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1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダム第08MS小隊(中) 原案/矢立肇 著/大河内一桜 1999年6月1日 角川書店 3回目

2015-10-05 06:58:02 | ガンダム
ヒーホー3回目。→1回目2回目



3-4章あらすじ
ゲリラの村にかくまわれ過ごす08小隊。
ニブチンのシローにキキが哀しみを覚えたその時、村に現れたジオン軍。
シローはアイナと運命の再会を果たしたのであった・・・・・・



第五章 発覚

 整地されたランダ畑へと運び込まれたアプサラスの修理は、遅々として進まなかった。
基地ではユーリが他の作業を優先しているとはいえ、
ただの村で作業したらそうなるのは当然だよねー(´・ω・)(・ω・`)ネー

でも「村に危害は加えない」という言葉は守っているようで、
住人は08小隊の面々も含めてとりあえず平和に過ごしている模様。

 そして、シローは――
「ある晩、いきなり教官に叩き起こされてさ、暗視ゴーグルを渡されるんだ。ジオンともきな臭い感じになってたから、すわ戦闘かって皆ざわついちゃってさ。必死に武器の手入れなんかするんだけど、教官は武器は持たなくていいって言うんだ」
どうでもいいお喋りをするシロー。
アイナを相手に


 二人が会うのは、いつも、このアイナの部屋だった。
 シローは警備の兵の目を盗んで、毎夜アイナの部屋にやってきている。アイナから兵の警備スケジュールを教えてもらったので、見つかる心配はほとんどない。エレドアは間男みたいだと笑ったが、いまのシローは少しも気にならなかった。
『俺たちには、ラブレターなんかに、かまけてるヒマはないんだ』
有罪(ギルティ)!
ドギューーーン


警備兵にはバレなくても、村の方にはバレる訳で・・・・・・
 自分はシローのことを諦めないけど、シローには彼女のことを諦めてもらいたいなんて――それは、とても身勝手で、ムシがよすぎる話だ。じゃあ、どうすればいい?
 自分も諦めないけど、シローも諦めない。
 それとも、自分は諦めるから、シローにも諦めてもらう。
 両方とも、違う気がする。やっぱり、都合のいいことを言うしかないのだろうか。それとも、シローがその女を諦めるまで待つのか。
うーん。
僕に言えることは、ニブチン死ねってことかナ。



「ノリス、少し聞きたいことがあります。いいですか?」
 いつものように、見回りに来たノリスを、アイナが呼び止めた。
 珍しいことだった。
シーハズアクエスチョン。


「ノリス、あなたは御守りを持っていますか?」
「はい」
 やや、間を置いて、ノリスは答えた。
「どんなものですか?」
「それは・・・・・・教えられません」
 ノリスは困った顔になった。彼の御守りはいまも懐にあるが、アイナにそれを教えるのは、照れくさかった。
( ・∀・)ニヤニヤ
戦場では鬼神のごとき活躍を見せるノリスの意外な一面でした。



さて、ただいつまでも平和な日々を過ごしているだけという訳にもいきません。
「俺が、ガンダムのところに行ってくる」
 8小隊の皆を集めて、シローは唐突に言った。
ガンダムに連邦軍からの通信が入っている可能性があるものの、
ジオンに見つかれば大問題なので保留になっていた件を持ち出すシロー。


「アイナに草笛を聞かせるって約束したんだ」
「はぁ?」
 エレドアが、あからさまに呆れてみせた。他の三人も、エレドアほどではないが、同様に呆れている。
( ゜Д゜)ハァ?
夜這いのお土産なんざお好きにしやがれ色ボケやr

「そのための草を取りに、俺は森に行く。もし見つかっても、そう言い逃れることができる。アイナもそう証言してくれることになってるんだ」
ふーむ、計算高いのかなんなのかよーわからん男よ・・・・・・。
そもそも夜這いがシークレットなのに、そんな言い訳が通るのかって気もするけど。


思い立ったが吉日、シローは森に入りガンダムのところへ。
 しかし――
(何もなし・・・・・・か)
 シローは思わずため息をついていた。
残念でした・・・・・・
でもそれなら、こっちからの通信をしないとだから!

