古い車ですから樹脂パーツの塗装が一番先に剥がれます。
ここはかつて一度剥がれたため、プラサフを吹いてペーパーで磨いて色を塗ってクリアを塗って補修していた箇所です。
プラサフの乾燥不足だったのか?しばらくしたらピール状になり、それを放っておいたらますます酷くなり長年こんな状態でした。ザラザラです。
もう一度下地作りからやり直せばいいのですが面倒なのでこの状態からペーパーで研いで塗装してみました。
スポイラーの外し方はネットで調べました。特に内装を剥がさなくても4ヶ所の蓋を外して中に見えるボルト、ナットを緩めて取るだけ。基台はガラスに貼り付けられているタイプでした。
外したらピールが見えなくなるまでペーパー研ぎ。水をかけながら600番で研ぎました。
終えたらきれいに拭いて、さらにシリコンオフで脱脂。
スバルのブラックマイカ(凄く前に買ったやつが出てきた)を吹いては休み、吹いては休みを繰返し、十分塗れたら続いてクリアを同じように吹きました。クリア層はゆず肌を削って鏡面にするので念をいれて厚めに。厚めといってもラッカー系の塗料はシンナーが飛んで残った塗膜はとても薄いのでいくら頑張っても薄いんです。
ある程度乾燥したので車に取り付けて、肌調整を行います。
1000番で軽く撫でるとこの通り真っ白くなりますが躊躇してはいけません。
このあと水をかけながら全体を一通り表面を整えていきます。
ペーパーの番手を替えてもう一度。その後コンパウンドをかけていきます。最初に細目、次に極細目、最後に超微粒子。
ちなみに塗膜は途中で研ぎを入れない限り下地の凹凸をそのまま表現します。塗料でお化粧は出来ません。つまり下地づくりをサボるとそれなりにしか仕上がらない、と言うわけです。
今回は下地づくりと肌調整をかなり適当に飛ばしたので、思いっきりそれなりです。(笑)
お恥ずかしい(けどbeforeよりはましでしょ)
窓の下にもう一枚スポイラーが見えますが、これはかつて同時に再塗装したもの。
こっちはしっかり自宅でガンを吹いて、調色してもらった2液ウレタン塗料と2液ウレタンクリアで塗装したので、元々の車の塗装と遜色ない仕上がりです。今も全く剥がれたりしていません。
あの時、これも外して自宅に持っていけば同じクォリティで出来ていたことでしょう。