まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「ONE」戸次重幸

2014-06-29 22:51:33 | 読書のすすめ
今日は暑かったですね。
・・・と思いましたが 今ヤフー天気予報(結果)を見たら
一日中雨。
最高気温26度。
え・・・昼はさんさんと日がそそいでいて 暑かったですが・・・

さて 戸次重幸の「ONE]を読みました。

ONE (ダ・ヴィンチブックス)
戸次重幸
メディアファクトリー


あの戸次さんの初小説本です。

え…戸次さんが誰かって?
もう、しょうがないなあ。

こほん。
戸次重幸さんは、私が何故だかファンである大泉洋(こっちは呼び捨て?)と
一緒に「おにぎりあたためますか」に出演しています。
演劇ユニットTEAM NACSのメンバーであり
多分大泉洋の友。

本名は佐藤重幸さんです。
こちらの名前で活動されていました。

「大泉エッセイ」(まんまな題名も愛おしい)を人に貸して回り
地道な『大泉洋』伝道活動を続けている私。
「晴天の霹靂」だって、自分が見に行かないと上映打ち切りになるかも・・・
と思って、出来る限り早めに行きました。

友である戸次さんの活動にも着目していて
本を出したと聞けば読まないわけにはいかない。

しかし、てっきりエッセイだと思って手に取ったら
なんと短編小説集+戯曲でした。

俳優さんが小説?
とあまり期待しないで読んだのですが、面白い。

舞台出身の方だからか、
ちょっとそういう匂いがして癖もあるのですが、なかなか。

特にお気に入りの話は、「新人研修の日」。
タクシー運転手辻村が、新人の松下の実地研修(実際お客を乗せる)につきあう。
ゆとりと思っていたのに、こいつなかなかやるなと感心していたところ
やばい客に行きあたる。
「だめだ。スルーしろ!」
と必死に松下を説得するが、松下は無謀にも勤続14年の辻村の勘を無視して
その客を拾ってしまう。

その客のせいで、はるばる福岡に向かうことになる。
しかもその途中で、なぜだかコンビニ強盗をする羽目になるふたり。
果たして二人は無事おうちへ帰れるのでしょうか?


というお話。
無害に見えたコンビニの初老店員木村さんが、
ヤクザの強面若頭を
「・・・・え?」
と一言で黙らせる。

一体どんな「え?」なんだ。
舞台もしくは映像で見てみたい。
すごーく知りたい。

ジェットコースターに乗っているような展開もすごい。

それから、人間と体を交換することになるダメ悪魔が出てくる「悪魔の先輩」。
好きだわ。
この元悪魔。
悪魔としてはアカンのでしょうが、人間としてはイケてる。

10万年も生きているのにあっさり騙され
自分を呼び出した人間のいいなりになり
人間として生きることになる。
その人間は、
「もう生きているのやめたい。
 すべての人間を呪い殺してやる。」
というくらいの人生を送ってきた。
その人間の人生を受け継いだ元悪魔。
さて、その先どんな人生を送るのでしょうかという話。

ところでこの本。
「小説×戯曲」
というコンセプトで構成されていたらしい。
つまり戯曲と小説がリンクしていたらしい。

え・・・そうでしたか?
目次をガン見しても分からない。
あとがきから読み始めて、最後に「はじめに」を読むこの読み方。
いい加減、直した方がいいんだろうか。

いがぐりおは 本どこから読む?
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