明日、12月3日の日本語能力試験1級、2級を受験するため、
山東省菏澤市から済南市に出発する3年生たち。
(午前11時半に菏澤駅から送られてきた写真です)。
できれば、みんな合格してほしいものです。
日本語能力試験を受けるために、
いちいち他所の市まで何時間もかけて出かけ、
一晩泊まらなければならないとは、
南昌時代、考えても見ませんでした。
「八一決起」で有名な南昌市は江西省の省都です。
省内の主な試験やイベントは全部南昌でしていたのですが、
それを当たり前のように感じていたのです。
菏澤学院の学生たちは、合格した場合も証明書を受け取りに、
ま~た、いちいち済南まで行かなければならず、
菏澤住民としては(あれ、私、いつから住民?)不公平感満載です。
さて、ここまで打ち込んだときに外から微かに卵売りのおばさんの声が!
どうせ買うならできるだけそのおばさんから買おうと決めているので、
20元のお札と空袋と部屋の鍵を持って慌てて出て行くと、
今日は卵じゃなく、葱、ジャガイモ、大根、ほうれん草など野菜オンリーでした。
菏澤は葱とごま油の生産で有名だそうです。
確かに、私は菏澤に来て、
白葱はこんなにも美味しいものなのか!と分かりました。
日本では群馬の下仁田ネギが有名ですね。
菏澤の葱も決してそれに引けを取らないと思います。
10元分(170円ぐらい)買いました(後で数えると13本ありました)。
おばさんに「これでO.K.です」と言うと、
「O.K.とはハオ(好)のことかい?」と。
(中国語の中で「O.K.」は市民権を得ていると思っていたけど、
そうでもなかったのかあ)と認識を新たにしました。
赤い袋にいっぱい買ったほうれん草は2元(35円ぐらい)です。
野菜が安くて美味しいのは何よりですね。
こちらは高くて買い控えたりしています。
菏澤学院で、この日本語学科3年生クラスは大学から表彰されるくらいまじめで成績もいいらしいですが、私のような鬼教師から言わせるとまだまだです(笑)。でも、今、4年生の現時点での日本語能力試験合格者数が1級3名、2級も3名に比べたら、現3年生は、2年生の終わりに既に1級1名、2級6名の合格者数でした。今回は3年の1学期ですので1級に初挑戦する子が4人、2級に再挑戦する子が2人、2級初挑戦が1名(他学部から2年で転部してきた子)です。ただ一人、何も受けない子がいますが、それはこきおばさんのメル友の郭さんで、彼女は教師資格試験と英語試験に全力を注ぎ、日本語能力試験は3年の終わりに挑戦するとのことでした。日本語学科の先生方にとって、この3年生クラスは希望の星です。
しかし、4年生ももうこれが最後のチャンスなので、今までとは気構えが違うのを感じます。昨日、3・4年の受験生全員にメールで励ましの言葉を送りましたが、4年生こそ何とか目指す級の資格を勝ち取ってもらいたいと思っています(就職に影響しますので)。
日本の野菜の価格高騰はいったいどんな流通構造に左右されているのでしょうね。もっと、生産者と消費者が直通で売買し合うシステムを発展させたら双方にとって利益になると思うのですが。仲介業者さんは別の仕事についてもらわなければなりませんけど。