まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「偉大なるしゅららぼん」万城目学

2012-11-08 19:11:27 | 読書のすすめ
今日は暖かかったんだと思いますが まだ体温調節がいまいちで よくわかりませんでした。
とりあえず 咳も減ってきて 何より。
このまま治さなくては・・・(一応受験生の親だし


さて 万城目学の「偉大なるしゅららぼん」を読みました。

偉大なる、しゅららぼん
万城目 学
集英社


琵琶湖の沿岸に住み代々不思議な力を持っている日出家の遠い一族である日出涼介。
高校に入ると同時に家を離れ 師匠のもとで力を磨くよう宣言されている。
兄は力を巧みに利用して華麗なマジシャンとして活躍している。
しかし涼介は 自分のそんな力をあまりよく思っていない。

涼介は 一族の本家の城から高校に通うことになる。
本家には 淡十郎という同学年の息子がいる。
城に住むのにふさわしい殿さま気質の淡十郎は 赤が好きだというだけで赤い学生服を着ている。
息子の日常をわかっていない淡十郎の父に 「淡十郎と同じ制服を用意してやれ」と言われ 涼介も赤い学生服を着る羽目になる。
「あいつは 『日出』だから・・・」と特別扱いされている淡十郎とは異なり その赤い制服のおかげでからまれることになった涼介は いきなり関係ない憎悪むき出しの同級生に殴られる。
いきなり殴りかかってきた男は 棗広海。
クラスが騒然とする中 淡十郎に 「僕の供にしてやる」と言われ 訳が分からない涼介ははじめて 
棗家と日出家の因縁について知ることになる。



んーーーー。万城目学好きだなあ。

題名からして「偉大なるしゅららぼん」ですものね。
なんのこっちゃ?って目を惹かれちゃいますね。
そして 期待を外さないですね。
作品全体を流れるやってくれる感。

よくこれだけ奇想天外に大風呂敷を広げられるなあと思います。
涼介が自分たちに伝わる力を受け入れられなくて 中学時代までは大法螺を吹くまくる人生だったのに 
城に来てから起きた本当のことを言っても 嘘にしか聞こえないうえに自分が付いてきた嘘よりスケールが大きいことに唖然とするシーンがあります。

なかでも めっちゃキャラ立ちしているのが 淡十郎の姉『グレート清子』。
もう圧倒されます。

棗家と日出家の闘争と『あの』淡十郎の恋。
先が気になって気になって・・・

闘争の結末がちょっと悲しいけれど エピローグがそれを和らげてくれます。

お勧めです。

映像化しても楽しいと思いますが その際 『グレート清子』は誰が演じるんだろう。
美人じゃない設定なんですけど たいていの女優さんは美人ですよね。

この著者 エッセイも書いているんですね。
このセンスなら絶対面白いと思うので 今度読んでみたいと思います。 
その感想はまたの機会に。

いがぐりおは 琵琶湖のご近所さんね。
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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