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コブナグサ

 子供の頃、住んでいた家の近くの池や沼には、メダカやフナがたくさんいた。時々、『○○池でナマズを見たぞ。』 などという話を耳にするとすぐに網とバケツを持って駆けつけたものだが、そう簡単に子供に捕まるナマズはいない。まあせいぜいザリガニが戦利品だった。
 夏休みの宿題の “昆虫採集” はお決まりの行事。 “昆虫採集セット” でセミのお腹に防腐剤を注射するのは慣れたものだったが、最近は、注射針での事故などの理由で売られていないと聞く。今から思えば、当時はずいぶん危険な遊び道具があったものだが、それを使うことで、 “危険” という感覚が身に付いていったことも事実。
 先日、テレビ番組で紹介されていた地方の幼稚園では、園庭に登り棒、雲梯(うんてい)など様々な遊具が設置されていて園児が自由に遊んでいたが、落ちはしないかと見ているほうがハラハラドキドキ。しかし子供は、時々、落ちることによって “痛い” という経験を積んでいく。私たち昔の子供もそうだった。すり傷、切り傷は日常茶飯事だったが、オキシドールが過酸化水素水で、あの泡が酸素だというのも、傷口にしみる痛みで覚えた。 “赤チン” にもずいぶんお世話になったが、有機水銀化合物(マーキュロクロム)が含まれているということでいつの間にか消えてしまっていた。
 写真はイネ科コブナグサ属の「コブナグサ(小鮒草)」。波打つ葉の形を、小鮒がスイスイ泳ぐ姿に見立てている。この草むらには小鮒がいっぱい。

『ふるさと』
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
子供の遊び (山小屋)
2013-10-01 11:21:12
今の子供たちは自由に遊ぶ場所がなくて
かわいそうです。
小さな体で大きな餌を運ぶ「ありんこ」の
姿を飽きずにずっと眺めていました。
アリジゴクを掘って遊んだことも懐かしいです。

溜池で小鮒も釣りました。
餌は小さなミミズでした。
 
 
 
Unknown (Bell3)
2013-10-01 13:46:41
初めて知りましたコブナグサです。
イネ科の植物は種類が多いこと、お互いよく似ていることで、敬遠していましたが、この葉は特徴があって、覚えやすそうです。出会えるといいのですが‥。
 
 
 
Unknown (ディック)
2013-10-01 20:53:26
こちらも初めて知りました。
葉にも特徴があるのですね。
 
 
 
こんばんは (緑の惑星人)
2013-10-01 20:54:36
「オキシドール」に反応してしまいました。懐かしい。
確か、泡がシュワーって出ましたよね。
赤チンの赤、確かに異常な赤でした。
イネ科、違いがわからなさ過ぎてもうお手上げです。
 
 
 
あるようなないような (地理佐渡..)
2013-10-01 21:00:02
こんばんは。

見たこと有るかなぁと思いつつ、
有るような内容名で..

それにしましても、確かに昔と
今ではどうにもよけいなお世話
がまかり通っていまして、何が
危険かを察知する能力すら育て
られない状況になっています。

これからどうなっていくのかなぁ。
とにかく身近なところでのちょっ
とした危険と知恵すら感じたり
想像したりできなくなっていくよ
うな気がします。

 
 
 
山小屋様 (多摩NTの住人)
2013-10-01 21:15:56
コメント有り難うございます。
世の中は裕福になりましたが、その分、子供たちが遊び方を工夫するということが無くなりましたね。昔は、どんなのもでも楽しく遊べました。
アリの巣穴も実際に掘って調べました。
 
 
 
Bell3様 (多摩NTの住人)
2013-10-01 21:17:12
コメント有り難うございます。
イネ科はややこしいですが、このコブナグサはわかり易いです。きっと普通の道端で見られると思いますよ。
 
 
 
ディック様 (多摩NTの住人)
2013-10-01 21:20:43
コメント有り難うございます。
コブナグサの葉は波打っていますので、見ればすぐにわかると思いますよ。
 
 
 
緑の惑星人様 (多摩NTの住人)
2013-10-01 21:22:49
コメント有り難うございます。
最近の消毒液は泡が出ませんよね。そのため、ちゃんと消毒できていないのではないかと心配になります。
イネ科は難しいですが、これはすぐにわかると思います。
 
 
 
地理佐渡..様 (多摩NTの住人)
2013-10-01 21:26:34
コメント有り難うございます。
これだけ便利な世の中になると、反対に人間の能力はどんどん落ちていくようですね。
何か歯止めが必要なようです。
 
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