毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「復興の地ヒロシマにポケモンはダメすぎ!」No.1725

2016-07-31 20:25:56 | 反戦平和
一昨日、昨日と広島の街に行ってきました。
 
平和公園はもちろん、街のそこここに原爆犠牲者の碑があり、
 
ボランティアガイドの米田啓治さんが、
 
汗を拭きふき、平和公園を案内してくださいました。
 
 
この木は被爆したアオギリです。
20年ほど前、修学旅行の子供たちを連れて来たときには
こんなにおい茂っていなかったので、とても嬉しく思いました。 
 
 
変わらず痛々しい幹。でも葉っぱの裏にはたくさんのセミの抜け殻が見えます。
 
アオギリは毎年、春に芽吹き、夏に葉を茂らせ実をつけて秋には散るそうです。
私が来たときはそう言えば秋でした。既に実がたくさんついています。 
 
 
下はアオギリ2世。ここにもセミの抜け殻が1つくっついています。
 
 
木の傍に子どもたちの感想が書かれたノートがありましたよ。
 
相生橋のたもとで署名活動をしている高校生がいました。
 
「先生にやらされているの?」と聞くと(笑)、
 
「いいえ、自分たちが自主的に先輩たちから引き継いでこれで9年目です。
 
平和のためになることだから、何も嫌なことはありません。」
 
と、実にキッパリ答えてくれて、これにもジーンときました。
 
 
 
 
午後、広島城の近くにある縮景園にも行きました。
 
原爆で全壊した由緒ある庭園が、70年間の間に植栽や池、庭を造り、
 
あまりの見事な再生に絶句しました。
 
樹木はどこから運んだのでしょうか、樹齢何百年も経た木が庭園を豊かに覆っていました。
 
広島の友人は、
 
「縮景園は凄いでしょう。広島の誇りだよ!70年間にあんなになる…奇跡ですよね。」

と、自慢します。
 
私も縮景園を見て、広島県人の復興にかけた執念を見た思いがしました。
 
写真はデジカメの電池が切れて、ネットから借りたものです。
 クリックすると新しいウィンドウで開きます
 
 
 
 広島の人たちの復興パワーに感動して帰ってきたら、
 
なんと原爆ドームに話題のポケモンGOというゲームの戦士
 
「ピカドン」が配置されているというではありませんか。
 
「ピカドン」という名前が不謹慎というのが下の記事ですが、
 
私はポケモンGOというフェイクのゲーム世界の背景に、本物の原爆ドームを使うという
 
その設定に腹が立ちます。
 
現実のものごとの深い意味がかき消され、単にゲームを面白くする道具に成り果てるのですから
 
このゲームに夢中になるということが如何にアブナイことであるかはよく分かります。

以下は今日見つけた記事。
 

「ピカドン」とは、広島および長崎に投下された原子爆弾の俗称。

ヒバクシャにとって複雑な感情を惹起させる言葉でもあります。

しかし「ポケモンGO」において、

広島市の原爆ドームに「ピカドン」という名前のピカチュウが配置された事が発覚。

冗談では済まされない悪質な設定でもあり、新たな社会問題となっています。

 

更新日: 2016年07月28日

原子爆弾の被害を受けた負の世界遺産”原爆ドーム”にはジムがあります。そのジムを制圧したジムリーダーが不謹慎だと話題に・・・。

 ・いわゆる「戦いの場所」に設定されているという。

広島の平和公園にあるジムにピカドンって名前のポケモンが置かれてた

 

原爆ドームがポケモンGOのジムになってて?
そこにピカドンっていう名前のピカチュウ置いとくって不謹慎すぎない?

 


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