50センチで枝先に多数の杯状花序を付け、ひとつの雌花を囲んで多数の雄花がある。白い花弁のように見えるものは腺体の付属体。花序の様子を確認すると、写真の中央にゴロンと膨らんでいるのが雌蕊の子房で、その基部に数本の雄蕊が見える。これらがひとつの杯状花序で、写真には3つの杯状花序が写っている。そもそもひとつの花序の中にある1本の雄蕊は元はひとつの雄花であり、それが退化して雄蕊となった。花序の中にひとつある雌花も退化して1本の雌蕊になった。つまりひとつの花序には多数の雄花とひとつの雌花があったものが、多数の雄蕊と1本の雌蕊という形になっている。