アマチュア無線局 JO1KVS

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その辺の電線で十分 HF受信のすすめ

2007年07月20日 21時33分06秒 | アマチュア無線
 最近のリグはオールバンドオールモード機ばかり。大変恵まれた環境になりました。でもアンテナすらつながず一度も聞いたこともないバンドがある、という方も多いようです。特にHF帯。また、HFに出ようと最近流行のブロードアンテナをいきなり購入し、聞こえない、聞こえない、と嘆く方が多く見られます。

 実は・・・HF(短波)の受信はそんなに難しくはありません。

 BCLが流行ったころ、少年たちは親におねだりして短波ラジオを買ってもらい、夜な夜な海外の放送を受信してときめいていました。
 ただのロッドアンテナで、です。純木造に住んでいる人はそのままでも十分受信ができたのですが、鉄筋コンクリートの団地族は部屋の中ではまったく聞こえません。日本短波放送ですら厳しい。外に出ればよ~く聞こえます。そこで、最初は窓からロッドアンテナを伸ばして受信することを試みます。ロッドアンテナが外に出るといろいろと聞こえてきます。腕を伸ばしてラジオごと建物から離すともっともっと聞こえます。こうやって電波を捕まえることを体で覚えていきました。
 毎晩そんなことはやっていられませんから、外にアンテナを張るようになります。外にただの電線を張って部屋に引いてくるだけ。室内を長く引くのは雑音を拾うのでラジオは窓際。電線は建物から離すほど良いので、竹の釣竿を買ってきて、数m電線をからめて窓から延ばしたりしてました。
 こんなお手製のアンテナで海外短波放送を受信し、次の日の学校での話題は、昨日はラジオオーストラリアを聞いただの、BBCを聞いただの、新しいラジオ買ってもらっただの、そんな毎日でした。常に共産圏からのジャミングに埋もれているアルゼンチンの放送が聞けたらたいしたものでした。そういえばジャミングもすごくたくさん出てましたね。ソ連、中国、北朝鮮が大出力で送信していました。
 周波数を直読出来ない時代に、ソニーのスカイセンサー5900が直読機能を付けて登場し、大人気になっていたころです。なつかしい・・・。

 さて、今どきの無線機はハンディ機ですら短波が聞けるようになっています。短波の無線機なら申し分ありません。あの頃がんばって手に入れたラジオも買う必要なく、もっともっと性能のいい機械が、皆さんの手元にあるわけです。

 そこでお勧めしたいのが、ただの電線を外に数m延ばして、片側の被服を剥いてMコネの真ん中に突っ込んでみること。超立派な短波ラジオの完成です。

 AMモードにして3.9MHz付近、6MHz付近、7.2MHz付近、9.7MHz付近、12MHz付近、15,18,21,24とどんどん聞いてみてください。
 どうですか?メーター振り切っていろいろ聞こえてきませんか?。
 電離層を反射してくる電波は細かく強弱を繰り返しています。これがフェージング。いわゆるQSBというやつです。AMだとなおさらよくわかります。

 これが短波。是非短波を体験してみてください。

 注意、そのアンテナでは受信はそこそこ出来ても送信は出来ません!
 絶対マイクを握らないように!!

 レポートお待ちしております。
コメント (2)
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