シローが通信文を打ちこんでいると・・・・・・
「手をあげな」
 不意に、声が降ってきた。
\(^o^)/

シローの無謀な試みのせいで、08小隊はおしまいじゃー・・・・・・
「な、なんだ、キキか。脅かすなよ」
 シローは、ほっとして手を下ろそうとした。銃を向けていたのはキキだったのだ。
ふぅー、なんだ、キキか。
脅かすなよ・・・・・・

「勝手なことをするな。村のみんなを危険にさらすつもりかい」
 シローは、ようやくキキが銃を突きつけている理由に気づいた。自分の行動が、村に対する裏切り行為と映ったのだ。
これは明らかにシローが悪い。
万が一を考えれば、バレストの許可無しにやっていいことじゃない。


「悪かった、キキ。だけど、大丈夫なんだ。ジオンの人間に頼まれて森に入ったことになっているから・・・・・・」
「ジオンの人間・・・・・・あのアイナって女?」
そこは「軽率だった本当に済まない」でいいだろうが!
だから貴様はニブチンなのだ!


「シローのバカっ!」
「うるさい、このニブチン!」
 シローは、キキの手を防ぎながら彼女をなだめようとするが、キキは興奮していて、シローの声も聞こえていないようだった。
 いったい、何がいけなかったのか――シローには見当もつかなかった。
おk、死んでこい・・・・・・

興奮したキキがバランスを崩し、ガンダムのコクピットに落ちる2人。
落ちた拍子に『操縦桿脇に付けられた青いボタン』を・・・・・・
 途端に、耳をつんざくような爆音が、森の空気を切り裂いた。
やっちゃったぜ☆

誰も聞いていませんように・・・・・・
 銃声は、一瞬だった。
 しかし、幾多の戦場を生き抜いてきたノリスは、その音を聞き逃さなかった。
ですよね


こうなった以上、サンダースの作戦・・・・・・
「連邦軍が外から攻めてきて流れ弾で08小隊の面々は死んだぜ」作戦しかない。
「分かった。だけど、一つ約束して」
「・・・・・・・・・・・・?」
「必ず、この村にもう一度来るって。ジオンを倒して、この村に戻ってくるって」
 キキの言葉に、力強くシローが頷いた。
「分かった。約束だ、キキ」
『ジオンを倒して』ってのは「今この場の」ってことじゃないよね。
戦力的に殲滅は無理だし。
つまり小説の最後は、終戦後にシローが村を訪れるんだね!ね!

 約束。
 必ず守ってくれるよね。
 キキは、心の中で何度もそう呟いた。
ニブチンだけど約束は守る男じゃよ・・・・・・だよな?


180㎜キャノンによる砲撃で『ザクを一機破壊した』シロー。
なかなかやりよる。
 問題は、あの新型モビルアーマーだ。あれが動けば、8小隊に勝ち目はない。上空から、あのメガ粒子砲で森ごと焼き払われてしまうだろう。アイナの話によれば、アプサラスは修理中で使えないそうだが・・・・・・。
フラグ立て乙


 目的は敵戦力の壊滅ではない。自分たちの家を破壊して、ゲリラに口実を与えられれば、それ以上はここに留まる理由はない。しかし――
「みんなは先に行ってくれ」
またこいつは!


「おいおい、また独断専行かよ」
「そうだっ」
即答すんな!w


「隊長、早いとこ指示を出して下さいよ。隊長の用事、さっさと片付けちゃいましょうよ」
ここまで信頼してくれる部下が他にどこにいるというのか。
死んだらぶち殺すぞ(`・ω・´)


仲間の支援を受けて、シローのガンダムはアイナが乗るアプサラスに迫る。
「アイナっ! 俺は君を、捕虜にする!」
なんですとー!?


