毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「劉思婷日本滞在記(最終回)」 2013年10月20日(日)No.777

2013-10-20 21:41:32 | 日本中国比較
劉思婷さんの日本滞在記にはさらに多くのことが書かれてある。
(例えば、流しそうめん・たこ焼きの会、女子会参加、FMラジオ出演、
回転寿司屋さん、京都・奈良観光、森さん・山根さん宅訪問などなど)
しかし、ブログでの紹介は今回を最後にしたい。
思婷さんは文にふさわしい写真も送ってくれたのだが、
なぜかこのブログに貼り付けることができない。
やんぬるかな。
(劉思婷さん、もしこれを読んでいたら、写真をもう一度送ってくださいな)

最終回を飾る文は、
①尼崎の地域のお祭り参加体験(NPO法人「まいどイン尼崎」の
出店「ボールあて」の手伝い、金魚すくい、餅つきなど)、及び
②関西の若者(20~30代)との交流体験について。

―――――――――――
「園和夏祭り」
 8月3日はいよいよ園和祭りである。
浴衣を着て、祭りに行き、興奮した。
食べるものもあるし、遊ぶものもある。
とても賑やかだった。
私は三つのことをやったのである。
まず、餅をつくこと。筋肉があると自信を持っているが、
やるときはなかなか難しかった。
傍でお餅をひっくり返すお爺さんの手を潰したらどうしようと、はらはらした。
しかし、その方はさすが長年のベテランで、上手である。
そして、金魚すくいをした。
ドラマでよく見たシーンである。
初めてやったら、なんだ、易しいじゃん。
4匹もすくった。
最後はボール当ての手伝いをした。
子供たちが次から次へとぞろぞろ来るのを見て、
(これはは儲かりそうだ)と密かに思う一方、
並んでいる人たちの長い長い列を見て、大変だと思った。
お金を稼ぐのは簡単なことではないとしみじみ感じた。


[日本の若者との交流]
 8月4日に山田さんのお宅で日本の若者との交流会が行われ、
お招きを受けて、参加した。
中日若者の歴史観、日中関係、釣り魚島問題、
そして生活習慣などをめぐって、いろいろ話した。面白かった。
自分は当たり前のことだと思っても、
他の人から見れば不思議だと思うことも往々にしてある。
従って、よく相手の立場に立ち、考えるのが重要だと思う。
話の中で
「中国の人は謝らないんですか」
と聞かれた。私の周りの中国人はよく謝る人ばかりなので、
聞かれたときは、一瞬どう答えたらいいかわからなかった。
いま思うと、中国人は謝らないのではなく、
謝る基準が日本人と違っていると言える。
日本人はどんな小さいことでも、まずは、謝る。
それが日本の礼儀作法だから自然な行いなのだ。
しかし、中国人にとって、小さいミスだったら、
お互いにそのミスを知っているから、わざわざ
「すみません、ごめんなさい」
など声を出して、言わなくてもいい。
ミスを犯したら、ちゃんと訂正して、
笑いながらさりげなく「ごめんなさい」と言うこともある。
日本人が真正面からきちんと謝るやり方とはかなり違う。
中国では「伸手不打笑脸人」という俗語がある。
謝るとき、人にものを頼むときなど、
「笑顔でいたら、悪く思われない」という意味である。

―――――――――


習慣、マナーなど、国や民族によって違って当然。
どの国の人も、「自国が一番エライ」などと優劣つけないこと、
自分が身につけた習慣だけが正しいと信じ込まないこと、
自分との違いを楽しむことが、
自国中心主義に陥らず、いろんな国の人たちと親しくなるために必要だろう。
心を開けば、世界はとても身近に感じられるはず。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする