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1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男 福井晴敏 葛城ヒヨン 2013年9月26日 KADOKAWA

2015-12-30 07:56:12 | ガンダム
著者の部分が長すぎて入りきらない件。
シナリオ 福井晴敏
コミカライズ 葛城ヒヨン
原案 矢立肇・富野由悠季

宇宙世紀0093年3月、シャアの反乱でアクシズ落下を阻止した

地球連邦軍独立新興部隊「ロンド・ベル」の艦隊司令

ブライト・ノア大佐は連邦軍査問会議にかけられようとしていた。

「逆襲のシャア」と「ガンダムUC」の間で今まで語られる事のなかった

ブライト・ノアの心情を「機動戦士ガンダムUC」福井晴敏が自ら描く

渾身のオリジナルシナリオを完全コミカライズ!
裏表紙より。
サブタイトル(?)は「Bright Noah Story」、
つまりブライトさん物語!(直球)

大前提として、宇宙世紀のガンダムシリーズ、
特に「逆襲のシャア」を知らないと話がさっぱりわかりません



第1話 白虹

UC0093.3.X

????(執事?)「ようこそお越しくださいました」
 「ブライト・ノア大佐」
「逆襲のシャア」における戦いが終わって数日かな?
とあるお屋敷に呼び出されたブライトさん。

通されたのは真っ暗な部屋・・・・・・で、
SOUND ONLYな人々がお出迎え。
????「連邦宇宙軍ロンド・ベル隊司令ブライト・ノア大佐」
 「今次ネオ・ジオン戦争での活躍ご苦労であったが」
 「君には国家騒乱罪を適用するに足りる複数の嫌疑がかけられている」
・・・・・・はいぃ?


????「地球を救った希代の英雄が危険思想の持ち主であったなどとは発表したくないし我々も信じたくない」
 「ここは裁きの場ではなく審問の場だ 君の言い分は聞く 我々の質問に答えてもらいたい」
戦ってる時は何もしてくれないで・・・・・・表出ろコラァ(#^ω^)


????「・・・・・・君はアムロ・レイという人間を・・・」
 「ニュータイプの存在をどう思うかね?」
ブライト ああ・・・
 あの光のこと
 ですか
SOUND ONLYさんたちは、『あの光』が事実として世間に認められて、
『ニュータイプ思想に結び付けられる事態』になると面白くない。

ブライト「・・・だから」
 「私に口を閉じていろ と?」
要するにソレじゃねーの?
回りくどい連中だわさ。


ブライト「お言葉ですが」
 「素性もわからない人間の質問に答えるつもりは私にはありません」
????「フム・・・」
 「さすがは一年戦争の英雄」
 「19の若さでホワイトベースを預かった経歴は伊達ではないか」
 「噂通り肝の据わった男だな」
キャー、ブライトさん、イケメン!
さすがっ!
よっ、一年戦争の・・・・・・いや、宇宙世紀の『英雄』!


ブライト 英雄 か・・・
 世間の噂ほど当てにならんものもないな
 オレはただ無我夢中だっただけで・・・・・・
 確信を持って当たれたことなど一度もない

UC0079.9.18
ここからブライトさんによる「ガンダムシリーズ」の回想が始まる。


ブライト 認識力の拡大によって誤解なく他者とわかりあえるというニュータイプ
 まるでエスパーだ
 セイラは言った「人がそんなに便利になれるはずない」と
 だがオレは信じる いや 信じたい
 オレたちは確かにアムロの〝声〟を聞き・・・・・・人と人が求めあう想いに応えてあいつは帰ってきたのだから
1話は1年戦争終了まで。
願望止まりがオールドタイプで、確信できるのがニュータイプ・・・・・・?
これこそ人の革新(カクシン)なんつtt





第2話 霧虹

????「どうしたねブライト大佐」
 「顔色が悪いようだが・・・」
 「せっかく椅子があるんだ」
 「続きは座って話したらどうかね?」
ブライト「いいえ」
 「このままで」
今年1番かっこいいお断りします( ゜ω゜ )
いや2年前の本だけど。だから2013年で1番かっこいい、だナ。


SOUND ONLY共が持ち出した話題は「赤い彗星」シャアについて。
ブライト「あなた方のような存在がシャアを逸らせたとは――」
????「本音が出たなブライト大佐」
イラッ


????「批判は甘んじて受けよう」
 「だが君もその連邦の制服を着ている立場のはずだが?」
ブライト「あなたたちの側・・・」
 「大人のひとりということですか」
 物は言いようだな
 そんなふうに割り切れれば誰も迷いはしなかった
 宇宙世紀0087・・・すべての大人が無様をさらしたあの時も・・・
ブライトさんによる回想・Z編。


過去ブライト「あいつ操縦できるのか?」
 「アムロの再来だ・・・」
 「もしもあいつが操縦しているのなら!」
ブライト いや・・・そうではない アムロは生き延びるためにガンダムに乗り込んだ
 彼は違う
 大人たちが内輪もめの醜態をさらす世界で彼は誰からも指針を得られず自分の居場所を見つけられずにいた
 だから「はじける」チャンスが到来した時
 彼は迷うことなくそうしたのだ結果を考える暇なく・・・
ブライト なにもしてやれなかった いまはその恨みだけがある・・・
Z編はカミーユ、クワトロとの出会いまでで次回へ続く・・・・・・。





