以前から登場回数のとても多いアンテナです。あらためて紹介します。
給電部はこのように、ただのBNCコネクタ(シャーシ用のメス)です。
4つの穴のうち、2つをエレメントを結ぶのに使います。(エレメントは少なくともホット側は被覆線である必要があります)
エレメント、自分はかなり細いビニール線を使っています。
4つの穴のうち一つはエレメントのコールド側を導通させるための端子として使います。ネジ止めがいいでしょう。
残りの一つの穴は、竿にぶら下げるための紐を通しますが、ここでもエレメントで用いたビニール線を15センチ位、紐の代わりにつけています。
ビニール線、巻き結び(クラブヒッチ)で釣り竿(先端過ぎると厳しいけど)に絡めるだけで十分つなぐことが出来ます。
エレメントの長さはそれぞれ1/4波長前後になるわけで、約10mになりますが、これは先端を折り返して撚る、などして長さを変えながら合わせてください。
ここまでだと7MHzモノバンドです。
21MHzは理論上乗りますが、恐らくバンド外、上の方で同調し、バンド内のSWRは高いでしょう。(と言っても、バンドのすぐ上で同調しているので、ここでチューナーで無理やり運用してもほぼ問題なく飛びますが)
そこで、次にエレメントの先端から約3.5m(21MHz帯の1/4波長にあたる)の位置に、4回ほど巻を入れます。直径は3~4センチほど。
巻数や大きさは厳密でなくても結構です。結果に満足できない時にあとで調整してください。
これをやると、巻いた分の長さ、約30~40センチ位全長が短くなりますので、7MHzの同調点が高くなってしまいます。
今度は7MHzの再調整ということで先端の折り返し部を伸ばしていきます。簡単に合わせられると思います。
7MHzを再調整をしていくと21MHzも連動して同調点が動きます。
結果7MHzの同調点、21MHzの同調点、どちらもバンド内に納まったと思います。
この納まり具合(それぞれの最下点の組み合わせ)はコイルの巻数や直径(厳密には位置も)と関係します。
コイルは両方のバンドに影響しているのですが21MHzの方に影響力が強い。なので巻数、直径は、21MHzをどうしたいか、で変えていくことであなたに丁度よいアンテナに仕上げることが出来ます。(巻数を増やせば全長調整後21MHzの同調点が低くなります。)
先端から3.5mの位置をキープしようとすると、巻をずらす、という作業が厳密には生じますが、この位置、アバウトでも機能します。
(当局は位置の調整(ほどいて、巻いて)はしませんでした)
バランは使わんのかい!、とお思いの方、そうですね、使っていません。なので一部ケーブルに乗ったり、ビームパターンが変形したり、何か起きていると思います。回り込みにも弱いかも。けれど、使用感としては全く問題ありません。SWRも逆Vだからでしょうか。1.0近くまで下がっています。釣り竿の細いところで給電しているので、BNCコネクタでも重いくらいで、バラン省略です。移動運用ではこれで良いと思います。
軽量化を目指せばケーブル直付け、しかもケーブルは1.5D!という手もあるのですが、それはまた。いわゆる山ラン仕様ですね。
巻を入れて長さを調整し直すだけ。たったこれだけで2バンド、チューナー不要の良好なアンテナになりました。
トラップコイルではありませんから、ロスも少なく、非常に良いです。
この低インダクタンスのコイルを先端から1/4波長のところに入れる、という方法は、ネットで探してきた方法で、そのまま真似をしただけです。私のオリジナルではありません。(著者の方に感謝)
こんな簡単な方法なのに、滅多に見かけないので、あらためてり宣伝したくなりました。
釣り竿とセットで持ち歩いても全然コンパクト。車にも是非。
この調整作業とても楽しいです。
あなたが今使っているワイヤーアンテナでも出来ます。
是非お試しください。そしてレポートもお待ちしております。
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