まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「漁港の肉子ちゃん」西加奈子

2022-10-04 07:43:57 | 読書のすすめ
今日も群馬は快晴。
暑くなりそうです。💦

さて 西加奈子の「漁港の肉子ちゃん」を読んだ。

主人公は肉子ちゃんと皆に呼ばれる母をもつ。
肉子ちゃんの本当の名前は 菊子だけど
太っているから肉子ちゃんと呼ばれている。

肉子ちゃんは38歳。とても太っていて二重顎。
いつも訳の分からない
「(罪って)目が非って書いて罪と読むのやから」
なんてことを大声で言っていて
主人公は恥ずかしい。

16歳から働き続けているのに
いつも しょーもない男に騙され続けて
ついに北の漁港へやってくる。

そこの焼肉屋で働き始めた肉子ちゃん。
娘である喜久子のことは キクりんと読んで可愛がっている。

喜久子は 小学生だが 
美人でサリンジャーを読んだりする子だ。

小さな町での 菊子(肉子)と喜久子の物語開幕!


肉子が憎めない人なんですよ。
苦労を苦労と思わないというか
なんか助けてあげたくなるというか
応援したくなるというか。

ハチャメチャだから 喜久子が嫌がるのも分かるんだけれど
嫌いになれない。

実はこの本の前に シリーズ化している他の小説を読んでいたんですが
全く頭に入ってこず
いよいよ私も本が読めなくなってきたかなと思いつつ
これを読んだら すごい勢いで読むことができた。

西加奈子さんやっぱり筆力のある方です。

おススメです。

晴れの日のD型腕金。



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