毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「“お金の補償はいい。ただ一つ、畑の土から放射能を取り除いて”という訴え棄却の冷酷さ」No.2460

2019-10-22 11:42:03 | 脱原発

福島県で代々畑を耕し、作物を育ててきた農家の方々が、

「お金の補償はしなくていい。ただ一つ、農地から放射能を取り除いてくれ」

東電を裁判に訴えた判決が出ました。

〈原告の訴えを却下する。主な理由は、原発から飛散した放射性物質はすでに土と同化しているため、東京電力の管理下にはなく、むしろ、農家が所有しているといえる。故に、東京電力に放射性物質を取り除くよう請求することはできないというものでした。※註

例えばAという者が、何百頭も豚を飼っている豚舎に豚コレラ菌をぶちまけ、

全頭の豚を病気にしたので、豚の所有者Bが裁判に訴えたところ、

裁判所が、

「すでにコレラ菌は全ての豚と同化しているため、Aに責任取れとは請求できない。

豚の所有者Bが自分で何とかしろ」

という理不尽とどこが違うんですかね?

コレラ菌→放射能、豚→土に置き換えたらピッタリ当てはまるけど。

今は日本の裁判所(中国じゃないですよ)ですら、

「何が何でも原発ムラを守れ」グループの傘下にあるのが、

またまた露骨に分かってしまいました。

つくづく、今の日本て国は・・・・・・。

 

原告のひとり、鈴木博之さん、69歳。
江戸時代から続く農家の6代目で、原発事故後も、

およそ20ヘクタールの農地でコメ作りを続けてきました。※註

鈴木博之さん
「私の住んでる農地は、日本でも美味しいお米がとれる土壌だったんです。
それが壊されたからね、土壌汚染によって。
だから、東電に原状回復してもらう。」
※註

鈴木博之さん

「我々土を利用して生きているし、生かしてもらってるんだから、もう一回ファイトっていうしかないかなって今、思ってます。」

※註:写真も太字の言葉も、NHKの良心ともいうべき記事から抜粋しました。

全文はこちらでお読みになれます。

 ↓     ↓     ↓

https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2019/10/1017.html


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2 コメント

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え~~っ!! (こきおばさん)
2019-10-22 14:47:29
 ひどい!あまりにもひどい!!
驚きと怒りとで、今はそれしか言葉がありません!!!
返信する
敵は本能寺、じゃない、行政も裁判所も (ブルーはーと)
2019-10-24 00:52:54
こきおばさん様
 私もあまりの理不尽さに言葉が見つかりません。
69歳の鈴木さんの「「我々土を利用して生きているし、生かしてもらってるんだから、もう一回ファイトっていうしかないかなって今、思ってます。」という言葉には、泣きました・・・・・・。
私もまた、自分に「ファイト」と言うしかないです。
返信する

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