 シローは、走って来た勢いのまま、アプサラスに取りついた。上面についているザクの頭。確信はないが、そのあたりがコクピットだろうと見当をつけて。
「アイナ、コクピットを開けてくれ。俺は君を・・・・・・」
 アプサラスのエンジン音が、ひときわ高くなった。
 その音は、まるで悲鳴のようにも聞こえた。
「シロー(のガンダム)は~」だかんね、念のため。

ミノフスキークラフトの修理が終わっていなかったアプサラスは、
シローのガンダムを乗せたままコントロールを失い飛び去ったのであります。




第六章 人形

「そのモビルスーツには、脱出装置がついているのでしょう。あなただけでも逃げて下さい」
「アイナは?」
「アプサラスに、脱出装置はありません」
「そんなもの積み込んじゃいないぜ・・・・・・!」という漢気的なものではなく、
そんなものより、もっと大事なものがいくらでもある』という
ギニアスの一存により却下されたらしい。


ここまでやって自分だけ逃げるつもりは毛頭無いシロー。
どうにか無事にアプサラスを着陸させようと奮闘するも・・・・・・
 巨大な衝撃が、二機を襲った。
結局2機は雪山に墜落したのであります。


衝撃でアプサラスから振り飛ばされたガンダム。
シローは無事だったものの、機体はシステムがいかれて役立たずに。
アイナを探して雪面を歩き続けるシローでしたが・・・・・・
 シローは、懐から非常用のビーコンを取り出し、握り締めた。
 しかし、それが最後の力だった。
 シローは、突っ伏すように雪面に倒れ込んだ。
ざんねん!!
シローの ぼうけんは これで おわってしまった!!



 宇宙世紀0079、1月3日。
 その歴史的な日を、シローはサラミス級巡洋艦スコゥバレーの中で迎えた。シローたち士官学校生は、最後の演習のためにサイド2付近を航行中だったのだ。
『歴史的な日』にシローが見たもの、それは・・・・・・

 サイド2の中は、ただの地獄だった。
 シローには、何もできなかった。
 巨大な処刑場と化したコロニーの中で、最悪の虐殺劇を見守るしかなかったのだ。
絶対に許さないって思って当然。
むしろよく再起不能にならなかったよ・・・・・・。

 ジオンめ。
 ジオンめ。
 ジオンめ。
「ジオンめっ!」
 シローは飛び起きて、ジオン兵の首を摑んだ。
生き延びた・・・・・・ってちょっと待て!

「アイナ!」
 シローは、慌てて手を放した。
「悪い夢を見たのですね。随分と、うなされていました」
 そう言うアイナの顔は、まるで母のように優しかった。
え、天使?



「ギニアス様。アイナ様の再捜索に参ります」
「うむ」
 ノリスの言葉に、ギニアスは振り向きもしなかった。
アプサラスの回収にはさっさと見切りをつけて、新型の開発に取り組んでいる模様。


 聞いてはいけない言葉だった。
 戦場でとぎすまされた感覚を、ノリスは恨んだ。聞かなければ、知らなければ、いままで通り、ギニアスに使えられただろうに。
アプサラスを見失ったときギニアスが呟いた言葉。
忠誠を誓うノリスすらドン引きの一言は、買って読んでネ!
これはない。



雪山のシローとアイナは、シローの凍傷の治療のため一工夫。
「ビーム兵器でお湯を沸かすなんて・・・・・・」
いやーシローはサバイバル能力が高いですなー。


「秘湯って感じで、ちょっと入りたくなっちゃうよ」
 もちろん、冗談だった。
 しかし、アイナは真面目な顔で頷いた。
「入りましょうか」
この場面を僕は一言で言い表すことができるでしょう。
しえn



 この人になら、全てをさらけ出せる。
 アイナは決心した。
「私の身体は、兄のものなのです」
「私の心臓は~」発言の理由判明の巻。


「そんなバカな・・・・・・」
「少なくとも、そのときの私にはそう思えたのです」
子どもの頃の無邪気な探検が、兄妹の人生を狂わせる。
これさえなければ「良いお兄ちゃん」だったんだろうか。
少なくとも「PSP>妹」なお兄ちゃんにはならなかった。



