まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「ソロモンの偽証2」宮部みゆき

2012-11-22 19:49:27 | 読書のすすめ
今日も寒かったけれど 明日はもっと寒いみたいです。
皆様 お体にはお気をつけください。

さて 宮部みゆきの「ソロモンの偽証 第Ⅱ部決意」を読みました。

ソロモンの偽証 第II部
宮部 みゆき
新潮社


分厚い3巻完結の中巻です。

雪の降ったクリスマスの朝 学校の屋上から転落して亡くなった中学2年生 柏木卓也。
彼の死の真相をめぐり 同級生たちが 翌夏 学校内裁判を開催しようとする。
行きがかり上検事役となった藤野涼子は 同級の不良3人組が柏木を殺すのを見たという告発状をもとに 事件を組み立てていこうとする。
一方 柏木の塾を通しての友人と名乗る神原和彦が弁護人を引き受ける。
裁判は 不良の主犯格である大出俊次を被告人として 殺人があったか否かを争点とする。

この第Ⅱ部は 藤野涼子が学校内裁判を開こうと決意してから 
学校内裁判が開催されるまでについて 語られている。

殺人は本当に行われたのか。
大出俊次は 果たして犯人なのか。
子供なりに真実に近づこうとする検事と弁護人。

事件が起きてから半年以上たった 1か月あまりを描いている。



謎の他校生 神原和彦。
語る言葉のどれが本当で どれが嘘なのか。
大出の弁護人を引き受けた真意はどこにあるのか。

引き込まれますね。

中学生たちの捜査に焦点があてられ それぞれの個性が印象づけられる。
中学生たちは それぞれに魅力的。
もともとマスコミによって犯人扱いされていた大出を弁護しようとしていた藤野涼子が
逆に嘘だと思っていた告発状を信じる立場に立つ。
捜査をするうちに 明るみに出てくる真実。
それらの真実を見ながら 揺れる検事側と弁護人側。


謎の神原和彦の正体も気になりますが 柏木卓也の真実もあきらかになるんだろうか。

第Ⅲ部法廷を読むのが 楽しみです。

お勧めです。
ちょっと分厚いけれど 読む価値はあると思います。
 
是非ご一読を。

ところで 魅力的な中学生の中でも 廷吏役となる山崎晋吾。
男性は こういう寡黙で頼りになるタイプがいいですね。 

いがぐりおも 寡黙で頼りになるタイプよね。^^
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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