まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「何が困るかって」坂木司

2015-01-16 06:30:19 | 読書のすすめ
昨日はみぞれ交じりの雨でしたね。
寒すぎる。

さて 坂木司の「何が困るかって」を読みました。

何が困るかって
坂木 司
東京創元社



最初に読んだ坂木司の作品は、たしか「青空の卵」だったと思う。
繊細だが頭脳明晰な探偵とその親友が、事件を解決していく物語。
殺人事件は起こらないが、ミステリとしても優。
そして、読後感があったかい。

その後、いくつもの坂木作品を読んだが外れはなく、
特に「夜の光」が良かった。
どれもじわっと感動ストーリーである。

ところが、そのあったかミステリーとか
感動ストーリーとかとは一線を画しているのが本書。
まず、18篇の短編から構成されているという点から、あれ?と思う。

読みだしたら、え・・・?の連続である。
毎回、一人称の語りで始まるがその一人称がどんどん変わる。
そして彼らの語る物語は、結末がえぐい。
こ・・・これは、私の苦手なホラーか・・・
というくらい。

だんだん、思い出してきた。
ああ、この感じ。
敢えて言うなら、星新一のショートショートだ。
若いころかなり読んだが、私はあれが苦手だった。
怖い上に救いがないから。

あまりの怖さに、途中、読むのをやめようかと思いましたが
頑張って読むうちに、やっぱりそこはかとなく漂う坂木臭?を感じる。
切ないような、儚いような・・・

そして読み切りました。
奇想天外な結末の連続。

私が知っているこれまでの坂木司とは違うけれど、これもありかな。

いがぐりおは ショートショート読んだことある?
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