毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「4年生就活組からの手紙」 2013年10月27日(日)No.783

2013-10-27 23:45:52 | 中国事情
この季節になると、毎年「ビジネス日本語」(4年)の教室から
一人、また一人と学生が消えていく。
猛然と就職活動を開始するからだ。
南昌を離れ、深圳、広州、鄭州、寧波などで仕事を始めた学生もいる。
そして今年の4年生の特徴は南昌市内で働き口を見つけた子が何人もいること、
しかも、そのうち何人もが日本語関連の企業に入ったことだ。
ということは、
昨年の尖閣諸島(釣魚島)国有化問題の激震以降、
「今こそ中国から日本企業は撤退すべきだ」などと
産経・読売などメディアがしつこく煽っていたが
(産経は今もそのスタンスは基本的に同じで、見るたびに腹立たしい)、
しかし、中日の経済交流はそう簡単に終わっていないことを現実が示している。
どう考えても両国の経済協力はそれぞれの国に利すること大である。
政治家には、基本に立ち返り、未来につなげる外交政策をしてもらわんと
一般庶民は本当にたまらない。

文句はこれくらいにしよう。また気分が悪くなる。

何とか就職できたかわいい学生の一人から手紙が届いた。
大学まで、ずっと、勉強ばかりしてきた学生が、
4年生のまだ一学期だというのに、もうすっ飛んで働きに行くのは、
じっとしていられないほど不安だからだ。
早く行動しないと職がなくなるのではないか、と心配でたまらないのだ。


ーーー深圳就活レポート(羅ちゅう)

この前、先輩から聞いていたので、面接の怖さが分かり、
面接する前にはドキドキしていましたが、実は面接のとき、
全く知り合いとの交流みたいで、緊張感なんか全然ありませんでした。
CET6とN1(日本語能力試験1級)のお蔭で、面接が案外簡単でした。
面接の時、会社の担当者は
「君たちはいつから会社で働きたいですか」
と聞いてくれ、即座に採用してくれました。

また、江西財経大学の知名度のお蔭で、非常にいい待遇を受けました。
会社のアパートを無料で提供してくれました。
アパートの環境もとてもいいです。布団とか箪笥とか全部用意してくれました。
しかし、会社はシンセンの関外にあるから、
環境は非常に悪く、大気が汚れています。
道路は毎日修理しているそうです。
そして、仕事の内容はそんなに面白くないです。
毎日美しい絵を探して、その絵をPSする人をネットで渡して、
加工したあと、スマホのケースに仕上げます。

日本語は毎日使っていますが、ただ非常に簡単な言葉だけです。
がっかりしました。
このままでは、日本語はどんどん忘れてしまうに決まっています。
しかも、一週間に六日間働いています。
会社の職場環境もとっても厳しいです。
みんなはお金のために必死に働いています。
ほとんどしゃべっていません。それはとても苦しいです。
でも、同僚の皆も大体卒業したばかりなので、みんなすぐ仲良くなりました。

今、少し考えれば、就職なんか、そんなに急がなくてもいいと思います。
ゆっくりして、あれこれ比べたあと、
慎重に選択した方がいいと思います。
もう一つ感無量なのは、学校は社会より何倍もいいと思います。
                         
コメント
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