まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「祟り婿」輪渡颯介

2015-06-20 17:25:48 | 読書のすすめ
昨日今日と涼しいですね。
このまま涼しければいいのに・・・
それじゃあ冷夏か・・・TT

さて 輪渡颯介の「祟り婿」を読みました。
古道具屋皆塵堂シリーズ第五弾。

祟り婿 古道具屋 皆塵堂
輪渡 颯介
講談社



おばけ、幽霊の類が嫌いである。
しかし若かりし頃の寝ぼけていたのかという霊体験があるが
はっきりは見たことがない。
幽霊を見た~という人がいると
「そ・・・そんなまさか・・・」と思う。

しかし これは 名曲
「おばけなんてないさ・・・おばけなんか嘘さ!」
の世界であって いないでくれたらいいのになあという消極的希望である。

さて 商品を二束三文で買いたたく古道具屋皆塵堂。
よって 曰くつきの古道具が続々と集まってくる。

店主の伊平次は 暇さえあれば釣りへ行ってしまう全く幽霊に動じない男。
実質店主である小僧峰吉も 幽霊がついていようがいまいが 
商品が高く売れるかどうかにしか関心がない。

この皆塵堂に連助という若い男がやってくる。
この男 ある理由により
「幽霊?そんなものこの世にいるわけがない。呪い?祟り?ふざけんな。」
というポリシーをもっているのである。

もはやポリシーというよりも 「幽霊・呪い・祟り」信じない教である。

怖いモノ嫌いの私としては 
「兄貴ついて行かせてください!」
と 弟子になりたいくらいの強さ。(喧嘩はからっきしだけど・・・)

ところが 現実世界はともかく 
輪渡さんの世界は「幽霊います。呪い。祟り?あります。」の世界。

「幽霊・呪い・祟り」信じないというポリシーを確定するために 
あえて世間に名を轟かせている?皆塵堂に
押しかけ見習いとしてやってきた連助。

果たして 連助は それを証明できるのか・・・

質屋蔵
衝立から覗く顔
幽霊屋敷 出ても見ぬ振り
六連屋と妖刀
刀を折る者

今回も怖い。
特に妖刀。
長年に渡る執念って怖いです。
何が怖いって やっぱり生きている人間が一番怖い。
こんなもの家にあったら・・・TT(ないけど)

ただ周りの人間が必死に 連助が幽霊を見ないように
たとえ見ても 幽霊じゃないと思わせるように頑張る姿がともかくおかしい。

そして巳之助。
今回もいい味だしてる。

そしていい味といえば 宮越先生。
好きだなあ。
世の中こんな人ばっかりだったら 戦いも起きないのに。

最後に太一郎(幽霊を見る体質の準主人公)・・・ガンバ!

皆塵堂シリーズ 是非1巻の古道具屋皆塵堂から一気にどうぞ! 
最新刊以外は文庫化されていると思います。
猫も出てくるので猫好きの方にも お勧めです。

古道具屋 皆塵堂
輪渡 颯介
講談社


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