まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

恩田陸[蜜蜂と遠雷」

2017-10-17 09:47:16 | 読書のすすめ
昨日は寒かったですね。
風邪をひいたりなさっていませんか。

さて 恩田陸の「蜜蜂と遠雷」を読みました。

蜜蜂と遠雷
恩田 陸
幻冬舎


これは 本屋大賞を獲得した本です。
しかし 恩田さんがあまり得意でない私は ノミネート時にも予約をつけず
本屋大賞を取っても予約をつけず・・・にいたら

本友Pちゃんから 
「本当に良かったから だまされたと思って読んでみ!」
と言われ ようやく予約をつけたら 待たされました。
1年以上ですね。

本屋に行くたびに 

うーーん。買うか。
でもなあ。ここまで待ったんだから・・・

と悩み 待ち続けました。(買えよ?って^^;)
そんな『蜜蜂と遠雷』


第6回芳ヶ江国際ピアノコンクールの予選審査に参加した三枝子。
審査員たちはざわめいていた。
「カザマジン」というフランス語で履歴書を書いてきた少年の
ユウジ・フォン・ホフマンの推薦状に。
そして履歴書に書かれた5歳より彼に師事していたとのこと。

最近亡くなったホフマンは 非常に優れた音楽家であった。
彼を尊敬し目指すものは多かったが 決して弟子を取らないことでも有名だった。

そんな彼の卓越した演奏を聞き 三枝子は激しい拒絶反応を示す。
同じ審査員たちは 三枝子を説得しようとする。

ホフマンは推薦状でカザマジンを
「文字通り、彼は『ギフト』である。」と表している。

三枝子はギフトの意味を測りかねていた。

その後 コンクールは第一予選、第二予選、第三予選、本線と進んでいく。

そこには 何人もの天才と呼ばれる者たちがいた。
コンクール審査員のナサニエル・シルヴァーグの弟子で
ジュリアード音楽院の王子ことマサル・カルロス。

かつて天才少女と絶賛されたが 13歳の時母を喪い燃え尽きて
オーケストラとの演奏をすっぽかして消えた栄伝亜夜。

数々の優秀なピアニストを見て自分の才能に見切りをつけ
現在はサラリーマンとなっている高島明石。

その後、この4人と審査員の三枝子・ナサニエルらを核に物語は進んでいく。


一言で天才と言っても ひとくくりにできないんだなと痛感する。
結果が天才的才能に見えても そこに至る過程はそれぞれだ。

多くの天才たちの気持ちに寄り添い 沢山のコンクール曲の演奏につきあい
そして・・・・


Pちゃんありがとう面白かったよ。
ただ クラッシックに疎い私は 曲自体をもっと理解できたうえで読めたらもっと面白かったなと思う。
そしたらね 蜜蜂と遠雷のCD出てるんですね。
聞きたい気もする。

かけながら聞いたら 演奏者たちにすごく共感できるのかな?

ただ一人だけ。風間塵だけは その心があまり表現されていない。
彼が 養蜂家の息子で 稼業を手伝いながら移動しているため
自らのピアノを持たず ホフマンが彼を追いかける形で指導していたことは明らかになるが・・・・

だから通称 蜜蜂王子。

それと驚いたのは ピアノコンクールの各自の持ち時間の長さ。
これは もはやピアノはスポーツだなと実感。
緊張した中で この長い時間 集中し続けるのもすごい。

是非 ご一読を!

いがぐりおは ピアノ上手?私はそうでもない。TT
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
人気ブログランキングへ
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ああ このひと手間が・・・ | トップ | 「劇場版 岩合光昭の世界ネ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (maki)
2017-10-17 16:03:35
こんにちは。
母をリハビリ専門病院に転院させたため午後お休みです。
夕ご飯の支度前に、買いに行きます。
まんじゅうさんから『ぜひ、ご一読を』とのお薦めですから
間違いない!じゃ、行ってきま~す。
そうそう、冷えてきましたので、特に膝はお大事になさって下さいね。
返信する
makiさんへ (まんじゅう)
2017-10-18 09:23:22
おはようございます。

クラッシックがお好きなmakiさんは
私なんかよりもっと楽しめると思います。
気に入っていただけるといいなあ。
お母様、お父様、makiさん自身も
どうかお大事になさってください。
返信する

読書のすすめ」カテゴリの最新記事