第3話 暗帯

ブライト ニュータイプの宿命・・・そんな言い方は責任回避の論法にしかならない
 ホワイトベースでアムロを見てきたオレにはカミーユに対してもっと違った接し方ができたはずなのだ
感じる力がアムロ以上にあって、しかも性格はアムロより攻撃的・・・・・・
そのうえ相方のファもフラウ・ボゥと違ってメンドクサイタイプ。
ブライトさんのフォローが足りなかったと結果論で責めるのは酷な話ですよ。


ブライト 彼を見殺しにした責を負うのはオレの他にもう一人・・・
そう、そして1番の問題児(27歳)もいた訳で。


ブライト ニュータイプの世を開かんとする男がオールドタイプの論理に屈して膝をつく
 エゥーゴ・ティターンズ・アクシズの三つ巴 ニュータイプの地平とは程遠い虚しい椅子取りゲーム
 その争いが終わるのを待ち勝ち残った者と組めばいいと嗤う者たちの思惟も感じ取った時
 彼は「大人」であり続けることに背を向け――
 「ネオ・ジオンのシャア総帥」へと至る階段を上り始めたのかもしれない
「ニュータイプの成り損ない」なんて言われちゃう訳だよ!


ブライト 無意味だ・・・あまりにも無意味でありすぎる
もうやめてブライトさん!とっくにカツのライフは0よ!


カツしんで、違った、かくしてZ編の回想は終わる・・・・・・
????「我々にとっては歴史的な失策だよ」
ブライト「失策?」
 「あなた方にはそうでも・・・」
 なるほど・・・シャアも見限るわけだ
 これではなにも報えない
 世界が救われると信じ自らを犠牲にしていった者たちの魂に・・・
・・・・・・ブライトさん、反政府活動堕ちなの・・・・・・?





第4話 月虹

????「自分の立場と年齢を考えろ 君はもう我々の側に立って物事を考えていかなければならない」
 「そうでなければ君もまた「失策」をくり返すことになる」
 「第一次ネオ・ジオン戦争の時のように・・・」
回想・ZZ編開始。


ブライト オレは三度少年がガンダムを動かすのを目撃した
ブライト 試したかったのかもしれない「偶然からガンダムに乗り込んだ」三人目の少年の資質を
ブライト カミーユの悲劇は二度とくり返してはならない
 だが行き詰った我々にはニュータイプの力が厳然として必要なのだ
どうにか動く機体がメタスとZの2機だけで、
それを動かせるパイロットはファ1人だけという壊滅状態だもんなぁ。
そこへ現れた希望の星にすがりついたブライトさんを、誰が責められようか。

しかし・・・・・・悲劇は起こってしまう。
ブライト そう・・・あの頃からあいつは変わった
 同じ場所にいてもいつも別のなにかを見ているような・・・
 アムロやカミーユと同じだ 肉体だけここに残して心がどんどん遠くなってゆく感覚・・・
 それがニュータイプだと言うなら・・・
 オレは・・・押さないでいい背中を押してしまったんだ
ジュドーがカミーユの二の舞になっていたら、
その時点でブライトさんも再起不能になっていた可能性アリか。

ZZ編では別の出会い、いや再会もありました。
ブライト 多分オレにはわかっていたんだろう
 父親をやろうとして果たせなかった背中・・・そこにあるのは自分自身の背中なのだということを
(´;ω;`)ブワッ





第5話 反射虹

ブライト 何事も突き詰めてみなければ次の展開は見えない たとえそれが盲信であっても
何もしないのが1番よくない。


ブライト 孤立無援の状況下でジュドーたちは懸命に戦い・・・
 オレはまた〝声〟を聞いた
 正直ぞっとした
 怒りと哀しみに塗り込められたその〝声〟はカミーユの喪失を思い出させるものであったから・・・しかし――
劇場版Zによって「無かったこと」にされつつあるZZだけど冗~談じゃないわよぅ!
ジュドーはもっと評価されるべき。


ブライト 情けないよな
 見送るばかりで・・・オレはなにもできずに・・・
????「さてブライト大佐そろそろ本題に入ろう」
 「今次戦争における君の問題行動の検証だ」
そして逆襲のシャア編へ・・・・・・。





第6話 赤虹

過去ブライト「あなたは罪にならないんですか?」
過去カムラン「現行の連邦政府が生き続ければ――」
????「終身刑だ」
おい、ふざけんな、ぶちころすぞ(´・ω・`)

多分視聴者の8割はすっっっかり忘れている事だけど、
地球が救われた=『現行の連邦政府が生き続け』ている訳で・・・・・・
当然そういう話が出てくるんですねチクショウめ。


????「最初に言った通りここは裁きの場ではない」
 「君の話を聞くそれがすべてだ」
 「すべて君にかかっている カムラン監査の処遇も君自身の未来も」
ブライト「・・・どうしろと言うのです」
いちいち回りくどいな[削除されました]共めが。
20文字でまとめろ。

ブライト「・・・あれはニュータイプ的な現象ではない」
 「と」
 「あなた方のスポークスマンになれということですか」
『あなた方のスポークスマンになれということ』
はい、ピッタシ20文字!
さすがブライトさん!イケメン!