 自分はアイナに惹かれている。
 いまなら、はっきりと分かる。
(俺は、アイナが・・・・・・)
 シローは、立ち上がった。
 そして、山に向かって叫んだ。
こういうテンションだからアイナを救い出せたのかもね。
でもしえn



完全に動けないアプサラスの部品を流用し、ガンダムの修理を始めた2人。
ガンダムさえ動けばどうにか下山できるはず・・・・・・
「アイナ様、応答してください。連邦の救難信号を発見しました。我々は、そちらに向かっております」
 ノリスの声だった。
(連邦の救難信号?)
 誤算だった。アプサラスの信号を消したので安心していたが、シローのガンダムを忘れていた。
ノリスならシローを捕虜にしても酷い扱いはしないんじゃ?


 もちろん、捕虜の殺害は南極条約違反である。しかし、兄ならばやりかねない。躊躇することなく、機密漏洩を防ぐ最も有効な手段を選ぶだろう。
Deathよね


アイナが選んだ行動は・・・・・・
「ごめんなさい、シロー」
 倒れたシローを、驚きもせずアイナが見つめていた。
 シローは悟った。
 アイナが渡した注射器は、麻酔だったのだ。
果たしてシローの運命は・・・・・・?



第7章 変転

 11月7日。
 連邦軍の一大反攻作戦――オデッサ作戦が発動された。
連邦軍はジオンの想像を超えた物量をもって各地の戦線を突破。
『地球の勢力地図を劇的に塗り替えた』のであります。

極東方面も例外ではなく、ユーリが率いる部隊も撤退を開始。
その追撃には、基地壊滅後再編されたコジマ大隊も加わっていました。

「突入するぞ」
 Ez8のパイロットーーシロー・アマダが言った。
【祝】シロー、生還

しかし祝ってもいられない。
 シローが奇跡の生還を果たし、8小隊と合流してから、ずっとこの調子だ。眠るのも、休息するのも、Ez8のコクピットの中。いつでも出撃できるようにだ――とシローは言っていたが、誰もそれを信じる者はいなかった。
焦りは禁物じゃよ。


「失恋したときは、酒でも飲んでぶちまけちまうのがいいんだよ。飲んで、泣いて、騒いで、翌日にはすっきりしてるって」
「へえ。エレドアは、そうやって失恋の傷を癒すってわけだ」
へー勉強ニナルナー。


「な、なに言ってんだよ、カレン。一般論だよ、一般論。俺は、女にふられるようなヘマはしねえよ」
「まあ、つきあわなければふられもしないが」
サンダース、それ言ったらあかんやつwww



 ありがとう。そして、ごめんなさい、シロー。
 私のことは、早く忘れて下さい。
 いつも、あなたに救われていた私の、最後の頼みです。
こんな手紙残されて、忘れる男がどこにいる!

(俺は、君を・・・・・・)
 シローは、拳を握り締めた。




その頃。
ゲリラの村に、撤退したジオンに変わって連邦軍が向かっていました
「ジオンがいなくなったとなれば、連邦に従うしかない。そこで、俺たちは連邦を解放軍として歓迎する。つまり、俺たちはジオンに占領されていた、かわいそうな村人というわけだ」
ウソじゃねぇし!


「父さん、やつらもいるかな?」
 村人たちがいなくなるのを待って、キキが聞いた。
「ああ、きっといるさ。カレンさんも、軍曹も、ロックスターも、先生も。もちろん、あの少尉さんもな」
「貸しを返してもらうまで、死んでもらっちゃ困るんだから。よおし、ランダをレートの倍で買ってもらうぞ。それから、約束してたモビルスーツに乗せてもらって、それから、ランダの畑を戻すのを手伝わせて、そうだモビルスーツにやってもらえば・・・・・・」
 返してもらうモノを、嬉しそうに数え上げる娘の姿を、バレストは微笑んで見上げた。
 娘の、こんな笑顔は久しぶりだった。
うむうむ。
存分にこき使うが良いぞ。




 コーン

 シローの足元に、石が飛んできた。
ドウイウコトダコレハ




時間切れだよ!
でも4回目は無いよ!中巻終わりだよ!


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