????「君の艦にはもう一人」
 「訴追を受けるべき者が乗り込んでいた」
ブライト「・・・!!」
????「わかるね?」
 「君に非常に近しい人物だ」
 「君の発言次第によっては彼を召喚する準備も我々にはある」
ま さ か


ブライト 気づくべきだったのだ
 彼がかつてのアムロやカミーユやジュドーに近い年齢に達しつつあったことに
 その瞳に強靭な意志の光が宿りつつあったことに
過去ハサウェイ「クェスを取り戻すんです!」
ぐぎぎぎぎ・・・・・・
まだか!サウンドオンリーが粉々に吹き飛ばされるシーンはまだか!





第7話 主虹

ブライト あるいは地球圏に住まう百億の人間たちすべての〝声〟であったのかもしれない
ブライト 今度は呼び戻せそうもない
えっ、もしかしてこれ初代ガンダムのEDとリンクしてんの・・・・・・?


????「幻だ」
・・・・・・はいぃ?


????「人類は神の世紀を捨て宇宙世紀へと移行した」
 「いまさら神はいらん」
????「この事件の結末は神話よりも英雄譚が相応しい」
 「君がその英雄なんだよ大佐」
 「地球を救った英雄として君には人心を落ち着かせる義務がある」
アクシズの落下阻止は『英雄』ブライト・ノア大佐の活躍によるもの!
何か光ってたのは集団幻覚!!
以上ッ!!!
地球は今日も平和デッス!!!!!


ブライト 消されてゆく
 アムロが見せてくれた人の心の光・・・
 未来に通じる虹の架け橋が消されてゆく
 消すのだ誰だ?
 オレだ
 ニュータイプの鼓動を間近に感じてきたこのオレだ
 許されることじゃない
 オレは・・・
友人・・・・・・
家族・・・・・・
たとえ何が犠牲になろうとも・・・・・・!

あの光を消すわけには―――
覚悟を決めたその時、
ブライト・ノアに呼びかける〝声〟は・・・・・・


ブライト「なるって」
 「いまさらなにに!?」

悲しい?ちがーう。
哀しい?ちがーう。
だけど(´;ω;`)ブワッ


ブライト「ワタシから玩具を取り上げないでいただきたい」

この日、「『英雄』ブライト・ノア大佐」が誕生したのであります。



アムロ、カミーユ、ジュドー・・・・・・
彼らのような「特別」に成れるかと言えば、多くの人はNOだろう。
でも「自分には成れないから」と全てを諦めるのは違う、はず。

1巻7話で完結だから回想は駆け足感あり。
あくまでもブライトさんのその時の心情がチラッとわかる程度と考えよう。

最初にも書いたけど、「ガンダムシリーズ」を知らないとさっぱりわからない
これだけ買うなんて人はいないとは思うけど、念のため。


2 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-05-01 23:10:42
まあニュータイプってその能力(脳が発するサイコウェーブ)を利用したマンマシンインターフェースのサイコミュの設定がある時点で、NT能力はESPの範囲に十分にはいるんですけどね(笑)

ESPってのはextrasensory perception(超感覚的知覚)でその定義、脳が情報を五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)や類推・推測いがいの方法…第6感で得ることのできる能力という定義ですから。

脳がサイコウェーブをはっしていてそれによりレーダーのように感知したらあるいはテレパスをおこしたり、死者の思念をサイコメトリーとして感じる、そしてそれを利用して脳と機械で情報を直接やりとりするサイコミュというインターフェースがある

余裕でエスパーの定義のなかにはいってくる。現実にNTがいたとしたら、研究者はふつうにエスパーがあらわれたと認定するでしょう


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NTは役には立たないのかも (book108)
2016-05-02 08:08:39
こんにちは。
コメントありがとうございます。

>ESPってのはextrasensory perception(超感覚的知覚)でその定義、脳が情報を五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)や類推・推測いがいの方法…第6感で得ることのできる能力という定義ですから。

「ガンダム」でいうところの「キュピーン」ですね。
なぜかわからんけどわかっちゃう。


>余裕でエスパーの定義のなかにはいってくる。現実にNTがいたとしたら、研究者はふつうにエスパーがあらわれたと認定するでしょう

「ガンダム」では、「宇宙進出で人類全てがそうなれるかも!そしてみんな仲良し!」という話が、
地球連邦政府と反政府勢力の争いに巻き込まれちゃって妙な具合になってますが、
現実では極端な差別は無さそうですかねー。
不思議な力で犯罪捜査してたり、人生相談してたりですし。

ただ、そういった能力が「レーダー的な使い方」もできるとなると、
軍事的な話に発展しそうなのは否定できない、というかあった?

力そのものが科学的に証明されたとしても、
「みんな仲良し!」という部分は現実でも置いてけぼりになるのかもしれません。
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